yamanba's blog

報道されない情報を発信します
気分転換に山の話題など

五ケ山ダム、8月豪雨で満水に~豪雨の爪痕も 

2021-10-30 08:57:57 | 五ケ山ダム

久しぶりに福岡県ダム情報を見ると、五ケ山ダムが満水位を超えていた。8月の秋雨前線による大雨でダムの水位は一気に上昇、最後に確認した8月14日は満水位まで17mのところ(390m)だった。その後、8月17日に200ミリを超える雨が降り、満水位まで10mのところ(397m)まで上昇。それから脊振ダムからの流入量が増えて、8月21日に水位は400mを超えている。さらに、9月2日から4日にかけて100ミリを超える雨が降って、9月9日に満水位(407.1m)に到達。結局、昨年12月22日に試験湛水が終了してから9ヵ月足らずで満水になったことになる。何と言っても、8月11日から17日までに29m上昇したことが大きい。ちなみに、9月17日以降はほとんど雨は降っていない。

(というわけで、現地へ)

五ケ山ダム視察は、8月4日以来となるが、五ヶ山周辺では8月豪雨の爪痕があちこちで見られた。南畑ダム付近の国道385号線沿いでは土砂崩れが発生しており、防護柵の工事が行われていた。さらに、五ケ山ダムの入り口でも土砂崩れが発生していた。こちらはすでに防護柵が設置されていた。五ヶ山付近では8月11日から17日までに1000ミリ近い雨が降っていたので、どこで災害が発生していてもおかしくはない。あとで現場の方にお聞きしたが、土砂崩れによる人的被害はなかったらしい。何よりだった。

今年、九州北部では、平年より20日も早く梅雨入りしたが、雨はほとんど降らず、8月に入ってからまるで梅雨のように雨が降り続いた。五ケ山ダムは100年に1度の洪水にも機能すると言われている。しかし、異常気象もパワーアップしている。この夏、ドイツ・ベルギーでは洪水で200人以上の方が亡くなっている。100年に1度の洪水対策がされていたにもかかわらず、、今年は試験湛水後でダムが空いていたからよかったが、、災害への備えは怠らないようにしたい。

 

 

撮影日:2021.10.29

ふたたび満水に 

 

 こちらは豪雨前(8月4日撮影)

 

 9月9日14時、満水位到達(福岡県ダム情報より)

 

 

ダムサイトを見る  

 

 

 

 

背後に土砂崩れの跡が見える

 

 

 

 

定点から見る

 

 こちらは豪雨前(8月4日撮影)

 

 

ビオトープ 泥水状態

 

 

 

 

下弦の月が、、 

 

 

 

 

昨年の7月豪雨から 

 

 

 

 

ダムサイトから見る

 

 こちらは豪雨前(8月4日撮影)

 

 

満水位を少し超えたところ

 

 

 

 

クレストゲートから放流中 

 

 

 

 

五ケ山ダム入り口の土砂崩れ

 

 

 

 

防護柵設置 

 

 

 

こちらは南畑ダム

10月29日現在、貯水率49%

 

 

 

 

南畑ダム付近の土砂崩れ 防護柵は12月中に完成するとのこと 大丈夫かな、、

 

 

 

 

この辺りの地質は花崗岩、上の写真は風化した状態の真砂土  五ケ山ダム入り口も同様(地質naviより)

 

 

 

おまけ情報

令和11年完成予定の南畑バイパスの起点(南畑ダム入り口)で測量がはじまっていた。測量している方に建設ルートをお尋ねしてみたが、まだ具体的なことは決まっていないとのことだった。本当かな?

 

 

 

 

バイパス終点(福岡市水道局南畑取水場)の近くに現場事務所らしきものができていた。(人がたくさんおられたので遠くから撮影)

 

 

 

《参考資料》

福岡県総合防災情報(ダム情報)

福岡県主要ダム貯水状況(随時更新)

気象庁、過去の気象データ検索

 



最新の画像もっと見る