宮崎へ移住して1ヵ月が過ぎて、ぼちぼち日常が戻ってきた。今年春から引越しの準備を始めておよそ8ヵ月、長い道のりだった。思えば、6月にくじゅうミヤマキリシマを見て以来、休日というものはなかったような。そこで、一昨日、お天気が良かった(私の誕生日だった)ので、自宅から30分程のところにある綾町へ出かけた。
綾町は、結婚直後に一度訪れているが、記憶が定かではない。(雲海酒造の蔵元に行ったことは、はっきり覚えている😊)綾と言えば、照葉大吊橋。日本最大級の照葉樹林を有する場所にあり、観光の目玉となっている。ここは、昭和57年5月、九州山地国定公園に指定されており、昭和59年に初代吊橋が架橋された。その後、平成21年度の点検でケーブルと鋼材の一部表面に錆が認められたことから、平成22年に架替工事が行われている。旧吊橋は全て解体されており、現在の橋は2代目となる。(昔、渡ったのは初代の吊橋だったのか)
綾町は、2012年、ユネスコエコパークに指定されている。全国に先駆けて推進した有機農業や手づくり工芸の里づくり、花いっぱい運動、綾の照葉樹林プロジェクトなど官民あげての取り組みが世界的に高い評価を得た結果という。確かに、まちの中を歩くと、自然と人が融合しているように感じる。まず何と言っても水。照葉樹林(広葉樹の森)から運ばれた澄み切った水がまちを潤している。綾南川の上流にはダムがないので川が生きている。それも綾の人たちの努力があってこそ。お手本にしたいまちの姿がここにあった。ちなみに、うちの山の前を流れる一ッ瀬川もかつては鰻や鮎が見えるほどの清流だった、ダムで変わってしまったと残念がる相方。見てみたかった。
帰りに「国際クラフトの城」へ立ち寄った。その中に綾城がある。約680年前の山城として、日本城郭協会の時代考証に基づいて再現されたもので、昭和60年に構築されている。天守閣からは綾のまちが一望できた。さらに、遠くに霧島連山がうっすら見えた。ここは南九州。新たな地で新たな人生のはじまりに見た風景、きっと忘れることはないだろう。
綾ユネスコエコパーク
照葉大吊橋へ
いざ、、
一番深いところ、撮るのも恐る恐る
綾南川、下に”かじか橋”が見える
渡り終えて振り返る
渡り終えたところにある遊歩道マップ「遊歩道は通行禁止」
※今年8月22日に発生した台風10号の大雨により、遊歩道が多数壊れたため、現在は通行止めになっています。
綾城へ
天守閣から見た綾のまち
遠くに霧島連山(来年は登りにいくぞ~)
《参考資料》
日本のユネスコエコパークは、1980年(昭和55年)に志賀高原、白山、大台ヶ原・大峯山・大杉谷、屋久島・口永良部島、2012年(平成24年)に綾、2014年(平成26年)に只見、南アルプス、2017年(平成29年)に祖母・傾・大崩、みなかみ、2019年(令和元年)に甲武信の10ヶ所が登録されている。