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夏が旬! 究極の毛ガニの2つの楽しみ方

2014-07-25 | アイヌ民族関連
日経ビジネス オンライン-2014.07.25萩原 章史
アイヌが愛した北海道・虎杖浜の海は、毛ガニの宝庫
北海道・虎杖浜(こじょうはま)の目の前の海で水揚げされる毛ガニは、今が旬。特製のゆで汁で生きた毛ガニをゆでて熱々を食すか、あるいは、ゆでた身をほぐし甲羅に山盛りにした毛ガニを食すか……。熱々vs.簡単、どちらにしても虎杖浜の毛ガニは、テンションを上げてくれること、間違いありません! (写真=八木澤芳彦)
 虎杖浜(こじょうはま)のある北海道の白老町は、アイヌ語「シラウオイ」から転訛(てんか)したもので、「虹の多いところ」という意味です。中でも虎杖浜(虎杖はイタドリのこと)はアヨロ海岸と呼ばれ、アイヌの遺跡も発見されています。かつて、アイヌの人々が大事に守っていた豊穣の海は、現在、アイヌの人々に代わって、漁師が厳しい漁獲制限を徹底し、アヨロの海を守っています。
 毎年7月中旬~8月中旬の約1カ月間、虎杖浜は毛ガニ漁でにぎわいます。ただし、漁期内でも、漁獲制限量の87トンに達した時点で、その年の毛ガニ漁は終漁になります。
 総漁獲量制限とは別に、メスの毛ガニと甲長8cm未満のオスの毛ガニは禁漁です。虎杖浜の目の前の海に仕掛けたカニ籠にはたくさんの毛ガニが入りますが、サイズ制限より大きい毛ガニでも、その多くはリリースされます。理由は総漁獲量が決まっているので、できるだけ大きな毛ガニ(相場が高い)を獲ることで、総水揚げ金額を増やしたいからです。
大きな毛ガニは1.2kgクラスです。そこまで大きくなるのは12年ほどの年月が掛かるといわれています。このクラスになると毛が濃く長くなり、見た目は黒くなります。そこで、私はこのクラスの毛ガニに黒毛ガニと名付けました。
 デパ地下などに並んでいる毛ガニは400g前後、大きなものでも800gくらいですから、虎杖浜の大きな毛ガニがいかに大きいかが分かります。ただ、昔はもっと大きい毛ガニが獲れたそうです。白老町に残る戦後間もない頃の、浜の写真に映っている毛ガニは、どれも1kg以上はありそう。毛ガニなのかタラバガニなのか?と思うほどです。
毛ガニはゆでたてが美味か、それとも冷えたのが美味?
 ゆでたてか、冷えたものがうまいのか。この選択肢、実に奥が深いです。
 ゆでたてカニの熱々ジューシーさは、何とも言えない美味です。一方、ゆでて氷締めして冷蔵庫で寝かしたカニは、カニの汁が落ち着いていて、適度に余分な水分も飛び、濃厚な美味というのは事実です。
 特に毛ガニの場合、冷蔵することで、カニ味噌も固まり、味が濃厚になるのは間違いありません。実際、多くのカニ専門店でも、ゆで毛ガニは冷たいものが多いです。
 そうした一般的な価値観はともかくとして、子供の頃、ゆでたてガニ(ワタリガニ)が普通だった私は、カニはゆでたてが一番だと思っています。
 お店でゆでたてを提供しない理由は色々とあると思います。まず、「熱々でジューシーな時は、カニに包丁を入れにくいので、冷めてカニの汁が落ちついてから提供する」のではないか。あるいは、「ゆでたてはカニ味噌が固まっていないので、お客様から『このカニ、痩せていない?』などと言われる可能性があるから」ではないか。また、「注文ごとにカニをゆでるのは、時間と手間が掛かるから」ではないか、などです。
 純粋に冷たいゆでガニがおいしいというだけでなく、色々な他の理由もあり、店のゆでガニは冷たいのではないか、と私は思っています。
 どうしても熱々、美味な毛ガニが食べたいという方には、虎杖浜のカネシメ松田水産が提供している商品などがお薦めです。これは、何百匹も毛ガニをゆでた汁をこして、パックした毛ガニのゆで汁と生きの毛ガニをセットしたものです。
 普通の水でゆでれば、カニのうまみがゆでる水に溶け出してしまいます。そうなると、せっかくの極上毛ガニも味が薄くなります。一方で、特製ゆで汁は何百、千数百匹の毛ガニをゆでた汁です。これなら最高の状態で毛ガニをゆでることができます。
 大きさによりますが、沸騰したゆで汁にカニを入れ、再沸騰したら火を弱め20分ほどでゆで上がります。あとは流水で表面のアクを洗い流せば、極上の毛ガニの完成です。
「ズボッ」とカニの身が口に飛び込む瞬間は最高!
 カニの脚をもいで、歯か調理はさみで関節の狭くなった部分を切り、ストローを吸うのと同じように、一気に吸い込むと、「ズボッ」とカニの身が口に飛び込みます。このズボッを予期して、舌で喉への直行を防いでおかないと、いきなり喉へという悲劇になります。吸い慣れくると、このズボッが面白いように決まりだします。
 特に生けのカニのゆでたてはジューシーなので、このズボッが簡単に楽しめます。熱々ジューシーで繊維質を感じる毛ガニの身は、本当においしいものです。 
 また、熱々のカニ味噌は固くはなくて、甲羅酒にも最高です。濃い黄色の肝臓だけでなく、脂分もカニ味噌を構成しているので、温度が高いと固まっていません。そのため、熱々のカニの味噌は少し水っぽいのですが、そういうものです。味噌の味は格別で、まさにすすりたい味。もちろん、甲羅酒にしても最高なのです。
自分でゆでる毛ガニの対局にある、毛ガニの甲羅詰め
 一方で、毛ガニは好きだけど、殻から出すのが面倒くさいという方も多いのは確かです。こうした場合は、毛ガニの甲羅詰めなどが、カネシメ松田水産から提供されています。
 朝競り落とした毛ガニを昼にはゆで上げ、氷で一晩締めてから、甲羅詰め作業に入ります。丁寧に足の先の身までほじり出し、1杯分の毛ガニを甲羅に詰めるのですが、毛ガニは可食部が多いので、まるで“毛ガニボウル”のようになります。
 熱々vs.簡単、虎杖浜の極上毛ガニは、どちらもおいしいのは確か。後は、好みの問題です。読者のみなさまは、どちらがお気に召されるでしょうか?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/jagzy/20140522/265170/

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ラグビー日本代表 11月の欧州遠征でグルジアなどと対戦 

2014-07-25 | 先住民族関連
スポーツニッポン- [ 2014年7月24日 16:57 ]
 日本ラグビー協会は24日、日本代表が今秋、欧州に遠征し、11月15日にブカレストでルーマニアと、同23日にグルジアとテストマッチを行うと発表した。グルジア戦の会場は未定。現在の世界ランキングで10位の日本は、15位のグルジア、16位のルーマニアとは2012年11月にも敵地で対戦し、ともに勝っている。
 日本は今年11月1、8日に国内でニュージーランドの先住民マオリ系の選手で構成されるマオリ・オールブラックスと強化試合を行うことが既に決まっている。
. http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/07/24/kiji/K20140724008623380.html

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札幌・地下歩行空間で古着カヌー制作-ユーストリームで石狩川遡上中継も

2014-07-25 | アイヌ民族関連
札幌経済新聞-2014年07月24日
 札幌駅前通地下街歩行空間「チ・カ・ホ」で現在、芸術家の山川冬樹さんがカヌー「カムイチェプ号」の作品パフォーマンスを公開している。
古着を縫い合わせたカムイチェプ号
 同パフォーマンスは、札幌国際芸術祭の特別展示「セシング・ストリームズ」参加作品の一環として、「River Run Practice(リバー・ラン・プラクティス)~石狩湾から札幌駅前地下歩行空間へ遡上(そじょう)する」と題し行っているもの。
 「セシング・ストーリームズ」は、自然や都市におけるさまざまな情報の流れ(ストリームズ)をアーティストが感知(セシング)し、構成する作品を通じて可視化・可聴化していくプログラム。1日7万人以上が利用する同地下街に、映像や音楽などの表現作品を展示し、完成品だけでなく制作工程も見ることができる。 
 山川さんはロンドン生まれ横浜市在住。音楽や舞台芸術の分野で活動し、これまでにヴェネチア・ビエンナーレ、フジロックフェスティバルなど15カ国で公演を行っている。昨年は渋谷の地下水脈についての新作サウンド・インスタレーションを発表した。
 「カムイチェプ号」は、札幌市民が提供した古着を貼り合わせて造る舟で、イヌイットのスキンカヤックがヒントという。「動物の皮で造られているスキンカヤックに対し、カムイチェプ号は人の皮をイメージした古着で構成している」と山川さん。舟には鮭が生まれた場所に帰ってくる母川回帰(ぼせんかいき)の意味も込める。
 「カムイチェプ」は、アイヌ語で鮭の意味。完成した舟は7月28日、石狩湾から石狩川、茨戸川、伏籠川、創成川をさかのぼり、札幌の東西南北の起点0条に上陸。カヌーを引いてチ・カ・ホ北3条広場まで戻ってくる予定。所要時間は約13時間。7月18日から24日まで古着を縫う公開制作を行い、25日には場所を移して舟に防水加工を施す。
 「チ・カ・ホ」の近くには、かつてアイヌの人々が集った水が湧き出る場所「メム」があったが、明治以降の都市開発で地下水脈が消失してしまったという。山川さんは「札幌国際芸術祭のテーマは『都市と自然』だが、作品を展示する場所に自然がないというジレンマがある」と話す。「何を展示できるのかを考えたとき、自分の体を使って札幌の自然にぶつかり、概念としての札幌の都市と自然を理解したい」と考え、カムイチェプ号を制作したという。
 28日の遡上の様子はユーストリームでライブ中継する予定。最新情報は山川さんのツイッターで配信する。
http://sapporo.keizai.biz/headline/2134/

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白老でタウンミーティングのラジオ収録、熱っぽく語る

2014-07-25 | アイヌ民族関連
室蘭民報-【2014年7月24日(木)朝刊】
 HBCラジオ「大人のラジオ・土曜は朝からのりゆきです!」のコーナー「タウンミーティング」の収録が23日、白老町総合保健福祉センターで行われ、町内の関係者6人がまちづくりなどを熱っぽく語った。放送は8月16日の予定。
 6年後に開設されるアイヌ文化復興のナショナルセンター・象徴空間について戸田安彦町長は「国や道と一緒にまちづくりができるということでありがたい。象徴空間は一般の人には分かりにくく、なかなか浸透しない。これから愛称ができると思う。行政だけでなく民間の方々の力を借りて盛り上げていきたい」、熊谷威二白老町商工会長は「白老発展の契機になると思う。それと港の有効活用が大きな課題」、アイヌ民族博物館の八幡巴絵学芸員は「今まで若手が自分はどういった分野で活躍できるかぼんやりした部分があったのが、象徴空間によってゴール地点が見え、目標ができた」と語った。
 白老の将来展望について黒田聖・白老青年会議所理事長は「行政主導ではまちづくりは成り立たない。町民一人一人が自主的にまちづくりを行っていくことが一番大事だと思う」、虎杖浜竹浦観光連合会の橋本紀子副会長は「虎杖浜で捕れる季節ごとの魚介類を加工・商品化すればかなりなものができ、ブランド化にもつながる」、毛笠道雄白老町姉妹都市協会長は「よそから来てくれるような遊びのまちになれば」と期待を込めた。
 若者の定住促進について熊谷会長は「何とかこのまちで結婚し、子どもを育て、生活できるよう商工会が婚活事業をしており、今年は11月に計画している。ぜひ全道、全国の若い人たち、白老に来てください」とアピールした。
 パーソナリティーの佐藤のりゆきさんは「新生白老というイメージになりました。皆さんの話を聞いて楽しくなりました」と締めくくった。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/07/24/20140724m_08.html

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吉祥寺キチムで「ヘラジカの贈り物展」-特別対談やワークショップも-

2014-07-25 | 先住民族関連
吉祥寺経済新聞 2014年07月22日
 吉祥寺の多目的スペース「キチム」(武蔵野市吉祥寺本町2)で7月23日から、文化人類学者の山口未花子さんの書籍「ヘラジカの贈り物」の刊行記念イベントとして「ヘラジカの贈り物展」が開催される。
 山口未花子さんは岐阜大学地域科学部助教。人と動物との関係について明らかにするため、動物生態学や生態人類学、文化人類学の方法を学ぶ。2005年より、カナダ・ユーコン準州の先住民カスカの古老に弟子入りして、猟師の修行など動物に関する様々な実践も行なっている。著書に『ヘラジカの贈り物:北方狩 猟民カスカと動物の自然誌』など。
 また、7月26日には写真家で映画監督の本橋成一さんと山口未花子さんによる「動物を殺して食べること」をテーマにした特別対談(19時~21時まで)、27日にはヘラジカ皮にビーズを刺繍してアクセサリーをつくるワークショップ「ヘラジカ皮のビーズ細工をつくろう」も開催(参加費2000円/15時~17時まで)。
 「人々の暮らしを支えてきたのは極北の森に暮らす動物たち。肉を手に入れるための狩猟、動物霊との秘密の会話、なめした皮から作られる工芸品などカナダ、ユーコン準州に暮らす先住民カスカの人々の暮らしをまとめた本です」と、担当者。「カスカと動物の織り成す世界を、持ち帰った動物の皮や骨、写真や工芸品から感じ取っていただければ幸いです」とも。
 開催は7月27日まで。時間は、23日・25日・27日は12時~19時/24日は12時~16時/26日は12時~17時。
http://kichijoji.keizai.biz/headline/1947/

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「くてくぅ」ストラップ登場 JA鹿追町のゆるキャラ

2014-07-25 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞社ニュース 2014年7月23日 14時05分
 【鹿追】JA鹿追町(佐藤雅仁組合長)の“ゆるキャラ”「くてくぅ」の人形付き携帯電話用ストラップが製作され、鹿追町内のAコープ店で販売されている。
 くてくぅは、同青年部(高橋宏輔部長)が、町の農畜産物のPRと食育の推進を目的に生み出したキャラクターで、肩書は「JA鹿追町青年部未来創造部部長」。名前は町名の由来となるアイヌ語の「クテクウシ」から採った。然別湖畔のくちびる山を模したカウボーイハット、鹿と牛の皮柄の服を身に着け、首には郷土芸能「白蛇姫舞」にちなんだ白蛇を巻き、手にはオショロコマ(ミヤベイワナ)を持つなど鹿追らしさが満載。爽やかな笑顔が似合う“イケメン”ぶりから、祭りなどのイベント会場では子供たちの人気者だ。
 これまでキャラクターグッズとして配布用のクリアファイルを製作したが、今回はお土産にもなる販売用のストラップを作った。
 キャラクターが浮き上がるような立体的なデザインで、価格は500円。鹿追、瓜幕、東瓜幕の各Aコープ店とAコープ移動購買車で取り扱っている。同青年部の上嶋浩二副部長は「今後もノートやボールペンなどアイテムを増やしていきたい」と話している。
http://www.tokachi.co.jp/news/201407/20140723-0018867.php

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丸木舟でのんびり50分 アイヌ協会が勇払川下り

2014-07-25 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2014年 7/22)
 苫小牧アイヌ協会(澤田一憲会長)は20日、苫小牧市内の勇払川を、丸木舟で下った。夏の青空の下、ゆっくりと小さな舟旅を楽しんだ。
 協会の会員ら約50人が参加。苫小牧、千歳、むかわのアイヌ協会が保有する丸木舟3隻を持ち寄った。
 舟はヤナギの丸太をくり抜いて作られている。かつてアイヌが勇払川を重要な交通路として利用していた歴史に基づく行事。沼ノ端橋下流の河原で、安全祈願をした後、民族衣装を身にまとった会員らが木のさおを操った。下流の勇払新橋まで2キロ、50分ほどの旅だった。
 舟に乗った市内春日町の会社員、安田弘文さん(51)は「舟のバランスを取るのが難しかった。川面を跳ねる魚も見えて、とても楽しかった」と話した。川下り終了後、苫小牧市生活館で民族舞踊の披露とサケの汁物やイナキビご飯などの伝統料理の試食も行われた。
http://www.tomamin.co.jp/20140715049

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[プレーンズ2]ガナウェイ監督&製作のバロンさんに聞く「命を懸けて戦うレスキュー隊にささげる」

2014-07-25 | 先住民族関連
マイナビニュース   [2014/07/21]
 2013年に公開されたディズニーの劇場版アニメーション「プレーンズ」の続編「プレーンズ2 ファイアー&レスキュー」が全国で公開中だ。前作で高所恐怖症を克服し、空の世界一周レースでチャンピオンになった農薬散布機のダスティ。ところが今作では、ギアボックスに致命的な損傷が見つかりレースに出られなくなってしまう。ショックを受けた彼が飛び込んだのは、消防レスキュー隊という新たな世界だった……。迫力満点のレースシーンが楽しめた前作から、救助活動にハラハラドキドキさせられるディザスター(災害)ムービーに様変わりした今作だが、その製作は、前作の製作開始直後から始まっていた。ボブス・ガナウェイ監督とプロデューサーのフェレル・バロンさんに話を聞いた。
 「今回のストーリーの発端は、ダスティのモデルになっている農薬散布機が、実際に山火事の消火作業に使われていたという事実を知ったことなんだ。そこから、飛行機を見に行ったり、航空消防隊の基地を訪ねたりといったリサーチを重ね、そこで得た情報を基にストーリーを考えていった」と今作に約4年前から関わってきたガナウェイ監督は語る。
 入念なリサーチは、今作の製作総指揮を務めたジョン・ラセターさんが日ごろ唱えている「信ぴょう性のある世界」を作り出すことに不可欠であり、今作でも、そのとき仕入れた情報はストーリーに織り込まれた。たとえば、ダスティと消防レスキュー隊隊長のヘリコプターのブレードが、火で囲まれ逃げ道を失い坑道に逃げ込む場面。このときブレードは身をていしてダスティを火から守るのだが、それは米国の消防士たちの間でも伝説的逸話になっている1910年に起こった同様の出来事がヒントになっている。
 また、ダスティが訓練を受けるためにレスキュー隊基地に初めてやって来たときの様子も、リサーチでレスキュー隊基地を訪れたとき、バロンさんが目にしたことだという。当時のことを、バロンさんは「火災が起きていないときの彼らは、外でバーベキューをしたり、日光浴をしたり、大画面テレビで映画を見ていたりしていた。家庭菜園で野菜を育てている隊員もいた。実にのんびりと過ごしているんだ。でも、ひとたびサイレンが鳴り響くと、数分でパラシュートなどの複雑な装備をつけて出動していく。その切り替えの速さには、実に驚かされたよ」と振り返る。
 前作のレース中心のストーリーからディザスタームービーにジャンルを変えたことで、シリーズ作品が陥りがちな“マンネリ”の危険性は回避された。「それ相応のシチュエーションやキャラクターが必要になり、作品に新鮮味が加わるからね」とガナウェイ監督は語る。その一方で、「前作を見ていなくても、独立した作品として十分楽しめる」とバロンさんは補足する。
 今回、ダスティの新たな仲間として登場するのは、隊を率いるタフで厳しいベテランヘリコプターのブレードに始まり、アラスカ出身で水陸両用飛行艇のディッパー、先住民の知恵で自然と対話ができる重量貨物ヘリコプターのウィンドリフター、さらに、元軍用輸送機のキャビーや、そこから飛び出すパラシュート隊など、ユニークな顔ぶれだ。また今作では“火”がもう一つの重要なアイテムになっており、風速や風向き、温度、煙にいたるまでさまざまな研究と、視覚効果の新たな技術を3年の歳月をかけて開発した。結果、本物と見まがうばかりの迫力の火災のシーンを作り出すことに成功している。
 今作は、ガナウェイ監督いわく、「毎日命を懸けて戦うレスキュー隊にささげた作品」だ。「普段あまりスポットライトの当たらない、真のヒーローといえる彼ら、見ず知らずの人たちのために自らの命の危険を顧みず、毎日懸命に働いている彼らの仕事ぶりを知ってもらい、尊敬の念を感じてもらえたらうれしい」とガナウェイ監督は考えている。かたやバロンさんは「この映画は、セカンドチャンス、再出発の映画でもある」と話す。「人生には思い通りにいかないこともある。そんなときに方向転換をすることで、新たな自分の人生の目的ややりがいを見つけて前に進んでいく。その勇気を見いだしていくという大事な教訓が、ここには込められている。それは、大人ならずとも子供も共感できるメッセージだと思う。それを感じ取ってもらえたら」と期待を込める。
 ところで、消防飛行機として“フロート”を取り付けられたダスティ。次回作以降、レーサーとして再び飛ぶことはできるのか? 「いろんな可能性を秘めたエンディングになっているからね。もしかしたら、レーサーに戻るかもしれないし、戻らないかもしれない。それを選択するのはダスティ自身だ。今回の彼は、レスキュー隊の世界に飛び込み、仲間と一緒に火と戦い、それによって、大きな挫折を味わいながら新たな人生の目的を見つけて成長していく。その彼が次にどんな道を選ぶのか。それもまた、ファンが楽しみなところだと思うよ」とガナウェイ監督は力強く語った。映画は19日から全国で公開中。
 <ボブス・ガナウェイ監督プロフィル>
 1965年生まれ、米オクラホマ州出身。これまで手掛けたアニメーション作品は、アニー賞監督賞にノミネートされたテレビシリーズ「ライオン・キングのティモンとプンバァ」(95~96年)はじめ、オリジナルビデオ作品「スティッチ! ザ・ムービー」(2003年)、テレビ映画「リロイ&スティッチ」(06年)など多数。「キャッツ・ドント・ダンス」(1996年)やオリジナルビデオ「ティンカー・ベルと輝く羽の秘密」(2012年)の脚本も担当した。
 <フェレル・バロンさんのプロフィル>
 1970年生まれ、米テキサス州出身。ウォルト・ディズニー・テレビジョン・アニメ「ティガー・ムービー/プーさんの贈り物」(2000年)のプロダクション・スーパーバイザーとしてディズニーに加わり、その後、ディズニー・トゥーン・スタジオに移り、「くまのプーさん/完全保存版2 ピグレット・ムービー」(03年)、ビデオ作品「きつねと猟犬2/トッドとコッパーの大冒険」(06年)の製作に関わった。
 (インタビュー・文・撮影:りんたいこ)
本記事は「まんたんWEB」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
http://news.mynavi.jp/news/2014/07/21/104/

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ラグビー日本代表に加わる「新戦力」 エディーHCは小瀧の成長を評価

2014-07-25 | 先住民族関連
スポーツナビ-2014年7月21日 14:25 斉藤健仁
来年のW杯に向けて競争激化
 テストマッチ(国際試合)10連勝を達成し、初めてIRB世界ランキングを10位に上げたラグビー日本代表は、7月14日から5日間の強化合宿を長野県上田市の菅平高原で敢行した。豪州出身の名将エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が就任してから恒例で、今年で3度目のことだった。
 来年のラグビーワールドカップ(W杯)を踏まえた強化であるとともに、11月に日本で対戦する、ニュージーランド(NZ)の先住民族の血を引く選手で構成されたマオリ・オールブラックスとの試合などに向けた強化合宿だった。
「マオリ・オールブラックスは、世界ランキング6〜7位に匹敵するチーム。アンストラクチャー(ターンオーバーやカウンターのような崩れた局面)からの攻撃を好むので、彼らと対戦するときはより、ストラクチャー(セットプレーからの攻撃)を重視した試合をすることです」(ジョーンズHC)
小野の復帰で「司令塔争い」が過熱
 特に時間が割かれていたのが、自陣のセットプレーからのキックによる脱出と、春シーズンの課題の一つだったキックオフだ。こうしたセットプレーからの練習の中で「BKをリードしている」とキャプテンのFLリーチ・マイケル(東芝)が言うように、声を出して引っ張っていたのはNZ育ちのSO小野晃征(サントリー)だった。過去2年、チームの中心にいた司令塔だったが、春シーズンはスコッドから名前が消えていた。
「家庭の事情」で離れていた小野は言う。「結婚など向こう(NZ)でいろいろありましたが、リフレッシュすることができました。サントリーで良いプレーをしてから再チャレンジしようと思っていました」。だが、「どのポジションも3人くらい良い選手が必要」という指揮官は、コミュニケーション力、判断力に長けた小野への信頼は変わらず、面談の機会を設けたという。
「(面談で)エディーには日本代表でもサントリーでも頑張りたいと言いましたが、今回の合宿から呼ばれるとは思っていませんでした。10番、12番ができる選手も多く層が厚い。周りをうまく動かすなど自分のできることからやっていきたい」。2度目のW杯出場へ向けて、迷いのない、すっきりとした表情で語った。
 やはり存在感を見せた小野の再加入で、春シーズン、10番と12番を務めていた立川理道(クボタ)と田村優(NEC)、WTBからSOにコンバートされた廣瀬俊朗(東芝)、若手CTB中村亮土(サントリー)、秋にはケガから復帰できる見込みのクレイグ・ウィング(神戸製鋼)と、一気に競争は激しくなった。
CTBベネット「日本代表でW杯の舞台に」
他にも今回の合宿で注目されたのはWTBカーン・ヘスケス(宗像サニックス)と、CTBティム・ベネット(キヤノン)だ。ヘスケスは他のWTBにはない力強さと決定力が武器で、ベネットはオーストラリアU20代表経験のあるスキルの高い23歳の若手CTB。残念ながら育成選手を除き、指揮官のお眼鏡にかなった日本人BKはいなかったようだ。
 ベネットは、来年で居住3年の代表加入条件をクリアするため、まだ試合には出場できないが、マレ・サウ(ヤマハ発動機)、松島幸太?(サントリー)とともにアウトサイドCTBとしての期待がかかる。「われわれの求める13番のスキルを持っている」とジョーンズHCが言うように、合宿ではレギュラー組に入ってプレーし、スキルの高さを披露。そんなベネットは母親がフィリピン人で、兄もフィリピン代表であるが、フィリピン代表入りは断った。「日本代表でW杯の舞台に立ちたい。今回の合宿は、最初のステップ」と桜のジャージに意欲を見せた。
豪快な走りを見せるヘスケス「目標は来年のW杯」
 NZ人のヘスケスは来日5年目で、日本代表資格を有している。「WTB藤田慶和(早稲田大3年)がケガをしているので、その代わりが必要。大きいし、強い。どれだけ早く慣れるかという伸びシロが見たかった」(ジョーンズHC)
 ヘスケス自身は来日3年目あたりから日本代表を意識し始めた。パートナーのカーラ・ホヘパは、女子のNZ代表で15人制の女子W杯でも優勝し、現在はNZの女子7人制代表でも活躍するなど世界の舞台で戦っていたことも「影響を受けましたね(笑)」。
 初の日本代表合宿に際して「うれしい!」と笑顔を見せていたヘスケスは、持ち前の腰の強さと力強いランで積極的にアピールした。「サニックスでは練習の内容も量も違うし、最初はストラクチャーの違いに戸惑った。日本代表ではもっと走って考えないといけない。目標は来年のW杯。チャンスだと思っています!」
帝京大・小瀧「W杯には出場したい」
 もう1人、エネルギッシュな若手FWがいた。LO小瀧尚弘(帝京大4年)だ。春シーズンは代表に選出されたもののケガのため、1日のみの参加だった。だが、今回の合宿は育成選手ながらフル参戦。キックオフではマイボールをキャッチし、接点で強さを見せて「フィジカルコンディションはすごく良くなっている」とジョーンズHCが目を見張るほど、他の選手とさほど遜色ないプレーを見せていた。
 スクラムコーチのマルク・ダルマゾはLOとしての組み方を教え、「(小瀧は)ハードワークするし、ポテンシャルもある」と言う元イングランド代表LOのスティーブ・ボーズウィックFWコーチがラインアウトやキャッチのスキルをマンツーマンで指導。LOはベテランが多く、一番年下でも真壁伸弥(サントリー)の27歳。若手の台頭が望まれているだけに、首脳陣の期待のも大きいようだ。
 小瀧は「得意としているラインアウトもまだまだでしたし、フィットネスでは全然、追いついていかない。自分のレベルがどのくらいか痛感し、良い刺激になりました」と言いつつも、「W杯には出場したい」と、素直に、まっすぐに来年への思いをプレーにぶつけている。
エディーHC「スペシャルな選手がいれば」
 W杯本番において、キャップ数、つまり経験値を重視しているジョーンズHCは「(実際には)言いませんが、来年のW杯のメンバーを言えます。ただWTB福岡堅樹(筑波大3年)のようなスペシャルな選手がいれば」と含みは残す。今回の合宿も「11月のマオリ・オールブラックス戦に向けての準備」と言いながらも、選手層をより厚くする意図がうかがえた。本番まで1年あまり。大きな成長を遂げて、きら星のごとく、メンバー入りを勝ち取る選手が出てくることこそが、エディー・ジャパンの強化につながる。
斉藤健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材中!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」の編集、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。現在はタグラグビーを少々プレー。「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社新書)、「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)など著書多数。最新刊は「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版/2013年10月刊)。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/rugby/all/2014/columndtl/201407210001-spnavi

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政府系企業、70億リンギのビジネス機会創出へ

2014-07-25 | 先住民族関連
アジア エックス-2014年07月21日 13:00 マレーシア
〈クアラルンプール〉
ナジブ・ラザク首相(兼財務相)は7月17日、ブミプトラ(マレー人と先住民族の総称)経済委員会の会合後、政府系企業(GLC)および政府系投資会社(GLIC)が今年、70億リンギ(約2,230億円)相当のビジネス機会を提供することになるとの見通しを示した。
GLCとGLICの主要業績指標(KPI)に基づく試算。ナジブ首相はKPIについて、ブミプトラ全体の競争力強化に繋がり、市場に優しく排他的ではないと指摘。今年のイニシアティブでは、ベンダー開発プログラムを通じて50社のベンダーを新たに創出し、他にも大学卒業者の雇用可能性を高めるためのプログラムやブミプトラ向けの奨学金貸与などの取り組みを行っていると述べた。
GLCとGLICのKPIに基づき、商業向け、住宅向け不動産の建設プロジェクトに13億リンギ(約410億円)の追加投資が割り当てられる予定だ。GLCはまた、デジタルサービスセクターに関わるブミプトラに対する1億リンギ(約32億円)の割り当てを行っている。既存の人材や能力の育成を行う計画だ。
政府はサバ・サラワク州出身者を中心に、若い世代のブミプトラがビジネスに関するアイデアを売り込むことができるよう、支援を行う計画だ。
http://www.asiax.biz/news/2014/07/21-130009.php

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