1月13日午後9時19分頃、日向灘を震源とする最大震度5弱(M6.6)の地震が発生した。同午後6時30分頃、山口から宮崎へ戻り、夕食後の片付けをしている最中だった。最初は揺れているなというくらいだったが、次第に揺れが大きくなった。これはやばい。どうしようと狼狽えていたところで揺れがおさまった。震度5弱後も余震は続き、15日午前2時12分頃、震度4の最大余震が発生した。今はだいぶん落ち着いてきたが、時折、小さな地震が発生している。宮崎の自宅は木造2階建てなので、小さな地震でもよく揺れる。特に2階は揺れやすいので、安心して眠れない。地震への恐怖感を覚えたのは初めてのこと。福岡ではマンション住まいだったので、それほどではなかった。
ところで、今回の地震について、日向灘地震を研究されている京大防災研の山下助教が、過去の地震との関連性について分析されている。まず、今回の地震(プレート境界地震)は、陸に近い場所で発生しているが、すぐ南東には昨年8月8日M7.1地震の震源がある。山下助教によれば、その余震域を分析した結果、M7.1地震の際に割れずに残っていたプレートがずれ動いて今回の地震が起きた可能性があるという。
さらに、1996年10月(M6.9)と12月(M6.7)の地震との関連性についても言及されている。今回の地震は、8月8日M7.1の地震の割れ残りの場所であり、なおかつ1996年12月の領域のど真ん中で発生していることから、1996年10月と12月の領域を破壊し尽くした可能性があると指摘されている。つまり、割れ残りと考えられる部分が、今回の地震である程度、力を解消したのではないかと分析されている。ただ、全体が本当に力を解消したかどうか、今の段階では判断するのは難しく、今後いろんな解析結果を精査して、本当に全部解消しきったのかどうかを確認していく必要があるとコメントされている。
とにかく、日向灘の地震活動が活発になっているのは間違いなさそうだ。地震はいつ起きるかわからないので、急いで家具の固定をした。食器類が多いので食器棚は必須。特に大切にしているワイングラスなどは、箱に詰めて安全な場所へ保管。あとは飲料水や保存食の備蓄、防災グッズの点検(冬バージョンに変更)など。地理的にみて津波は心配ないと思われるので、避難経路の確認はこれから。それにしても引越から2ヵ月経って、ようやく落ち着いたところで大きな地震に遭遇するとは、、いやはや不安なことが多い。
スマホに入った緊急速報メール
津波注意報はなぜか遅れて入ってきた
これについて、山下助教がコメント。気象庁は頑張って早く情報を出そうとする。最初のマグニチュードはかなり過小評価になってしまい「津波の心配なし」になったが、後から精査したらマグニチュードが大きくなったので、「津波注意報が出た」ということだと思うと。
今回の地震と2024年8月8日の地震及び1996年の2つの地震の位置関係
今回の地震は、2024年M7.1の割れ残りの部分で、1996年12月の震源域のド真ん中(グレー部分)
以下、気象庁資料より(1月13日23時15分発表)
推計震度分布図を見ると、うちはほぼ震度5弱だった、、
過去の主な地震の地図を見ると、⑴⑷⑸と今回の地震(赤丸)を結ぶと一つの線に、、そこにいる、、
過去1週間の震央分布図とMT図(Hi-netより)
少しずつ減ってきているかな
《関連記事》
・専門家“割れ残っていたプレートがずれ動いて起きた可能性”(NHK宮崎ニュース 2025.1.14)
・2024年8月の地震との関連性は山下裕亮助教に聞く(日テレニュース2025.1.22)
・【詳報】宮崎で震度5弱 津波注意報は解除 “普段から備えを” (NHKニュース 2025.1.14)
《参考資料》
・気象庁。令和7年1月13日21時19分頃の日向灘の地震について