(2014/5撮影)
庭の白梅も、ほんの先日までは固く小さな蕾で、春はまだまだ遠いのかな~と思っていたが、今朝見てみると、一輪そしてまた一輪と咲き始めてきている。 少し離れた民家の庭先に植えられている紅白の花桃も、蕾に赤と白の色が着き始め足踏みをしている様だ。 もう直ぐ「立春」、地上の寒さをよそに、地下ではもぞもぞと春がうごめいているのだろう。 「もう直ぐ、もうすぐ」だ、草も木も鳥達も、生き生きと花ひらき、鳴いて飛びたつ春がやって来る。
春 <中原中也詩集より>
春は土と草とに新しい汗をかかせる。
その汗を乾かそうと、雲雀(ひばり)は空に隲(あが)る。
瓦屋根(かわらやね)今朝不平がない、
長い校舎から合唱(がっしょう)は空にあがる。
ああ、しずかだしずかだ。
めぐり来た、これが今年の私の春だ。
むかし私の胸摶(う)った希望は今日を、
厳(いか)めしい紺青(こあお)となって空から私に降りかかる。
そして私は呆気(ほうけ)てしまう、バカになってしまう
――薮かげの、小川か銀か小波(さざなみ)か?
薮(やぶ)かげの小川か銀か小波か?
大きい猫が頸ふりむけてぶきっちょに
一つの鈴をころばしている、
一つの鈴を、ころばして見ている。
中原中也は30歳で夭折した、『悲しみの詩人』とも言われ、その人生は短く波乱に満ちたものであった様です。 そこんな詩人にも、この『春』を詠むようなひと時があったのだと思うと、ホッとしうれしくなってしまう詩ではありませんか。 春は、人々の心を活き活きと浮き立たせる季節なのですね。
昔懐かしい乗り乗りの、ディスコミュージックに最近はまっていまして、その中の名曲を順次取り上げて行きたいと思っています。
a-ha(アーハ)~「take on me」
Y・M・C・A~ヴィレッジ・ピープル