先住民族関連ニュース

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中本ムツ子さん死去:関係者から惜しむ声 /北海道

2011-05-16 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年4月30日 地方版
 ◇千歳アイヌ文化保存会前会長
 千歳アイヌ文化伝承保存会の前会長の中本ムツ子さんが28日、亡くなった。50歳を過ぎてからアイヌ文化に目覚め、道内外でアイヌ文化の伝承や啓発にあたってきた。突然の悲報に関係者からは惜しむ声が上がった。
 中本さんは千歳市出身。幼いころに差別を受け、長い間アイヌ文化とは距離を置いて生活してきた。結婚後は札幌市で暮らしていたが、50歳を過ぎてから故郷へ戻り、アイヌの人々と交流を深める中で、アイヌ文化に誇りを持つようになったという。
 1989年に地元に同保存会を設立。「言霊」の力を信じ、特に言葉の伝承に力を注いだ。アイヌ語学習用の絵本を出版し、アイヌ民族の口承文学を記録した知里幸恵著「アイヌ神謡集」のCDの制作にも携わった。
 今月上旬までは精力的に活動を続け、アイヌ語教室も開いていたが、風邪をこじらせて札幌市内の病院に入院した。ひつぎの中の中本さんはアイヌの衣装を身にまとい、穏やかな表情だったという。
 道アイヌ協会千歳支部の中村吉雄支部長は「頼まれれば絶対に嫌な顔ひとつしないで、文化伝承に走り回っていた。会員の面倒見も良く、見習うことが多かった」と惜しんだ。【円谷美晶】

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110430ddlk01040170000c.html

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訃報:中本ムツ子さん=前千歳アイヌ文化伝承保存会会長

2011-05-16 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年4月29日 21時17分(最終更新 4月29日 21時25分)
 中本ムツ子さん83歳(なかもと・むつこ=前千歳アイヌ文化伝承保存会会長)28日、心筋梗塞(こうそく)のため死去。葬儀は5月1日午前10時、北海道千歳市北斗1の22の橋爪斎苑。自宅は同市蘭越90の26。喪主は長女好田敦子(よしだ・あつこ)さん。
 アイヌ語学習本の出版や「アイヌ神謡集」のCDの制作に携わり、04年に第38回吉川英治文化賞、アイヌ文化振興・研究推進機構「アイヌ文化賞」を受賞した。

http://mainichi.jp/select/person/news/20110430k0000m060075000c.html

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千歳アイヌ文化伝承保存会前会長の中本ムツ子さん死去

2011-05-16 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 4/29)
 千歳アイヌ文化伝承保存会の前会長で、長年にわたりアイヌ文化の伝承、保存、振興に尽力してきた中本ムツ子さんが28日午後1時19分、心筋梗塞のため入院中の札幌市内の病院で死去した。83歳。通夜は30日午後6時から、葬儀・告別式は5月1日午前10時から、同市内北斗1の22の橋爪斎苑で行われる。
 中本さんは1928年、千歳市生まれ。札幌市などで暮らし、千歳に戻って50歳を過ぎてからアイヌ民族としての誇りを自覚して文化伝承活動に取り組み始めた。90年に千歳アイヌ文化伝承保存会を設立、91年には千歳アイヌ語教室を開講した。財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構理事も務めた。
 アイヌ語教本をはじめ知里幸恵の「アイヌ神謡集」のCD製作、子供の時に聞いた言い伝えを基に自作のウエペケレ(物語)などを出版。92年に千歳市民文化奨励賞、2004年に吉川英治文化賞、アイヌ文化振興・研究推進機構のアイヌ文化賞を受賞した。
 中村吉雄北海道アイヌ協会千歳支部長は「千歳の文化伝承活動を立ち上げた偉大な人が亡くなった。もう少し頑張ってもらいたかった。今後は、中本さんの意思を継いで文化伝承活動をさらに広げていきたい」とその死を悼んでいる。

http://www.tomamin.co.jp/2011c/c11042902.html

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裁判:沙流川水害、国に3190万円賠償命令 札幌地裁「水門閉じず被害拡大」

2011-05-16 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年4月29日 2時00分(最終更新 5月3日 13時23分)
 03年の台風10号による豪雨災害で、北海道門別町(現日高町)富川地区の住民らが国に約9000万円の損害賠償を求めた沙流川(さるがわ)水害訴訟で、札幌地裁は28日、北海道開発局職員が水門を閉じていれば被害拡大を防げたとして、国に計約3190万円の支払いを命じた。橋詰均裁判長は「水門を閉じずに職員を退避させたのは誤りだった」と指摘した。
 03年8月10日未明、道開発局が沙流川上流にある二風谷(にぶたに)ダムが大雨で決壊しそうになったため、ダムの水を放流。その結果、沙流川下流の支流で逆流が起き、富川地区の55ヘクタールが冠水。床上浸水などの被害をもたらした。原告側は「支流の3カ所の堤防にある水門を閉じないままダムを放水したのが被害の原因」と主張していた。
 判決は、水門の操作員が住民への避難勧告より約50分早く退避していた点について「先に退避させるだけの理由はなかった」と指摘。「逆流は予見できなかった」とする国側の主張は「放水で確実に水位が上がることが分かっており、予測可能だった」と退けた。
 一方、水門を閉めていても浸水は起こっていたとして、賠償額は逆流で被害が拡大した分だけを認め、原告1人の請求は退けた。
 二風谷ダムは計画当初、工業用水供給が目的だったが、後に洪水調整を中心とした多目的ダムとして着工され、94年に完成。建設に伴ってアイヌの聖地が水没し「アイヌ文化への配慮を怠ったダム建設は違法」との札幌地裁判決(97年3月)が確定している。
 田中宏弁護団長は「国の判断を違法と明言した素晴らしい判決だ」と評価。道開発局の高松泰局長は「主張が認められず残念。判決全文を検討して控訴するか決定したい」とコメントを出した。【金子淳】
 ◇二風谷ダム
 平取町の沙流川上流にある多目的ダムで、堤高31・5メートル、総貯水量3150万トン。用地の地権者だったアイヌ民族初の参院議員、萱野茂氏(06年に死去)らが用地収用裁決の取り消しを求めて起こした訴訟で、札幌地裁はダム建設の違法性を認めたが、既に完成していたため使用は継続された。約20キロ上流にある支流では平取ダムの建設計画があるが、民主党政権が凍結を表明し、事業の必要性の検証が始まっている。

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110429hog00m040004000c.html

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白老町で現代国際巨匠絵画展、登別新物産施設でイベントも ゴールデンウイーク

2011-05-16 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 4/28)
 白老町や登別市では、伝統文化の体験や物産、子供向けの企画などさまざまな催しがある。
 白老町中央公民館では、29日~5月1日に「しらおいチャリティー絵画展 現代国際巨匠絵画展」(同実行委員会主催)を開催。ピカソ、シャガール、平山郁夫、片岡球子をはじめ、欧米を中心とした現代人気画家の油彩・パステル・版画など120点を展示・販売する。価格は3万~300万円ほど。会期中は毎日、フランスからの招待画家ジャン・フェルナン氏のサイン会も開かれる。入場無料。開場時間は午前10時~午後7時。
 しらおい創造空間「蔵」は5月1日午後2時から、岡山県出身のシャンソン歌手・あみさんのライブ「春風とともに」を企画。前売り券1800円、当日券2000円。
 仙台藩白老元陣屋資料館は5月5日午前10時から、よろいかぶとの装着体験、紙かぶと作り、手焼きせんべい体験などができる「こどもの日企画」を催す。参加無料(町民以外は入館料必要)。また、同日まで館内ロビーで「武者人形展」を開催中。
 アイヌ民族博物館は5月7日午前10時30分から、春の大祭「コタンノミ」を一般公開。関係者らが自然の恵みに対する感謝や集落の繁栄を願う祈りの儀式を伝統家屋「ポンチセ」で行う。午後からは丸木舟をポロト湖に進水させる「チプサンケ」の儀式も公開する。
 白老町立図書館は5月5日午後2時から、仕掛け絵本・大型絵本の読み聞かせ、工作を楽しむ「こどもの日おはなし会スペシャル」を開催。対象は就学前から小学中学年。大型連休中は特別展「しかけ絵本・科学絵本の展示」も開催中。5月2日休館。
 登別市の鬼なびステーション登別は、29日~5月8日に姉妹都市宮城県白石市震災チャリティー物産販売会を開催。白石市特産の温麺(うーめん)やみそ、しょうゆ、米などを販売。売上金は全額、同市への義援金に充てられる。同ステーションは今月、JR登別駅北側の商店街にオープンした物産施設。開場時間は午前9時~午後6時。

http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11042804.html


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■ 伊達・善光寺の「宝物館」オープン、重文など200点収蔵

2011-05-16 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年4月27日(水)朝刊】
 伊達市有珠町にある蝦夷三官寺の一つ、善光寺(木立大忍住職)の「宝物館」落慶記念式典が26日、関係者約140人が出席して行われた。27日から一般公開する。
 宝物館は境内の市収蔵施設「郷土館」の跡地に建てられた。規模は鉄筋コンクリート平屋建て160・8平方メートル。防火・防犯対策を施し、空調設備を駆使して換気、除湿を徹底。室温20度、湿度50~60%を保つ。収蔵する歴史資産は国の重要文化財など200点余り。
 重文コーナーには同寺三世住職、念仏上人(弁瑞)画像や念仏のアイヌ語訳を併記した「版木」などを展示。道有形文化財の「釈迦如来像」、円空作「観音菩薩像」なども並べられた。市噴火湾文化研究所の学芸員が3カ月ごとに展示替えする。
 落慶記念式典の後、木立住職、池野勝雄宝物館建設期成会会長らが紅白のテープにはさみを入れ、館内を公開した。同住職は「立派な宝物館が完成し、感無量。寺に伝わる文化財をこの施設で収蔵保存し、北海道、伊達市の宝物として守っていく」と謝辞を述べた。
 入館料は大人200円、高校生150円、小中学生100円、幼児無料。30人以上の団体は50円割り引く。入館希望者は事前連絡が必要。問い合わせは善光寺(電話0142・38局2007番)へ。 第5回善光寺フォーラムが開催される29日は無料で公開する。(伊藤教雄)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/04/27/20110427m_06.html

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苫小牧市樽前の吉度厚彦さん 小学生時代の戦争体験を本にまとめる

2011-05-16 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 4/25)
 苫小牧市樽前の吉度厚彦さん(75)が、小学生時代の戦時下の体験を物語風にしてまとめた「ゆきむし第32号 吉度あつひこ特集」を発行した。吉度さんは「苫小牧にも戦争時代があった。そのことを子供たちに知ってほしい」と話している。
 タイトルは「思い出話 グラマンを撃墜したって」。「1941年12月8日。太平洋戦争が始まりました。あっちゃんは6歳のときです」と童話風の平易な文章でつづっている。
 吉度さんは、童話を楽しむ会の会員。これまでも同人誌「ゆきむし」にアイヌ文化を題材にした作品を寄せてきた。2年ほど前、「戦争の記憶があるうちに、戦時の暮らしについて伝えたい」と執筆の決心をした。
 戦時中、苫小牧や室蘭などで過ごした自身の記憶をたどり、図書館の郷土資料を読み込んだ。取材もして、1年がかりで昨年8月に作品を書き終えた。
 作品では戦争末期の苫小牧空襲で飛来した米軍艦載機がまちに爆弾を落としたり、樽前山に墜落したことなどが描かれている。
 また、食料は配給制でジャガイモや豆などが主食だった戦時の苦しい暮らしの様子も丹念に描写。そうした状況下でも、子供たちはたくましく遊んだことも描いた。
 吉度さんは「戦争中でも子供は前向きだった。ぜひ、読んでもらいたい」と話す。
 A5判52ページで100部印刷。苫小牧市中央図書館などに寄贈した。

http://www.tomamin.co.jp/2011t/t11042501.html

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