先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

知床沖、シャチが豪快ジャンプ マッコウクジラも

2014-07-17 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2014年7月16日15時32分
神村正史
 世界自然遺産・知床の海、北海道羅臼町沖の根室海峡で、シャチが豪快なジャンプを見せている。勢いよく海面から頭を出し、空中で半回転。横になって着水し、水しぶきを高々と上げる。アイヌの人々がレプンカムイ(沖の神)と呼んだ「海の王者」だ。
 クルーズ船を運航する知床ネイチャークルーズの長谷川正人船長によると、シャチとの遭遇は6月中旬に本格化。7月ごろまで出合える可能性がある。船のすぐそばで、背びれを突き出し、潮を噴きながら泳ぐこともあり、観光客らが歓声を上げている。最近は、マッコウクジラもしばしば見られるという。(神村正史)
http://www.asahi.com/articles/ASG6Q45D0G6QIIPE00X.html

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夏の野外イベントに最適 「Tepee」スタートパック…米先住民の住居ヒントに開発

2014-07-17 | 先住民族関連
J-CASTニュース-2014/7/16 11:28
アウトドア用品、アウトドアウエアを幅広く扱うロゴスコーポレーション(大阪市)は2014年7月、昨年、持ち運びに便利なことなどから好評なTepee(ティーピー)型テントに新製品を加える一方、ラインアップの製品それぞれと、専用マットなどをセットにした「スタートパック」を発売した。
素材は軽量「超々ジュラルミン」 ポール1本で簡単組み立て
Tepeeは、アメリカ先住民族が布などを使って住居に用いた円錐形のテント小屋のこと。LOGOSのTepee型テントは、軽量ながら高い強度を持つアルミニウム合金である「超々ジュラルミン」が素材で、アメリカ先住民のTepeeと同じくポール1本で簡単に組み立てることができる。
軽量で持ち運びが容易なため、野外イベントなどでのニーズが高く、昨年は「LOGOS the Tepee 300」(2~3人用)が爆発的ヒットになったという。
今夏は、同製品に加え、「LOGOS ナバホTepee 400」(3~4人用)と「LOGOS ナバホTepee 300」(2~3人用)の、アメリカ先住民族の一つ、ナバホの伝統柄をベースしたデザインの2種を増やし、計3種類のラインアップをそろえた。
そしてこれら3種それぞれに、すぐ使えるよう、地面からの冷気や湿気を軽減する専用のインナーマットとグランドシートなどがセットになった「スタートパック」を用意。パックにはほかに、飾りに使え目じるしにもなる「フラッグ」が付属する。
価格は「Tepee 300セット」が2万3800円(税別)、「Tepee ナバホ400セット」は3万9800円(同)、「Tepee ナバホ300セット」は2万7800円(同)。<モノウォッチ>
http://www.j-cast.com/mono/2014/07/16210541.html

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「生き方は多様で、選べる」 伝統楽器「ディジュリドゥ」奏者 三上賢治さん

2014-07-17 | 先住民族関連
大阪日日新聞-2014年7月16日
アボリジニ文化に学ぶ
 オーストラリア先住民族、アボリジニの伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者、三上賢治さん(49)。専門店「アバロン・スパイラル」(大正区三軒家東1丁目)を開き、アボリジニ文化を通じて生き方の多様性を伝えている。
■人生の転機
 世界最古の木管楽器といわれるディジュリドゥは、シロアリが中心部を食い尽くして空洞になったユーカリから作られる。成人や狩りの儀式で使われ、男性のみが演奏する。重低音が特長だ。
 1993年、イギリス。カメラマンとして取材で訪れた世界最大級の野外音楽フェスティバル「グラストンベリーフェスティバル」で、当時流行しつつあったディジュリドゥに出合った。
 音楽的な素地がなかったためか、教えられるままに吹くと音が出た。三上さんは「なんとも言えない音。人生が変わった瞬間だった」と振り返る。
 以降、友人とともに国内外で演奏活動をスタート。十数年後、アボリジニ本来の演奏手法を学ぼうと、発祥の地、豪アーネムランドに飛び立った。
■知識と海
 4、5万年前から狩猟採集という生活のスタイルを貫くアボリジニを目の当たりにし、生き方の多様性を実感。折しも、知識という名の民族に属し、与えられた名前は「ウーラン」(海)だった。
 知識と海。海を隔てて日本にいる子どもたちに、世界にいろんな生き方があることを伝えるのが使命と思った。帰国後に始めた小学校での出前授業は今でも続けている。
 18世紀ごろからヨーロッパ人による入植が本格化し、長い間、虐げられてきたアボリジニだが、「胸を張ってりんとしている。希望がある」と三上さんの目に映る。
 「いろんな生き方があり、自分で選べるということを伝えたい」とは三上さんの願い。
 「僕も出会ったことで未来に希望持てた」から-。
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/moyou/140716/20140716037.html

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クロービス文化の起源、定説に疑問

2014-07-17 | 先住民族関連
National Geographic NewsJuly 15, 2014
Gloria Dickie,
 メキシコにある「世界の終り」と呼ばれる発掘現場で、アメリカ先住民の起源とされる遺物が発見された。それぞれ4本の牙を持つゾウに似た絶滅種2体の骨と、その周囲を取り囲むようにして見つかった1万3400年前の尖頭器(槍先)である。
 メキシコ北西部、ソノラ砂漠にあるエル・フィン・デル・ムンド(スペイン語で“世界の終り”)で発見されたこれらの骨は、アメリカ大陸において明確に定義されている最古の文明に属するクロービス人が、ゴンフォセレ(Gomphothere)を食用としていたことを示す初の考古学的証拠である。ゴンフォセレはゾウ目の古代動物で、現代のゾウと同程度の大きさがあった。
 考古学者が注目しているのは、クロービス人が何を食べていたかだけではなく、その残り物の年代である。アリゾナ大学の考古学者バンス・ホリデー(Vance Holliday)氏によると、エル・フィン・デル・ムンドで見つかったクロービスの遺跡は、これまでで最も古く、発掘場所としても最南端である。クロービス人といえばベーリング地峡が起源と考えられてきたが、そこからはるか遠く離れた場所での発掘を受けて、研究者らはアメリカ先住民の起源に新たな疑問を抱き始めている。
 クロービス文化は長いこと、北アメリカの南西、氷河の南とベーリング地峡一帯が起源であると考えられてきた。しかし、テキサス州とエル・フィン・デル・ムンドでさらに古いクロービス人の遺跡が発見されたことで、その見方に疑問が出てきた。両者の放射性炭素年代はほぼ同じ1万3400年前と測定されている。
「ここにきて突然、最古のクロービス遺跡が北アメリカ南部の2カ所で発見された。これは、クロービス文化の起源が北にあるのではなく、どこか別の場所にある可能性を示唆している。そして、これまで考えられてきたよりも古い起源を持っているのではないかと思われる」と、ホリデー氏はいう。同氏はナショナル ジオグラフィックから助成金を受けている。
 キャロルトンにあるウェスト・ジョージア大学の考古学者トーマス・ジェニングス(Thomas Jennings)氏は、エル・フィン・デル・ムンドでの発見によって、クロービス文化をめぐる今まで分かっていなかった謎に回答が与えられようとしていると話す。中でも最も興味深いのは、クロービス人の技術が大陸全体に行き渡っていたということである。例えば、独特な槍の先は長くて幅も広く、両側が刃になっている。この槍先が、クロービス人の移動に伴ってアメリカ大陸全体に広がっていったのか、それとも既に住んでいた他の先住民族に技術だけが広まったのか、それは定かではない。
「これほど遠く南へ離れた場所で最古のクロービスの遺跡が見つかったということは、クロービス文化の起源がおそらく北アメリカ南部のどこかにあるということだ。アメリカ大陸の定住の歴史において、それは様々な意味を持つ」とジェニングス氏は言う。
◆氷河期の動物
 ある牧場経営者からの連絡を受けて、2007年に初めてエル・フィン・デル・ムンドを調査した考古学者らは、マンモスあるいはマストドンの骨でも出てくるのではないかと期待していた。ところが、出土した動物の顎の骨を見て、自分たちは何か全く別の物を手にしているのだということが明らかとなった。
 クロービス人はマストドンやマンモス、バイソンなど巨型動物類を狩ることで有名だが、北アメリカでは珍しかったゴンフォセレまで狩っていたとは考えていなかったとホリデー氏は言う。
 ゴンフォセレは、最後の氷河期の間に中央アメリカおよび南アメリカで多く見られ、南アメリカでは主に高地の草原地帯に生息していたが、1万年ほど前に絶滅した。
 この研究は、7月14日付「Proceedings of the National Academy of Sciences」に発表された。
PHOTOGRAPH COURTESY OF INAH SONORA
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140715003

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白老・アイヌ民族博物館で来月9、10日に夜間行事

2014-07-17 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年7月15日(火)朝刊】
 白老町若草町のアイヌ民族博物館を会場にした夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」(同博物館主催)が8月9、10の両日、開かれる。かがり火をたきコタン(集落)をライトアップ、伝統的な祈り、歌、踊り、食文化を幻想的な雰囲気の中で紹介、体験してもらう。
 同博物館の開館30周年記念事業でもある。学芸員による解説付きの夜の博物館見学が午後5時40分~同6時15分、公演が同6時半~同7時15分。9日には「アイヌの昔話~妖怪編」が行われる。
 45分間の公演は、来館者を歓迎する祈り・カムイノミ、ヤイカテカラ(樺太地方の即興歌)、ムックリ演奏、トンコリヘチリ(トンコリ伴奏による歌と舞)、クリムセ(弓の舞)、サロルンチカプリムセ(鶴の舞)、エムシリムセ(剣の舞)、イヨマンテリムセ(クマの霊送りの踊り)など。アイヌ民族の伝統的な食文化を解説、古来の製法で作ったサケの薫製(サッチェプ)を味わってもらう。
 9、10の両日、ミュージアムカフェ「リムセ」の営業が午後6時半まで延長になる。このほど関係者を招いたプレ公演を開いた。
 「ポロトコタンの夜」の料金は大人1500円、大学生千円、中・高校生500円、小学生以下無料。両日とも予約制で先着180人。参加申し込み、問い合わせはアイヌ民族博物館、電話0144・82局3914番。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/07/15/20140715m_08.html

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台湾の平地先住民「平埔族」 政府の公認求める

2014-07-17 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾 2014/07/15 17:58【社会】
(台北 15日 中央社)平埔権益促進会の潘紀揚会長は14日、立法院(国会)で記者会見を行い、行政院(内閣)原住民族委員会(原民会)に対して平埔族を正式に台湾原住民(先住民)として公認するよう訴えた。
平埔族は一般的に台湾西部を中心に生活する平地の原住民とされているが、政府の認定を受けていない。野党・台湾団結連盟の周倪安立法委員(議員)は、政治的・経済的地位を保ち、社会的・文化的発展を目指すには原住民として認められることが必要だと指摘した。
潘氏はパゼッヘ族で、自分たちは「独自の言語文化を持つ原住民だ」と訴える。ケタガラン族の潘慧安さんも、たとえ漢族化しても、原住民である事実は消すことができないとして、原民会に対応を求めた。
原民会は、平埔族とされる人々の多くが戦後、「平地山胞」として登録されるのを拒んだことから、原住民として認定されていないと説明。一方で、政府は彼らがオーストロネシアの人々であることは認識しており、その存在を重視しているとの立場を明らかにした。
また、2010年から平埔族の言語や文化の復興事業を通じて、集落の伝統文化の保存や言葉の推進に取り組んでいると強調。だが、原住民認定については、法律に沿った方法で手続きをしなければならないとし、すでに原住民に認定されている人たちの権利を侵害しないことなどを前提に、慎重に議論を進めることが望ましいとしている。
(鄭景ブン、戴雅真/編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201407150008.aspx

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離島へのコンビニ出店に賛否両論 現地からは「我々が決めること」の声

2014-07-17 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾 2014/07/15 15:19【観光】
(台東 15日 中央社)統一セブンイレブン(統一超商)が計画している離島・蘭嶼(台東県)への出店をめぐり、島には関係のない人たちが意見を交わしている状況に対して、現地の台湾原住民(先住民)タオ族からは「この問題は蘭嶼の人間が議論すること」といった声があがっている。
出店の是非については俳優の宥勝さん、作家の劉克襄氏などが14日までに、相次いで「出店反対」を表明。劉氏は、出店によってタオ族の母語(タオ語)や独特の文化が破壊されてしまうと指摘しており、「私が聞いた(島民の)大部分の声は反対意見だ」とも述べている。
出店を支持する島民は「蘭嶼の人間は便利な生活を享受してはならないのか。スーパーができた際にも我々の文化になんら影響はなかった」と話したほか、会員制交流サイト上で「蘭嶼への出店を反対するなら、なぜ先に自分の住んでいる土地で反対しないのか」というコメントも見られた。
蘭嶼の紅頭集落で雑貨店を営む女性は、現地に長く住んでいる人たちは現地の言葉が通じ、コンビニにはない魅力があるこの店に親しみを持っており、出店の影響は全く心配していないという。
また、別の住民は「山にタロイモを植え、海でトビウオを獲るというタオ族が長い間営んできた生活はコンビニができた程度では変わらない。そして、これを歓迎するかしないかは、現地の人間が議論することだ」と話した。
統一セブンイレブンは、出店するかは現地の声を聞いて決めるとしており、時期についても未定としている。
(盧太城/編集:杉野浩司)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201407150005.aspx

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ロシア最果ての地に巨大な穴とな? 地元メディアの報道

2014-07-17 | 先住民族関連
livedoor-2014年07月15日20時25分
 ロシア北部のヤマル半島で、謎の巨大な穴が発見されたとして話題になっています。
 地元メディアのRBC TVによると、穴の規模は全長18メートルのヘリコプター「Mi-8」が数機降りていけるほどで、人工的なものか自然現象によるものかは不明だそうです。専門家は「何らかの爆発があり、土が地下の川に流れ込んで陥没した」と見ているそうですが、公式の調査はまだ実施されていません。
 ちなみに、「ヤマル」とは、ロシアの先住民族・ネネツ人の言葉で「世界の果て」を意味するそうです。近年は全世界の22%に相当する大量の天然ガスが埋蔵されていると見られ、石油産業の“フロンティア”として注目されています。
http://news.livedoor.com/article/detail/9046283/

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千歳ゆかりのアイヌ文化 初の催しに市民ら200人

2014-07-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (07/14 16:00)
 【千歳】千歳に伝わるアイヌ文化を発信する初めてのイベント「アイヌ文化~千歳発~」が13日、千歳市北栄の市民文化センターで開かれた。
 千歳アイヌ協会が、身近にあるアイヌ文化を見つめ直してもらおうと企画。カムイユーカラ(神謡)の語りと講演会、映画「コタンの口笛」上映の3部構成で、全て千歳にゆかりのある内容にこだわった。
 市民ら約200人が来場。支笏湖周辺の千歳市烏柵舞(うさくまい)地区を舞台にしたカムイユーカラ「きつねのチャランケ」の語りでは、同協会副会長の野本敏江さんと千歳アイヌ文化伝承保存会の墨谷真澄さんが、それぞれアイヌ語と日本語で物語を披露した。リズミカルなアイヌ語と情感たっぷりの日本語の語りに、会場からは大きな拍手が送られていた。(斉藤千絵)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/551117.html

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アイヌ文化を千歳から発信 語りと講演、映画に400人

2014-07-17 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2014年 7/14)
 千歳地域に伝わるアイヌ文化を発信する「アイヌ文化~千歳発~」(千歳アイヌ協会主催)が13日、千歳市民文化センターで開かれた。カムイユカラ(アイヌ神謡)の語りと講演会、映画「コタンの口笛」(1959年公開、成瀬巳喜男監督)を通して、約400人の来場者がアイヌ文化への理解を深めた。
 催しで最初に、市内烏柵舞地区に伝わる人間と動物、自然との共生の大切さを伝えるカムイユカラ「キツネのチャランケ(談判)」の語りがあった。同協会副会長の野本敏江さんが独特の節回しを付けたアイヌ語で、千歳アイヌ文化伝承保存会会員の墨谷真澄さんが情感たっぷりの日本語で、それぞれ語った。
 また前市埋蔵文化財センター長の田村俊之さんが「発掘調査で見えた千歳のアイヌ文化」の演題で講演。埋葬の方法やチセ(家)の特徴など発掘調査から分かったアイヌ文化を紹介し「アイヌ文化は伝統的なものが強調されるが、着物や踊りなど若い人たちがつくる新しいアイヌ文化も知っていただきたい」と述べた。
 映画「コタンの口笛」はアイヌの姉弟を主人公に差別の問題も織り交ぜながら、逆境の中でも強く生きる2人の青春を描いた作品。ロケ地は千歳が中心で、千歳高校の旧校舎や支笏湖、千歳川、現在の市役所周辺の風景を見ることができる。来場者は千歳の懐かしい風景とともに、共生の大切さを訴える映画の内容をかみしめていた。
http://www.tomamin.co.jp/20140714809


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“便利さ”か“伝統文化”か 離島にコンビニ出店で議論/台湾

2014-07-17 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾2014/07/14 18:27【社会】
(台北 14日 中央社)統一セブンイレブン(統一超商)が計画している離島・蘭嶼(台東県)への出店が現地の伝統文化を壊すとして議論を呼んでいる。同社は離島への出店は利益よりも遠隔地でのサービス提供に主眼を置いたもので、現地の支持を得られるはずとして理解を求めている。
蘭嶼へのコンビニ出店に関しては現地の小売店や地域の文化に悪影響を与えるのではないかといった懸念が各方面から出ており、13日には俳優の宥勝さん、作家の劉克襄氏、元行政院長(首相)の謝長廷氏などがフェイスブック上に相次いで出店への反対を表明している。
劉氏は、離島への出店にはいい影響もあるとした上で、蘭嶼は台湾原住民(先住民)のタオ族が住む島で、他の島とは違い独特の生活体系や文化が保持されており、コンビニが出店することでこれらが失われかねないと指摘している。宥勝さんも自身のブログで、出店後は「島の若者が次第に“便利さ”に慣れて“伝統文化”を捨ててしまうことになるだろう」としており、企業が利益のために文化を破壊していると批判した。
宥勝さんが発表した文章は多くの支持を集めている一方、「蘭嶼のことは蘭嶼の人が決めるべき」「中産階級の偽善だ」といったコメントも見られた。
(許湘欣/編集:杉野浩司)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201407140007.aspx


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子供たちの通学支援を 地方教育普及問題

2014-07-17 | 先住民族関連
マニラ新聞 2014.7.14
 地方の子供たちが公立学校で勉強するためにどれだけ遠い道のりを通っているのだろうか。リサール州ロドリゲス町のある村では、農民の子供達がゴム製の浮き輪を使って川を渡り、さらに数時間かけて歩いて毎日、小学校まで通っている。ラグナ州ロスバニョス町のバゴンシラン村では、子供たちが2時間の山道を徒歩で通っているという。自分たちの住む場所の近くに学校があれば、どれだけ楽に通えるだろうか。しかし、たとえ近くに学校ができたとしても、地方に赴任できる教師の数が限られているのも現状だ。
 教育省を含めた政府機関も努力している。ブラカン州のある村では、河川を渡る手段がこれまで「モンキーブリッジ」と呼ばれる粗末なつり橋で危険だったが、公共事業道路省や地元自治体の協力できちんとした橋が建設され、子供たちが安全に登校することができるようになった。
 非政府組織も支援を行っている。バタアン州にあるバヤンバヤナン村では、これまで山岳先住民のアエタ族の子供たちが実に14キロの道のりを通って小学校で勉強していた。地元の会計士の女性が呼び掛けて、貧困層向けに集合住宅地の建設支援を実施している非政府組織「バハイカリンガ」が、小学校近くに子供たちの寮を建設した。ロータリークラブの支援も得て多くの非営利団体がアエタの子供たちの通学支援に乗り出している。
 海外機関も支援の手を差し伸べている。オランダの金融機関、ING銀行はサンバレス州ボトラン町の高校生560人に通学用の自転車を寄付した。山道でも使えるがんじょうな作りで週末には家族も商売などで使える。子供たちに教育を受けさせるのは貧困や無知の連鎖を断ち切るためにも重要であり、大きな挑戦だ。(13日・インクワイアラー)
http://www.manila-shimbun.com/series/opinions/series213629.html

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「北の想像力」という巨大な「弾」岡和田晃

2014-07-17 | アイヌ民族関連
朝日新聞-2014/07/13
●岡和田晃 批評家
■視点を「外部」へ開く出発点に
 「日本のSF厳しい現実 海外でウケても本が売れない」。去る5月21日、かような見出しが朝日新聞の朝刊を飾り、ウェブを駆け巡った。だが、それはくしくも、筆者が編集を担当した800ページにも及ぶ大著『北の想像力《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』(寿郎社)が完成した日と重なっていた。札幌駅前の版元を訪ねると、出迎えた土肥寿郎社長は、徹夜作業の連続に足をふらつかせながらも、不敵な笑みをたたえていた。そして「朝刊で日本のSF界が“読者不在の内紛”によって停滞していると揶揄(やゆ)されていましたね。そこに『北の想像力』という巨大な弾(タマ)を撃ち込むのです」と告げ、記念すべき最初の一冊を渡してくれた。
 完成した『北の想像力』を眺めて確信した。この本は日本のSFが内輪に自閉し停滞感を醸し出しているという非難に対し、またとないカウンターになると。なぜなら『北の想像力』は、読者に思考の糧をもたらすために、売り上げ至上主義とは別の理念で、文学とSFのあいだに横たわるさまざまな障壁を壊して編まれた評論集だからだ。執筆者は20人に及び、それぞれスタンスは異なるが、筆者が本当に面白いと思う書き手へ声をかけて参加してもらった。
 そこには、空間表象、SFの歴史、自然科学、怪奇幻想、リアリズム、映画やコミック、それに音楽……と、多様な切り口の論考が収録されている。安部公房や荒巻義雄、円城塔に石黒達昌と、文学とSFをまたいで活躍してきた書き手が、最新の理論で分析される。さらには清水博子や吉田一穂、鶴田知也に向井豊昭といった、今は忘れられた書き手が読み直される。加えてワカルパらアイヌ口承文学の語り部や、フィリップ・K・ディックなど海外の作家まで取り上げられる。165作に及ぶ膨大なブックガイドが、読者を思考の深みへ誘う。
   ◇  ◇  ◇
 これらを取り結ぶ共通のテーマは、「北海道」という場所(トポス)である。「内地」とは気候風土を異にし、また「アイヌ」の土地を収奪して開拓を進めた過去を有する北海道とは、日本という国家の内側に登録されながらも、そこからの逸脱を余儀なくされてきた「辺境」だ。辺境とは、近代国家が発展を遂げる際に、民族差別や「棄民」の発生など、切り捨てられた矛盾が露呈する場所。『北の想像力』が目指すのは、その矛盾から目をそらさず、できるだけ精緻(せいち)に思考をめぐらせていくことだ。執筆者には道外出身者も少なくないが、問題意識の共有は容易だった。北海道とは縁遠い人にも本書をひもといていただきたい。
   ◇  ◇  ◇
 では辺境の問題を考えるに、なぜSFが重要となるのか。ここで言うSFは、狭苦しいジャンルの枠組みとは別個のもの。現代哲学や前衛芸術の方法論を導入してSFと文学の境界を解体する、新しい方法論を意味する。「サイエンス・フィクション(科学小説)」としてのSFを「スペキュレイティヴ・フィクション(思弁小説)」という科学批判の文学に読み替えるものだ。そもそも1893年、函館で刊行された北海道初の文芸誌「北海文学」の巻頭言の時点から、北海道文学は世界に開かれた文学を目指していた。人間と骨がらみで結びついた辺境の矛盾を相対化し、私たちの視点を「外部」へと開いていくことを『北の想像力』は目指している。本書で試みた冒険は、現代日本に鬱積(うっせき)する排外主義からの脱出口を模索するためにも有効で、普遍的な意義をもつと信じ、あえて北海道なる辺境を出発点に、世界へ殴り込みをかけてみたい。
     ◇
 1981年、上富良野町生まれ。著書に『向井豊昭の闘争』(未来社)など。
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20140714011190001.html


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