コロナもさることながら、こちらも危なかった。先週、山口の実家で家の周りを掃除していたところ、軒下に何やら不思議な形をした茶色の物体が2つぶら下がっていた。昔の配線器具だろうかと近くで確認してみたがそうではない。(もしやと思い)ネットで調べてみると、なんとコガタスズメバチの巣だった。徳利を逆さにしたような形だったので、それとわかった。
コガタスズメバチは、コガタという名は付いているが、実際にはキイロスズメバチよりも大きく、容姿がオオスズメバチに似ているので、比較のためにこの名前になったとか。性格は温厚らしいが、庭に巣があると気付かずに刺されるケースが多く、駆除依頼も一番多いとか。そういえば、昨年の夏、庭の剪定をしていて(樹木の中に巣があって気付かず)アシナガバチに2回刺され、危ういところだった。今回は幸いにも、巣が妙な形をしていたので助かった。
コガタスズメバチの巣は、創始期(5月頃)は徳利を逆さにした形をしていて、6月頃は嬢王蜂1匹と成虫が数匹。7月に入ると成虫が働き蜂となって巣の口を取り払い、普通の球状の形になる。こうなると素人が駆除するのは危険らしい。今年は梅雨が長く雨が多いせいか、7月後半でも巣はまだ初期の形だった。そういうわけで、意を決して巣を駆除することにした。完全武装の上、蜂が巣の中にいる遅い時間に駆除スプレーをし(この時、嬢王蜂が飛んできたが怯まずスプレーをかけ続け)、翌日、巣を取り除いた。
何はともあれ、無事に駆除ができた(綺麗な状態だった)ので、相方に見せようと福岡へ持ち帰った。(相方が)巣を解体をすると、中には綺麗な正六角形の巣があり、そこに成虫らしきものが。気の毒だが、これが大きくなると大変なことになるのでご容赦を。それにしても毎年、蜂の巣駆除とは、、ホント勘弁してほしい、、
撮影日:2020.7.22~25
コガタスズメバチの巣、ツイン! 横縞模様が付いている(山口の実家にて)
横方向に縞模様が付いているのがコガタスズメバチの巣で、縞模様がないのがトックリバチの巣だと(なかなか作業が細かい)
巣の表面は薄い土で出来ているので落ちやすい(福岡の自宅にて)
上部をカットすると、きれいなハニカム型の巣が 二重構造になっている (那珂川市の畑にて)
成虫が、、(トップ写真、左の巣のほう)
巣は相方が解体、畑に埋葬しました。私は立ち会っていません。(もうだめです)
《参考資料》