先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

人形劇上演に向けて学ぶ 阿寒湖温泉

2011-05-20 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 05/19 15:00)

 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒湖温泉で17日、来年5月に開館予定の「阿寒湖温泉アイヌシアター」(仮称)で上演するアイヌ民話原案の人形劇上演に向け、使用する人形の作り方を学ぶワークショップが初めて開かれた。地元のアイヌ民族ら6人が参加、劇制作に向けて本格的に動きだした。(渡辺史哉)
 ワークショップには、演出助手を務める阿寒アイヌ工芸協同組合の秋辺日出男専務理事らに加え、アイヌ民話を基にした人形劇を上演した実績があり、今回の劇制作に協力する札幌市こどもの劇場「やまびこ座」のスタッフが出席。名古屋市から訪れた人形美術家のおばらしげる氏が人形の製作方法や構造を説明した。
 おばら氏は、材料のウレタンをくりぬけるように刃が曲がった特製ナイフを用い、ウレタンを切り出して手本を示した。バーナーであぶって接着する方法も披露。参加者も実際にナイフを手にして体験した。同組合の床州生理事は「木彫りの技術があるわれわれでもそんなに簡単なものではない。基本を習い、良いものを作りたい」と話した。
 18日には、劇監修の本田優子・札幌大教授(アイヌ文化)らを交えた会議を行い、脚本や音楽について議論。今後の作業日程も話し合う。人形劇は、やまびこ座で10月に上演。阿寒湖温泉でも、温泉街のアイヌコタンで12月に公演を行い、シアター開館に備える。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/293450.html


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文化財レスキュー、足りぬ人材と費用 宮城

2011-05-20 | アイヌ民族関連
(神戸新聞 2011/05/19 11:50
 水損した美術品を石巻文化センターから宮城県美術館に移し、応急処置する文化財レスキューのメンバーら=仙台市青葉区、宮城県美術館(田中千秋さん提供)
 東日本大震災で損傷した美術品などを保全する文化庁などの「文化財レスキュー事業」が、宮城県内で本格的に動き出した。阪神・淡路大震災で始まった事業で、今回も兵庫県から絵画修復の専門家らが参加しているが、被害規模の大きさに対し、人材と予算が圧倒的に不足しているのが現状だ。学芸員らの多くはボランティアで活動しており、「地域の文化を守り、復興に生かすため、長期的に続けたいのだが」との声も上がる。(仲井雅史)
 文化財レスキューは1995年2月、阪神・淡路で被災した美術品や古文書、写真などの保全を目的に、文化庁や兵庫県教委、地元の研究者らが結成。国費などを投入し、芦屋市にあった写真家・中山岩太のスタジオからガラス乾板などを搬出、再生し2カ月後に解散した。災害時の文化財保全の先駆的な取り組みとして高い評価を受けた。
 東日本大震災では、3月末に文化庁が結成の方針を表明。国の文化財行政を担う独立行政法人東京文化財研究所を中心に、日本博物館協会や全国美術館会議、阪神・淡路当時から活動する歴史資料ネットワーク(事務局・神戸大)など約11団体が参加している。活動期間は、4月1日から1年の予定だ。
【応急処置】
 レスキュー第1陣は4月下旬、アイヌ関連の民族資料など貴重なコレクションを所蔵し、津波被害に遭った宮城・石巻文化センターで活動を開始。兵庫県立美術館・保存修復グループリーダーの田中千秋さん(53)らが、泥をかぶった油絵の汚れを落とし、絵の具の剥落を防ぐなどの応急処置を施した。
 第1陣は9人の学芸員らが7日間、宮城県教委の職員らから説明を受けて活動。しかし現地では、専門知識を持つ職員や学芸員が被災したり、避難所運営などを担当したりしている自治体も多く、今後の活動には不安が残るという。
【一刻を争う】
 さらに、被害品の大半は指定外文化財とみられるため、公的支援はなく、費用の壁は厚い。現在は文化活動を支援する団体や学会、市民らの寄付金で活動費をまかっており、学芸員や研究者の多くはボランティアで参加し、一刻を争う作業に汗を流す。
 阪神・淡路で損傷した古文書などの再生、調査に16年がかりで取り組んできた歴史資料ネットワーク代表の奥村弘・神戸大大学院教授は「地域の文化はコミュニティーを維持する礎。復興計画の中に文化財対策をきちんと位置づけ、公的な資金を回すとともに、被災地の学芸員らが本来の職務に専念できるよう、外から支える必要がある」と話している。
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0004081171.shtml

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白老・アイヌ民族博物館、修学旅行生の歓声響く

2011-05-20 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年5月19日(木)朝刊】

 白老・ポロト湖畔のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)に修学旅行生の来訪が相次ぎ、コタンにこの時期ならではの十代の歓声が響き渡っている。東日本大震災の影響を受けて行き先を本道に変えた札幌や函館、東北の学校も目立ち、同博物館の“修学旅行事情”は様変わりを見せている。
 18日は和歌山、愛知、兵庫、秋田の中学、高校、養護学校7校約800人が来館、修学旅行の団体が訪れている4月からは最多の入場となった。
 同博物館によると、17日現在、4月以降の修学旅行の予約は約4万1700人でほぼ昨年並み。今後、秋以降の予約が入ってくるとみられる。平成22年度の修学旅行入館者は約5万8500人。
 これまでほとんど来館がなかった札幌、函館の中学校、東北地方の学校からの予約が来ている。徳島県の学校が東京から本道に行き先を変えたというケースも。これらは東日本大震災を受けての振り替えとみられ、東京から本道へは計画停電を懸念しての変更。東北地方の学校は東京近辺を旅行先にしているのが従来の定番だった。
 同博物館職員は現在、東京や名古屋、大阪の旅行会社を訪問し、修学旅行誘致開拓に取り組んでおり「アイヌ文化を学べる社会教育施設の存在を十分理解してもらえれば、来館増が期待できる」と話している。
 大震災の影響をまともに受けた同博物館は、震災以降外国人の来館は「ほとんどゼロ」。3月の入館者は3235人(昨年同期7311人)、4月は2399人(同8517人)と苦戦している。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/05/19/20110519m_08.html

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【平取】沙流川まつり9月18日今年のゲストさくらまやさん 平取観光協会の新年度事業決まる

2011-05-20 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 5/18)
 平取町観光協会(会長・川上満町長)は、このほど開いた通常総会で新年度事業計画を決めた。主催イベントのうち第32回びらとり沙流川まつりは9月18日に開き、小学6年の天才少女歌手さくらまやさんをゲストに招く。
 事業計画では、スズラン群生地の環境維持・保全に努め、「町の花すずらん」による宣伝強化で街のイメージアップとイベントなどで交流人口の増加を図る。「びらとり」の知名度を上げる運動を継続的に展開することを基本方針とし、食と特産品を取り入れた観光振興を目指す。
 主催イベントは、ほかに5月28日~6月5日に第27回すずらん観賞会、来年2月5日に第16回全道PKグランプリを開催する。
 また、滞在・体験観光として二風谷アイヌ文化博物館で実施の「民族舞踏体験学習(木彫り体験・織布体験・アイヌ料理)」を修学旅行生などにPRしていくほか、アイヌ民族の伝統的生活空間(イオル)再生事業や、ノルディックウオーキング、フットパスとの連携なども検討。各種イベントでの宣伝販売と「山の駅ほろしり」をアンテナショップとし地場特産品の販売PRを強化。義経(伝説)による観光・まちづくり、豊糠の「とよぬか山荘」・振内地区の「山の駅ほろしり」で町山岳会と協力して山の最新情報提供や冊子「幌尻岳の高山植物」を販売する。
 幌尻山荘バイオトイレ設置に伴い、登山客にごみの持ち帰りと携帯トイレ使用などのクリーン登山も呼び掛けていく。

http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11051801.html

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白老の「蔵」にイザベラ・バードの解説板お目見え

2011-05-20 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年5月18日(水)朝刊】

 イギリスの女性旅行家、イザベラ・バード(1831~1904年)による白老踏査の解説板(1・8×0・7メートル)が、白老町本町のしらおい創造空間・蔵敷地内に設置された。
 設置したのは「イザベラ・バードの道を辿る会」(会長・金子正美酪農学園大教授)。「管理者」は同会白老支部(新岡幸一部会長)。
 同会設置の解説板は平取、森に続き3カ所目。バードは1878(明治11)年に白老に宿泊、「白老川をさかのぼる探検やアイヌ民族との友好的な交流を行った事柄」を多くの人に知ってもらおうと、史実に基づき旧札幌街道沿いの「蔵」敷地内に看板を立てた。
 看板にはバードが著した「日本奥地紀行」の一節「私は白老がたいへん好きである。もし私がもっと丈夫だったら、きっと内陸部を体験する基地とするであろう」ほか、函館から平取に至る道のりを示す地図などを掲載した。
 同会は6月5日午前10時から、解説を交えた「お披露目会」を開くことにしている。
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/05/18/20110518m_08.html

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