先週末、那珂川市のアウトドア拠点「五ヶ山クロス」に建設中の「ダムサイト記念公園(仮称)」へ立ち寄った。あまりに工事が進まないのでいつもスルーしていたが、現地へ行ってみると、やっと公園らしくなっていた。現在、公園内にある商業施設の工事が行われている。ちなみに、総整備費は約11億6000万円。(そんなにかかるとは思えないが)
五ヶ山ダムは、平成28年2月末頃、ダム堤体が完成し、同年10月から試験湛水がはじまった。予定では今年4月に併用開始となり、「ダムサイト記念公園」もそれに合わせて営業される予定だった。ところが、昨年からの少雨でダムに水は貯まらず、皮肉にも西日本豪雨で満水となった。先が見えたところで、那珂川市は、先月末、キャンプ場や商業施設の営業開始を来年3月にオープンすると発表した。
商業施設の図面が公表されていないので、詳しいことはわからないが、報道によると、施設1Fはキャンプ・登山用品が販売され、ここにモンベルが入るらしい。 飲食コーナーもできる。屋上は展望台スペースになっていて、ダム湖を眺めることができる。建物外観デザインは景観に配慮したのか山の形になっている。まさに、ここが「五ヶ山クロス」の拠点となる。(かつての東小河内集落のへりにあたる)
今月1日、那珂川町は那珂川市になったが、市が最も力をいれているのが「五ヶ山クロス」だ。ダムを利用したアウトドアスポットだが、ここにどれだけの人を呼び込むことができるかが鍵だろう。その第1弾、来月11月25日には「五ヶ山クロスマラソン」が開催される。すでに参加者は満員となっており、人気が高まっている。どうやら「五ヶ山クロス」のデビューは、華やかなものになりそうだ。
来年3月、「ダムサイト記念公園」がオープンするころ、ここ五ヶ山では桜が見頃を迎える。きっと多くの人で賑わうことになるだろう。そういえば、かつて小川内にはそれは見事な桜の木があった。残念ながら、今はダムの底に沈んでしまったが。
《追記:2018.11.7》
那珂川市は、本日(7日)から、商業施設に入る飲食コーナーのテナント募集をはじめた。資料にも書かれているが、この地域は上水道がないため井戸水で、脊振山からの地下水を使用することになる。(ちょっと気になることもあるが)どんなお店が入るのか、期待したい。なお、平面図と立面図が公開されていたので、参考まで。(一番下に掲載しています)
《追記:2018.12.27》
那珂川市は、昨日(26日)、商業施設のテナント入居者の審査結果を発表した。見ると、該当者なしとなっている。市が希望するようなお店を提案する人がいなかったのだろうか。観光客がどれほど見込めるかわからないところで、応募する人もそう多くはないとは思うが。隣接するグリンピア那珂川もオープン当初は多くの人で賑わい、飲食店など入っていたが、来場者の激減とともに施設は衰退していった。それでか、那珂川市は五ヶ山ダムを活用したアウトドアを売りに、盛り上げようとしている。商業施設のオープンは3月に迫っているが、さてどうなるか。
・那珂川市HP。五ケ山クロスベース商業施設のテナント入居者(飲食)を募集しています!【審査結果の追加】(2018.12.27)
撮影日:2018.10.12
対岸の展望台から「ダムサイト記念公園」を望む (写真中央左、右は無人管理棟)
公園はほぼ完成
商業施設は工事中 建物の両サイド(階段状)から展望台へ
正面から(中に入れないので遠くから)
イメージパース こうなるらしい
公園から見るダムサイト
五ヶ山マラソンスタート地点
来年3月完成予定
商業施設・立面図
商業施設・平面図
入り口右側が物販スペース、左側が飲食スペース
《関連記事》
・那珂川町:五ケ山ダム公園整備 アウトドア拠点に キャンプ用品の販売ゾーン拡大 来夏完成目指す(毎日新聞2017.11.16)
《関連資料》
・那珂川市。五ケ山クロスベース商業施設のテナント入居者(飲食)を募集します!(2018.11.7)