12日ぶりに宮崎へ戻ると、机の上にUSBメモリーが置いてあった。(相方が年賀状のデザインをしてほしいというサインなので)見ると、先週、山仕事の合間に熊本県と宮崎県の県境にある市房山に登っていた。相方によれば、この日出会った登山者は3人。お天気が良く絶好の登山日和だったと(こちらはそれどころではなかった)。熊本豪雨の爪痕と思われる場所では今も復旧工事が行われていたとのことだった。
市房山は20年程前に一度相方と登っただけなので、記憶が薄れてしまったけれど、登山道脇の杉の巨木がとにかく印象的だった。調べてみると、これらの杉は「市房杉」と呼ばれ、市房山神宮の信者が挿し木にとって植えたもので、幹回り3m以上のものが43株もあるという。内訳は、鳥居より手前に3m以上が6株、八丁坂付近に4m以上が7株、更に5m以上が21株、6m以上が7株、7m以上が1株、8m以上が1株。樹齢については、小株は500年~600年、大株は1000年を超える。まさに屋久杉なみ。
ここ数年の豪雨の影響なのか、写真を見る限り、山は昔に比べ荒れているように見えた。根こそぎやられている木もある。相方によれば、山頂からの縦走路は「心見の橋」までは行けるが、そこから先は登山道が崩壊しているので通行できなかったとのこと。市房山は九州山地の南部にあたり雨雲の通り道になっている。特に、ここ数年は毎年のように線状降水帯が発生しており、24時間雨量が400ミリを超えることも珍しくない。そんな自然の脅威に晒されながらも市房杉は生き続けているから凄い。なかなか山に登る時間はないけれど、いつか市房杉に会いに行きたい。
撮影日:2024.12.10(相方スマホにて撮影)※解説は相方から聞き取りしたものです。
市房山山頂から見た霧島連山(この写真をアレンジして年賀状に)
左から高千穂峰、中岳、ウサギの耳が見えるのが新燃岳、獅子戸岳、最高峰の韓国岳、噴煙が上がっているのが硫黄山
橋が流されて
谷は巨石で埋まったまま
市房杉、現る
13番目
市房山神宮鳥居
7番目(杉全体の写真はありません、、なぜ撮ってない?)
双子杉
新夫婦杉(手前が夫、奥が妻)
土に戻る
4合目に注意喚起の看板
サルノコシカケ
うっすら霜柱
山頂が見えた(空は真っ青)
市房山山頂(1721m)
正面に二ツ岩(1672m)
※現在、縦走路は通行止めなので行けません。
心の清い人しか通れないといわれている「心見の橋」
※ここまでは行けます。
熊本方面(左に人吉盆地、右に市房ダム)
遠くに霧島連山
来年は登るぞ~!
《参考資料》
今年もあと1週間程。振り返れば、今年ほど大変だった年はない。姉の病との戦い、母の介護、およそ半世紀ぶりの大移動と激動の日々だった。幸い倒れることはなかったけれど、山口と宮崎を行ったり来たりしなくてはならないので気をつけなくては。もう若くないので。。
というわけで、明日からまた山口。なかなかブログを更新することができませんが、来年もどうぞよろしくお願いいたします🐍