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アイヌの遺跡「アフンルパル」テーマに講演会 白老の立石さんと国松さん

2016-01-17 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2016年 1/16)

来場を呼び掛ける立石さん(右)と国松さん
 白老町在住の立石信一さん(35)と国松希根太さん(38)が24日午後2時から、登別市の知里幸恵銀のしずく記念館で講演会「間(あわい)の消えゆく空間で」を開催する。2人は白老町と登別市の境界に広がるアイヌ民族の遺跡「アフンルパル」を題材に共同誌に投稿。その内容を中心に、身近にある土地と人のつながりや歴史などを語る。講演後には来場者と意見交換の時間も設ける予定で、「地元の皆さんにも知っていただき、一緒に活動するきっかけになればうれしい」と話している。
 白老町の飛生アートコミュニティーを拠点に芸術活動に取り組む国松さんと、アイヌ民族博物館に勤務する立石さんが出会ったのは昨年。交流を重ねる中で、お互いに遺跡に関心を寄せていたことを知り意気投合。昨年春から共同フィールドワークなどの調査を始めた。
 長野県出身の立石さんは、同県諏訪市で史学や民俗学などを研究する団体「スワニミズム」の会員で、人と土地が関わる中でつくられた記憶を主な題材に活動。一方の国松さんは、地平線や水平線など自然の風景の中に存在する境界や輪郭をテーマに彫刻などを製作している。
 アフンルパルはアイヌ民族の遺跡で、海岸や河岸の洞穴や人工の縦穴のこと。”あの世への入り口”とも訳され、白老と登別の境界に広がるアヨロ海岸の岸壁沿いにはいくつもあるという。
 それぞれの視点で調査を進める中、文章として形にすることを発案。立石さんの知人が発行する「誌・歌・句・美の共同誌 鹿首」8号で評論「間の消えゆく空間で」として共同執筆した。
 土地の記憶についてまとめた立石さんは、「アヨロ海岸を散策する中で感じたのはこの地は数千年前に人が住んでいたということ。今の時代だけでなく、歴史という視点を加えることで場所や物の見方が違ってくる」などと述べ、毎日の暮らしの中で気付きにくい土地の歴史などに焦点を当てる大切さを強調する。
 国松さんは、アヨロ海岸のアフンルパルを見た時に「入り口の岩が水平に切れていて新しい境界に感じた」と強調。直ちに同タイトルの作品制作に取り掛かるなど、大きな関心を寄せたという。自らの作品に懸ける思いを評論の中でつづり、まとめたことを改めて講演でも紹介したいとしており、「いろいろな人に来ていただき、アイデアをもらえたら」とも話している。
 講演会は入場無料だが、館内見学する場合は入館料(大人500円、高校生200円、小中学生100円)が必要。問い合わせは同記念館 0143(83)5666。
http://www.tomamin.co.jp/20160134275
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