先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

藤戸さん副読本に 阿寒の彫刻家中学美術で特集

2016-04-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/07 05:00

副読本を手に喜びをかみしめる藤戸竹喜さん
 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒湖温泉に住むアイヌ民族の彫刻家藤戸竹喜(ふじと・たけき)さん(81)が、道内で今春から使われる中学校美術の副読本「美術資料~北海道の美術」の巻頭特集で取り上げられた。
 出版した秀学社(大阪)によると、全国で美術の副読本でアイヌ文化が特集されるのは珍しいという。
 秀学社は美術副読本の最大手で今春、12年ぶりに改訂した。巻頭カラー14ページの北海道特集の中で「アイヌの文化に触れる」と題して1ページを割り当てた。アイヌ文化の特集は初めて。
 藤戸さんは、2014年にJR札幌駅西改札口前に設置された木製モニュメント「エカシ(長老)像」を制作した。その様子などの写真3枚と、藤戸さんのコメントを掲載。「こんにちは」を意味するアイヌ語「イランカラプテ」を北海道のおもてなしの言葉にするキャンペーンも紹介している。
 秀学社によると、編集会議に参加した美術教諭から「北海道の美術にアイヌ文化は欠かせない」との意見が出て、第一人者である藤戸さんの特集を決めた。既に札幌、旭川、釧路、帯広などから注文が相次いでおり、道内で2万3千冊を販売した昨年度を上回る勢いという。
 藤戸さんは、熊彫り職人の父親をまねて幼いころから木彫りを始め、動物や観音像、等身大の人物像などを精力的に制作している。14年に釧路市文化賞、15年に北海道文化賞を受けた。「父竹夫の代から約100年続く木彫りを、芸術作品として美術の副読本に載せてもらえるなんて非常にありがたい」と喜んでいる。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0256460.html


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北海道の大地で繰り広げられるサバイバル漫画『ゴールデンカムイ』

2016-04-07 | アイヌ民族関連
が大賞に輝いた「マンガ大賞2016」表彰式レポート
アニメイトTV-2016/4/6 17:00

 2016年3月29日(火)、「今、一番友達に薦めたいマンガ」をコンセプトに選出される「マンガ大賞2016」の、大賞授賞式が行なわれました! 2008年から毎年開催されてきた漫画賞、及び授賞式ですが、過去に『銀の匙 Silver Spoon』『ちはやふる』『3月のライオン』など、アニメ化された、もしくは今後アニメ化する人気作も勢揃いです。
 そして今年の大賞受賞作は、野田サトル先生による『ゴールデンカムイ』が大賞に輝きました! 本稿では、作者の野田先生も登壇し、作品の誕生秘話などを語った受賞式の模様をお届けします!
■「マンガ大賞2016」最終順位
1位 『ゴールデンカムイ』野田サトル 91pt
2位 『ダンジョン飯』九井諒子 78pt
3位 『恋は雨上がりのように』眉月じゅん 42pt
4位 『町田くんの世界』安藤ゆき 38pt
5位 『東京タラレバ娘』東村アキコ 29pt
6位 『岡崎に捧ぐ』山本さほ 28pt
7位 『とんかつ DJ アゲ太郎』イーピャオ / 小山ゆうじろう 25pt
8位 『BLUE GIANT』石塚真一 68pt
9位 『僕だけがいない街』三部けい 55pt
10位 『百万畳ラビリンス』たかみち 49pt
11位 『波よ聞いてくれ』沙村広明 43pt
※同票の作品があったため、ノミネートは11作品
○選考について
選考対象:2015年1月1日~2015年12月31日に単行本が出版された作品で、最大巻数が8巻までのマンガ作品。
選考方法:
第1次選考:各選考員が、「マンガ大賞」に推薦したい作品、最大5作品を選考。
第2次選考:第1次選考で投票数が多かった11(同率順位含む)作品をノミネート作品とし、選考員は、全ノミネート作品を読んだ上で、上位3作品を選考し、集計の上『マンガ大賞』を決定。
【『ゴールデンカムイ』あらすじ】
 舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元軍人・杉元は、ある目的の為に大金を欲していた……。一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは…網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!? 雄大で圧倒的な大自然! VS凶悪な死刑囚!! そして、純真無垢なアイヌの美少女との出逢い!! 莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!
■ 『ゴールデンカムイ』は……恋愛漫画!?
 ノミネートされた作品の中から、本年度の大賞が発表される授賞式。発表前には、昨年『かくかくしかじか』で大賞を獲得した東村アキコ先生が登壇し、挨拶を述べていきます。大賞を受賞した後の反響や、周囲の人からのリアクションが大きかったと話す東村先生は「今、この賞の注目度が上がっていることを実感しました」とコメント。
 そして、東村先生から『ゴールデンカムイ』が大賞に選出されたことを発表されると、野田先生がステージに登壇。お祝いの言葉と共に、記念モニュメントを受け取りました。大きな拍手に包まれながらも、第一声に「『ダンジョン飯』に勝てて嬉しいです!」と受賞の感動を口にして、会場の笑いを誘います。
 改めて『ゴールデンカムイ』が生まれたきっかけを尋ねられた野田先生。すると、203高地に赴いた経験がある屯田兵の曽祖父の話を描きたいと思ったことが、きっかけだと話します。また話作りに煮詰まっていたところ、編集者の大熊八甲氏から送られた北海道が舞台の狩猟小説を参考に、今の作品の世界観が作られたとのこと。
 また作品にリアリティを出すため、徹底的に取材をしていると語る野田先生。「この間は猟師に付いて鹿を狩猟し、脳みそを食べてきました。アイヌの血を引く猟師にも“さすがに脳みそまでは食べない”って言われました(笑)」と語り、熱心な探究心が伺えるエピソードも。ちなみに、鹿の脳みその味を聞かれると「味がないグミみたいで、塩を忘れたのが悔しかったです」と、まさに本作の作者らしい発言が飛び出る一幕もありました。
 そんな野田先生ですが、漫画家を志したきっかけを「何もすることがなくて、20歳過ぎにマンガを描いてみようと思いました」と話し、衝撃の事実が明らかになりました。そして連載している現在、担当編集の大熊氏の協力もあってか「自由に書いてます」と話す野田先生。作品のクライマックスについては「大まかな骨組みはありますが、その肉付けをどうしようかと考えています」とコメントし、ファンの期待を煽ります。
 サバイバルやミステリー、異食グルメなど様々な要素がある中、作品の大きな魅力を尋ねられた野田先生は「やっぱり狩猟だと思います。獲物を獲って食べて、毛皮などを活用して生きていく。そんな姿を魅せらたらいいですね」と語りました。それらも踏まえて“本作を一言で表すと?”という質問に対し「恋愛漫画ですかね(笑)」と冗談を交え、会場の笑いを誘います。
 そんな注目度が高まる本作ですが、今後十分に有り得るアニメ化の話題が挙がると、野田先生は「アイヌ語が音声になるので、そこが難しいのかなと思います」とコメント。アイヌ語の発音の難しさを語りながら、自身が話せるアイヌ語は「オソマ(※排泄物)くらいですね(笑)」と笑いながら話しました。
 担当編集の大熊氏は「野田先生は行動力と、情報知識量を作品に落としこむ力がある方です」と語ります。また作品を作る上でのルールとして“面白いと思ったら妥協せず、俎上に載せる”や“馬鹿なことも真面目にやる”などを挙げ、面白さへの追究が伺えるエピソードが飛び出しました。最後に、野田先生が受賞のために描き下ろした受賞イラストが公開されたところで、表彰式は終了しました。
http://www.animate.tv/news/details.php?id=1459869996

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吉市立図書館  琉球新報、沖縄の“声”読んで 有志ら寄贈「基地問題身近に」 /鳥取

2016-04-07 | ウチナー・沖縄
毎日新聞2016年4月6日 地方版
 沖縄県の地元紙「琉球新報」が、倉吉市立図書館(同市駄経寺町)で今月から読めるようになった。市内でミニコミ誌を発行する池原正雄さん(70)と、元県立図書館長の高多彬臣(よしとみ)さん(83)が、基地問題など沖縄が抱えるテーマを身近に捉えてもらおうと発案。有志が購読料を負担して実現した。2人は「沖縄に目を向ける材料の一つにしてほしい」と話している。【高嶋将之】
 池原さんは、県立図書館が2011年3月の東日本大震災後、館内に東北の地元紙を置いた取り組みを知り、沖縄やアイヌ民族の人権問題などを取り上げる北海道の地元紙も置いてもらえないかと依頼した。だが、県立図書館に予算の制約があったり、必要性を疑問視する声があったりして実現しなかったという。
 そこで今回は有志に募って購入した琉球新報を市立図書館に寄贈することに。知人の高多さんと2人で2月から資金集めを始めると、沖縄や東京都など県内外の40〜80代の25人が賛同。約2カ月で1年11カ月分(1カ月当たり約5000円)を購読できるだけの金額が集まった。2人は「こんなに我々の思いに同調してくれる人が多いとは、想定外でした」と喜ぶ。
 高多さんは、昨年9月に成立し、先月29日に施行された安全保障関連法を巡り、反対の声を上げる市民らの様子をひときわ大きく取り上げる琉球新報に驚かされたという。政府が集団的自衛権の行使を容認し、「戦争ができる国」になってしまったことについて「米軍基地を抱える沖縄の人々は切実さが違う。沖縄の人のためと考えるのではなく、自分たちももっと真剣に考えていかなければならない」と訴える。
 1972年に沖縄が返還される前も含め、何度も沖縄を訪れたことがあるという池原さんは「(在日米軍問題などについて)賛成、反対の立場を表明する前に、まずは沖縄のことを知ってもらうことが大事」と指摘。他の自治体の図書館へも各地の地方紙が置かれるようになればと願っている。
 倉吉市立図書館の山脇幸人館長は「新聞の寄贈はほとんど例のない取り組みだ」と話している。琉球新報は沖縄から郵送されるため、市立図書館で読めるのは3日ほど前の紙面になるという。
http://mainichi.jp/articles/20160406/ddl/k31/040/572000c


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来館者向け事業を拡大 白老アイヌ民族博物館

2016-04-07 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2016年 4/6)

連休中も多彩な体験プログラムなどを企画している
 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は2016年度の来館者向け事業を公表した。長期の連続講座を初めて導入したほか、複数の新規プログラムも採用し、前年度と比べほぼ倍増させた。野本正博館長は「定期的に来館する企画や町民参加型のメニューも盛り込んだ」などと説明。積極的な情報発信を通じてアイヌ文化を学ぶ機会を提供していく考えだ。
 スケジュールによると、今年度に実施予定の事業は約40。今月末の大型連休期間中の企画は、特別展「アイヌの衣服展」(4月15日~5月10日)をはじめ、「レクトゥンペ(首飾り)を作ろう!」(5月3日)、「折り紙でルウンペを作ろう」(5月5日)など伝統儀式を含めて10事業を予定している。
 このうちアイヌの衣服展は、館内で所蔵しているアイヌ民族の晴れ着(複製品)65着を週替わりで展示。5月1日に行われる大人向けの「ポロトの森ウオーク」は春の花や野鳥を観察する内容で、今月28日まで先着12人を募集している。このほか体験型の各ワークショップも充実したメニューをそろえている。
 連続講座プログラムは初めて文化教室形式で実施。5月から始まる「ポロトキッチン」(定員10人)は、食用植物の採取から食材の加工法、調理、試食までアイヌの食文化を学べる内容。座学を含め12月まで全6回で開催する。
 6月下旬から全6回で開講する「彫刻教室~イヌイェアンロ」(定員6人)は小型のお盆にアイヌ文様の彫刻を施す。両講座ともすべて参加できることが条件。いずれも開講1週間前まで申し込みを受け付ける。
 三つの企画展も新たに開催する。7月13日から8月21日まで「白老アイヌの伝承記録展」、9月16日から10月30日には「ニタッタクッペ湿地とヤチボウズ」、年明けの2017年1月15日から2月19日までは白老町と登別市の境界に広がるアイヌ遺跡などをフィールドワークする記録展「風景と記憶展」を開く。それぞれの回でワークショップや観察会など関連企画も行う方針だ。
 単独事業のうち、ユニークなものでは女性限定の「menoko Camp」を7月30、31日に開く。女性10人程度でキャンプをしながらアイヌ文化の調理、刺しゅう、古式舞踊などを体験する女子会形式の企画だ。
 また、白老町と登別市にまたがるアヨロ地区周辺の海岸沿いを歩きながら、アイヌ民族との関わりなどを紹介する「白老の地名散歩」も7月3日に行う。
 これらの事業は博物館の若手職員を中心に立案された。野本館長は「技術習得だけではなく、時期ごとに体験できたり、アイヌ文化に対する理解を深められる事業を増やした」と説明。町民参加も促すため、年間プログラムを紹介するチラシを町内に全戸配布した。
 20年の「民族共生の象徴空間」開設を4年後に控え、気軽にアイヌ文化に触れられるプログラムとして広く情報発信に努める考えだ。
http://www.tomamin.co.jp/20160437152

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アップルとVice Media、オリジナル音楽動画「The Score」を制作。Apple Musicで独占配信

2016-04-07 | 先住民族関連
BLOGOS-2016年04月06日 18:40 ジェイ・コウガミ

アップルが2015年に定額制音楽ストリーミングサービス「Apple Music」を始めたことで、音楽サービスの領域が盛り上がり始めています。特に大きく変化したのは、音楽サービスに新たなユーザーを定着させるためのコンテンツ戦略で、アップルはこれまで同社が行ってきた取り組みとは全く違うアプローチでApple Musicをマーケティングしています。
アップルはオンラインメディア「Vice Media」と組み、世界各地のミュージシャンに焦点を当てたドキュメンタリーシリーズ「The Score」を制作していきます。「The Score」は、ブラジル、アイスランド、ベトナムなどで活動するアーティストと音楽を取り上げ、動画コンテンツはApple Music内で独占公開していきます。
第一話「Reservation Rap」は、ミネソタのアメリカ先住民族であるオジブワ族で広がるヒップホップ文化について迫っていきます。全6話シリーズとなり、Apple Musicでは各エピソードごとにキュレーションされたプレイリストが公開されていきます。
アップルはApple Music内で動画コンテンツを独占的に取り扱うアプローチをローンチ以来積極的に行っています。テイラー・スウィフトのライブドキュメンタリー「The 1989 World Tour LIVE」や、The 1975のライブストリーミング、さらにエミネムやドレイクなどアーティストのMVをどのサービスよりも早く先行公開して、新しいユーザーの獲得を狙っています。「The Score」もこのアプローチと同様に、エクスクルーシブな動画を使っての戦略になります。
またこれまでにもアップルはヒップホッププロデューサーのドクタードレーをフィーチャーしたオリジナル動画コンテンツを制作していると噂が挙がっているため、アップルのコンテンツ・サービスにおける動画の重要度がますます大きくなっていくと考えられます。
Viceは今年2月にテレビ番組「Viceland」を開始するなど、オンラインメディアの域に留まらない戦略で更なる成長を目指しています。ViceはすでにSnapchatやYouTube、さらにはVRアプリ「Vrse」で独自制作のドキュメンタリーやニュースを公開する一方で、独自の音楽コンテンツにも注力するなど、オリジナル動画コンテンツが一つの成長戦略における軸になっていることもあり、Viceとのパートナーシップによってアップルが求めるオリジナリティある動画戦略がさらに大きく伸びる可能性が広がったといえます。
ソース
Apple Tiptoes Into Original TV with Vice Show on Apple Music(WIRED)
http://blogos.com/article/170820/

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デビッド・スズキさん=「地球環境の殿堂」入りした日系カナダ人生物学者

2016-04-07 | 先住民族関連
毎日新聞2016年4月6日 東京朝刊

デビッド・スズキ(David Suzuki)さん(80)
 地球温暖化対策や環境保護などに貢献した人を顕彰する「KYOTO地球環境の殿堂」(運営協議会主催)の第7回殿堂入り者に、娘で環境活動家のセバン・カリス・スズキさん(36)と親子で選ばれた。東京でも講演し「愛と敬意を持って地球に接すれば環境問題の解決を見いだせる」と呼びかけた。
 祖父母がカナダに移住した日系3世。戦時中は収容所に強制移住をさせられた。大学時代は米国で過ごし、シカゴ大学などで遺伝学や動物学を専攻。人権、平和問題に関心を持ち、カナダでもベトナム反戦運動に参加した。
 ブリティッシュコロンビア大(バンクーバー)で教壇に立つ傍らテレビ番組のキャスターを務めて分かりやすく科学を解説。「私たちが暮らす大地は大きく言うと土、空気、水、火の四元素から成り立っている。先住民族の人々は大地を『母』と呼んで敬ってきた」。従来の環境思想に「先住民族の英知」を取り入れた先駆者だ。共に殿堂入りしたセバンさんは1992年のリオデジャネイロでの地球サミットで「どうやって直すのか分からないものをこれ以上、壊し続けるのはやめて」と訴えた。「伝説のスピーチ」の少女は、先住民族の男性と結ばれ2児の母に。
 滞在中はお気に入りの赤いシャツを着ていた。「年を取ると言いたいことが言え、やりたいことができる。日本の元首相らが脱原発を唱えたようにね」<文と写真・明珍美紀>
 ■人物略歴
 カナダ・バンクーバー出身。ブリティッシュコロンビア大名誉教授。環境団体「デビッド・スズキ財団」主宰。
http://mainichi.jp/articles/20160406/ddm/008/070/162000c


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白老に道内初のスペインタイルの工房お目見え

2016-04-07 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2016年4月5日(火)朝刊】
 タイルに下絵をかき、釉薬(ゆうやく)で色付けし、窯で焼くスペインタイルの工房「ミナミナ」が、白老町東町のヤマダリビング内にお目見えした。アイヌ文様を基本デザインにした体験教室も開設しており、代表の山田和子さんは「アイヌ文化に触れられるまち中の玄関口になれば」と話している。
 タイルも鉱物を素材とする釉薬もスペインから輸入している。まず紙などにデザインを描き、それをタイルに当ててなぞる。シャープペンシルでタイルに下絵を描き、スポイトで釉薬を塗る。炭素からなる線と釉薬はなぜか重なることがない。電気窯でおよそ1千度で焼き、3日後に窯を開けると「色あせないスペインタイル」が出来上がる。これは「クエルダセカ技法」といい、表面が滑らかでふっくらしており、「ぷくぷくしてかわいい」と表現する体験者は少なくない。
 スペインタイル工房は道内初。工房名の「ミナミナ」はアイヌ語で「にこにこ笑う」という意味。体験コースのデザインは主にアイヌ文様で、体験者は色付けまでして、山田さんが乾かして焼き上げてから作品を郵送する。
 2014年(平成26年)冬にテレビ番組が宮城県女川町のスペインタイル工房を放映、これを見た山田さんが「体験したい」と工房の代表に電話し、教えてもらった東京都千代田区の「スペインタイルアート工房」に通うようになる。今も2カ月に1回ぐらいのペースで上京し、「ただいま修行中」だ。
 「気軽にまち中でアイヌ文様が体験でき、お昼ご飯を近くのどこかで食べる流れができれば」と思う。4年後に白老に開設される象徴空間にも思いをはせ、「町内の飲食店や宿泊施設にアイヌ文様のスペインタイルを飾ってもらえれば、アイヌ文化のまちという統一感がでるのでは」と夢は広がる。
 ヤマダリビング内の一角に電気釜、そのそばにたくさんの作品が並び、制作用のテーブルが置かれている。「木を多用した内装ができれば。ぼちぼちと整えたい」と徐々に工房らしい工房にしていく考えだ。
 問い合わせはしらおいスペインタイル工房ミナミナ、携帯電話090・8427・7506。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2016/04/05/20160405m_08.html


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パラナ州の細腕繁盛記=先住民族居住区で美容院

2016-04-07 | 先住民族関連
ニッケイ新聞-2016年4月5日

自身の美容室でサービスを行うエリザーナさん(Orlando Kissner/ANPr)
 フォメント・パラナと呼ばれる、パラナ州政府の開発金融機関が資金を提供した新しいプロジェクトの一つとして、クリチーバ市の先住民居住区に美容室が設置された。
 融資を受けて開業したのはエリザーナ・ロペス・デ・オリヴェイラさんで、15年美容師として働き、同市の南、カンポ地区の先住民居住地、カカネ・ポランに、先住民カインガンゲ族の夫、カルロス・ウビラタン・ドス・サントス氏と一緒に住んでいる。
 そもそも、起業は夫の勧めによるものだった。「3年前、私は家の横にとても小さな美容室を開いた」とエリザーナさんは語る。彼女の美容院は先住民居住区唯一の商業施設で、彼女はカカネ・ポラン居住者以外にも隣の地区からの客にも対応している。
 美容室が地域で知られるようになり、エリザーナさんはより多くの客に対応するためにスペースを広げる必要があることに気づいた。店舗拡張のための資金がなかったので、彼女はフォメント・パラナに頼る事にした。
 「居住区の先住民の1人が私にフォメント・パラナに行くように提案した」と、エリザーナさんは語る。この融資でエリザーナさんはサロンを拡大した。椅子や新しいシンクも購入する予定だ。「これまでの美容室は手狭で、週20人に対応するのがやっとだったけど、今はもっと大勢に対応できる」と満足げな表情だ。
 パラナ州の中小零細企業の支援を目的として、2011年に作られた州のプログラム、フォメント・パラナは、これまでに延べ1万6200件の融資契約を行い、6億7千万レアルを融資した。(3月30日付アジェンシア・デ・ノチシアス・ド・パラナより)
http://www.nikkeyshimbun.jp/2016/160405-02topics.html


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インディアンス 長年使用のロゴを“格下げ” 差別的との声に配慮

2016-04-07 | 先住民族関連
スポーツニッポン-[ 2016年4月4日 09:59 ]

「ワフー酋長」のロゴマークが入った帽子をかぶるインディアンスのフランコナ監督 (AP)  Photo By AP
 インディアンスのオーナーを務めるポール・ドーラン氏(56)は2日、長年チームのロゴマークとしてファンに親しまれている「ワフー酋(しゅう)長」について、今後はその使用を控えるという方針を決めた。
 先住民族を模したこのロゴマークは1915年から使用されているが、近年は人種差別的であるとの批判が起こり、球団もその対応に頭を抱えていた。ドーラン・オーナーはこれに一つの結論を出し、「問題視している人々の声に配慮する必要がある」と述べ、「チームの主要なロゴマークをブロック体の“C”とする。これからはワフー酋長よりもそちらがロゴマークとして使用されることになるだろう」と続けた。
 ただ、ドーラン・オーナーは「チームの歴史と栄光の一部であり続ける」とも話しており、今後もユニホームの袖には「ワフー酋長」が縫い込まれるなど、100年以上もチームの象徴とされたロゴマークが完全に姿を消すことはなさそうだ。
. http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/04/04/kiji/K20160404012340600.html

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