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福岡市 2月クラスター10ヵ所~更なる脅威”変異ウイルス”

2021-03-14 21:34:34 | 新型コロナ

(取り込んでいたので遅くなってしまったが)福岡市の2月のクラスターは10ヵ所、1月の29ヵ所から大幅に減少した。感染動向を見ると、1月13日の緊急事態宣言発令から1ヵ月過ぎたあたりから感染者数は徐々に減っており、3月に入ってからは1桁台が続いている。昨年11月末からはじまった第3波は、ようやく収束へ向かっているようだ。

10ヵ所の内訳は、多い順に、病院5ヵ所、学校関連(宿舎含む)3ヵ所、民間会社2ヵ所となっている。1月と比べて増えたのは医療関係で、中でも福岡和白病院と九州医療センターは2度目のクラスターとなっている。福岡和白病院では、患者と職員の合わせて72人が感染した。同病院によると、2月24日以降、感染者の発生はないとのことで、3月10日にクラスターは終息したと報告している。また、学校関連では、西日本国際教育学院シリウス会館(南区)の学生寮で100人中31人が感染している。一方、飲食店のクラスターはゼロとなっている。

と思っていたら、更なる脅威がやってきた。9日現在、国内で確認された変異ウイルスの感染者(空港検疫除く)は21都府県271人に上る。内訳は大阪62人、埼玉41人、兵庫38人、新潟32人、神奈川22人、京都19人、東京14人、静岡・広島各7人、福島・鹿児島各5人、岐阜4人、群馬・岡山各3人、山梨・滋賀各2人、栃木・茨城・千葉・長野・石川各1人となっている。今のところ福岡は確認されていないが、ゲノム解析をしてないだけではないか。ちなみに、神戸市は1月、新型コロナの感染者に対して、独自に変異株調査を開始。4日までに1133検体を調べ、74人の感染を確認している。(74人は兵庫県の人数には含まれていない)

山中教授によると、イギリス型変異ウイルスは、感染力が従来のウイルスより70%程強く、実効再生産数(1人の感染者から何人に感染するか)は、従来のウイルスより0.52から0.74程高く、致死性も高い可能性がある。これまでの対策では太刀打ちできないと警告されている。ただ、イギリス型変異ウイルスにもワクチンの効果はあるようで、ワクチンの普及が喫緊の課題だとも述べておられる。

日本医師会中川会長は10日、第3波が下げ止まっているのは、変異ウイルスの関与も指摘されているとして、検査の強化を政府に求めている。その上で、第3波が下げ止まっている現在、さらに大きな第4波が襲来する恐れがあると危機感を募らせている。早くも次の波が迫っている。政府の対応が遅れれば(というか、既に遅れているが)変異ウイルスが蔓延してしまう。こうした状況でオリンピックを強行するとどうなるのか。今、英断を下す時だと思うが。

 

 

福岡市2月クラスター 一覧表

※西日本新聞の情報をもとに、各施設等のホームページを確認の上、作成しています。なお、発生日は福岡市が発表した日です。

今のところ、3月はさらに少なくなりそう

 

 

 

 

福岡市内の感染動向

第3波の収束までおよそ3ヵ月

 

 

 

 

福岡県内の発生状況

福岡県の感染状況を見ると、上昇しそうな気配が、、(このところ北九州市の感染者が多いのが気になる)

 

 

 

 

《関連記事》

医師会長、変異ウイルスの検査強化要請 第4波に危機感(朝日新聞 2021.3.10)

変異株急増の神戸市、独自でウイルス解析可能に すでに74人確認(神戸新聞 2021.3.14)

 

《参考資料》

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信 ※随時更新中