東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

今戸焼(25) おかめの火入れ②

2010-06-05 23:02:04 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010457 ひとまわり小振りなおかめの火入れ。プロポーションは先の火入れに比べ、ずんぐりしていますが、面描きはなかなか味のあるものだと思います。茶色部分はいかにもべんがら(酸化鉄)という発色。

おかめの火入れもいろんな家で焼いていたんでしょうね。渋谷にある「たばこと塩の博物館」の常設展示品には、小振りながら素晴らしい2007_0101_000000p1010458 おかめの火入れがありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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鳥居清忠 画  今戸焼火入れの図 色紙

2010-06-05 22:52:50 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010477 人形玩具学会でご活躍されていらっしゃるH氏からいただいたもの。

鳥居清忠とありますが、5代目清忠の筆でしょうか。(明治33年~昭和52年)

毛氈を掛けた床几(昔のベンチ)の上に今戸焼の火入れ。左上に描かれているのは、菊なのか、あるいは夕顔棚なのか?よくわかりません。 

こうした場面で火入れが使われていたという一例でしょう。


錦絵 江戸乃花名勝会 今戸 より

2010-06-05 22:25:20 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010474_3 張交絵(はりまぜえ)と呼ばれるスタイルの錦絵。今戸焼のおかめの火入れが描かれているので採り上げてみました。今戸焼に関わる部分のみについて記したいと思います。

まず左上の窓から。

「あね さあん 本所かえ いいえ ワチキャ 今戸」 「瓦焼??生い業とした? 是を今戸屋記といふ ............ 今戸ばし 渡る人より潜る人」

「あねさん本所かえ」は歌舞伎の変化舞踊「六歌仙容彩」(ろっかせんすがたのいろどり)のなかの「喜撰法師」(清元)の件、「あねさん おんじょかえ」の地口でしょう。「伊勢音頭」「深川」「かっぽれ」など大道芸の音曲に残っています。山谷堀は幅が狭いので、屋形船は通ることができず、猪牙船という小型の船で吉原へ上り下りしたといいます。今戸橋を渡って北上する人より猪牙で橋を潜る人が多いというところでしょう。

下段右の窓

「今戸乃彩烟  待乳沈んでこづへ 乗こむ今戸はし 土手のあいがさかたみがハりの

夕しぐれ 君をおもへば 逢わぬ昔がましぞかし どうしてけふは ござんした そういふ初音をききにきた」 

「待乳沈んで梢乗りこむ山谷堀(今戸橋)~君を思えば 逢わぬ昔がましぞかし どうして今日はござんした そういう初音を聞きにきた」これは端歌の「柳橋から」でしょうか?藤本二三吉のレコードにも同じタイトルで「君を思えば~そういう初音を聞きに来た」というところが録音されています。瓦を焼くだるま窯と松の枝。松の枝を焚いていぶして瓦質の仕上げにしたといいます。杭に止まっている鳥は都鳥ではなくて「せきれい」のようですね。

そして右上のタイトル部分

今戸焼のだるまの火入れらしきものと鉢らしきものが見えます。 「竹や」とあるのは「竹屋の渡し」に絡んでいるのか?緑色の竹かごにようなものは何なのでしょう? 「鯉 大七」という木札は話に聞く、料亭の「大七」ですか?歌舞伎の「法界坊」にも同じ名前の料亭が出てきますが、向島だったような、、、。 「志そ巻」と書かれた経木の箱。唐辛子の絵が見えるので、以前「今戸焼⑯ 都鳥の向付」の記事への都月さまのコメントにあった「焼唐辛子屋」の「濱金」と関係あるのかどうか?