姉の退院から2ヵ月が過ぎ、(介護の甲斐あってか)体力も徐々に回復し、排泄や歩行が自力でできるようになった。それとともに認知症がみられた母も落ち着いて、ほんの少しゆとりができた。そこで、ふたりを連れて花見に出かけることにした。
1日、山口の田舎は桜が見頃を迎えていた。そこで、週明け、母と姉を連れて江汐公園まで行ってみた。まずは江汐公園線(県道349号線)を通る。その起点から江汐公園入口までは桜並木が続く。江汐公園の開園にあわせて植えられたのかどうかはわからないが、樹齢20~30年は経っていそうだった。桜の季節に通るのは初めてだった(名所ではない)が、見事だった。江汐公園の桜はぼちぼち散り始めていたが、メジャーな場所だけあって多くの花見客が訪れていた。
下関地方気象台によると、今年、下関市の桜の開花は3月25日で、満開は4月1日だったとか。福岡市より開花は8日遅く、満開は5日遅い。ちなみに、山口の田舎と福岡市の年平均の気温差は3℃くらいで、桜の見頃も1週間程度違う。ただ、どちらも昔に比べれば開花時期は早くなっている。ところが、九大名誉教授(元福岡市科学館館長)伊藤久徳氏のシュミレーションによれば、2100年の開花予想は、東北地方では2〜3週間早まる一方、九州の温暖な場所では逆に1〜2週間遅くなり、九州から東北まで一斉に開花することになるという。地球温暖化が進行すると、暖地では「休眠打破」が充分に行われず成長が遅れるためらしい。それだけでなく、開花しないところや開花しても満開にならないこともあり、既にそうした傾向は見られると。もはや猶予はなさそうだ。
(ふたりを連れて園内をまわることは無理なので、車から見物のみで園内の写真はありません)
撮影日:2022.4.4(スマホ撮影) ※県道沿いの桜並木は翌日撮影
江汐公園入口の桜 江汐公園といえばツツジ、5月に園内を散策できれば、、
江汐公園線(県道349号線)沿いの桜並木 距離が半端ない、、
ぼちぼち散り始め (西高畑バス停付近)
《関連記事》
・地球温暖化で桜の開花に異変!? 日本列島でいっせい開花も?(ウエザーニュース 2022.3.23)
《参考資料》