火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

冷泉さん米けしかける有人火星探査!

2009-08-26 23:40:42 | Weblog
8月24日の日経新聞「インタビュー/領空侵犯」で冷泉彰彦氏が日本の将来のためにも火星への有人探査に積極的に取組むことが必要であると仰ってます。
日本が縮小志向でなく前向きに進む絶好のきっかけとなるという事ですね。
アメリカをけしかけてそれに積極的に係わるべきだということですね。
記事の中で冷泉さんは、「現時点では、火星に行って無事に帰ってくる技術は存在しない」と仰ってますが、全く不可能と言うことではないと私たちは、考えてます。
とにかく、冷泉さんが仰っているように日本も勿論人類全ての活性化に繋がると思います。是非、この議論を進めて行きたいものです。

日経ネットPLUSで議論が少し始まってますので、皆さんも会員登録(無料です。事務局も早速登録しました。) して、みんなの意見を読んだり発言をしましょう。

日経ネットPLUSは、下記にて
http://netplus.nikkei.co.jp/

既に、2人の方が冷泉さんの発言に対し、賛成意見を下記の通り述べてます。
・リチャード・デイルさん(英映画監督)が「地球を理解するため宇宙を目指す」

・山下雅道さん(宇宙航空研究開発機構教授)が「生命誕生のなぞ解くカギ、火星で探せ」

日本人が火星に一番乗りも不可能ではないと密かに思ってます。

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若田さん!ゆっくり温泉に入って鋭気を養ってください。

2009-08-05 23:42:58 | Weblog
8月5日の日経によると、4日の夜、若田さんが日米のテレビ会議システムで日経との会見に応じたとのことです。
その中で「日本が独自の宇宙船を持つ必要がある」「宇宙開発は、人類存続のため避けられない」と発言されたようです。

詳しくは、下記にて
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20090804AS2G0400O04082009.html

海外では、オバマさんも火星探査へ傾いているようですし、日本も限りある原資を有効に活用することは勿論ですが、月であまりお金を使い過ぎないで、火星探査へ振り向けて欲しいものです。

8月2日の日経の社説は、若田さんを労いつつも費用対効果にも言及しており、「いつまでも宇宙飛行士だけが目立って実験がかすむようでは実験棟建設の意義が疑われる。」と厳しい指摘をしてますね。

詳細は、下記にて
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090801AS1K3100831072009.html

このご意見は、ご尤もですが、敢えて一言
一番の問題は、日本として宇宙開発に向き合う姿勢がしっかりしていない事だと思います。
若田さんも仰っているように、人類が宇宙へ出て行くのは繁栄を求めるのであれば必然と言って良いと思います。
アメリカ、EU、ロシアは、火星有人探査=火星入植を視野に入れています。
まず、行くことそうすれば、新しい技術や発見そして哲学、芸術等が生まれてくると思います。
何か良い技術が出来たら行こうという意見も聞きますが、全否定はしませんが宇宙開発には膨大な資金が必要です。より良い目標に向けて資源を集中する必要があります。
目的を達成するために人類に残されている時間もお金も限られているという認識の中で日本は、他の地球同胞に対してどういう責任を果たそうとしているのでしょうか?
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NASAの月火星探査の模擬試験

2009-08-05 23:09:54 | Weblog
8月4日のMarsTodayによると、NASAのExploration Systems Mission部長が月へ行き、そして火星へ、更に火星以遠へ行くプロジェクトを多くの人に広めるためサイトを立ち上げたそうです。ブログ、 Flickr、 Facebook、 Twitter、そして YouTubeと多くのツールを使用してます。

詳しくは、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=28899

NASAの立ち上げたサイト
www.nasa.gov/exploration/analogs

NASAのExploration Systems Missionは、月へ戻ることと火星へ行くことそして火星以遠へ人類を送るために必要なことを技術も含め開発しているところです。
7月には、Pavilion Research Project(Pavilion湖、Ontario, Canada)とHaughton Mars Project(Devon Island, Nunavut, Canada)を開始したとのこと。Mars Societyのプロジェクトとの関係は、どうなのでしょうか?たぶん、関係ありかと思いますが、調べて分かれば報告します。
また、今年の秋には、Desert RATSチームがアリゾナの砂漠で徒歩による移動を計画しています。

下記の写真は、Desert RATS 2008の様子です。
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盛り上がってきましたね!日食!

2009-07-19 22:36:42 | Weblog


いよいよ迫ってきましたね。
当初は、そういえば中学校の時かに見たな~と言うことで、かなり無関心でしたが、知合いの中には、鹿児島など行かれる人もいて羨ましくなってきました。
世界天文年でもあり、国内各所で公認イベントが行われるので、お時間あれば行ってみてください。
場所によっては、観測用のめがね等貸してくれるようです。

詳しくは、下記にて
http://www.astronomy2009.jp/ja/project/konin/event_list_se.html

昔は、ガラスに煤を付けたり、ネガフィルムや黒い下敷きで見ましたが、透過する赤外線等でかなり目を傷めるとのことです。
何とか、手作りで見れないかと探しましたが、専用のフィルター付きでないと難しいようです。
実際の被害があって、注意しているのでしょう。

国立天文台で日食の観測でやってはいけないことをお知らせしてますので、確認してください。
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html#Section4

動きが取れない方もひまわりが画像提供するようですので、下記サイトで楽しめるのでは・・・。
http://ds.data.jma.go.jp:80/obd/sat/data/web/suneclipse.html

また、今年で最後と言うことではないのです。
2012年5月21日 金環食
2030年6月1日 金環食
2035年9月2日 皆既日食

下記サイトで見ると面白いです。
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10553/

でも、日本人のパワーも捨てたもんじゃないですね。
ちなみに、トカラ列島での皆既日食のクライマックスは、10時56分頃となる予定です。
そして、その時には、その近くの下方に水星がいます。水星の下方、東南東より更に東側に土星。
火星は、はるか南西方向斜め上にいるはずです。火星の手前の南南西に金星が、いますが、専門家の方以外は、観測は無理だと思います。
太陽方向に望遠鏡を向ける場合は、絶対に直接目で見てはいけません!何かの画像にするか、間接的方法での観測をお願いします。
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ごく最近!数百万年前に水が・・・

2009-07-03 00:27:26 | Weblog


6月30日のMrasTodayによると火星の赤道付近のAthabasca Vallesで数百万年前に液体の水が存在した形跡が有ることが分かったそうです。MRO搭載のHiRISEによる画像(08年7月19日)からの成果です。
"Earth and Planetary Science Letters."で発表されました。
発表者は、Matthew Balmeさんです。
(Planetary Science Instituteの研究者でイギリスのオープン大学の研究員)
火山で形成された地形が水の凍結と溶解により膨張と収縮のサイクルを繰り返すことで出来る典型的な地形だそうです。地球上でも良く見られる地形とのこと。

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=28614
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こんなんで水の存在が判るんだって!

2009-06-27 23:27:33 | Weblog


上記の機器は、The Mars Time Domain Electromagnetic Sounder (MTDEM)という地下の水を探す測探機だそうです。
地下の古代の水は、塩濃度が濃いと予想されているため、電気伝導率を使用して探す方法が有力となったということのようです。

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=28539

それにしても、下記のサイトのビデオを見てもこれで本当に水が見つかるのかいな~と思ってしまいましたが、ちゃんとPlanetary and Space Scienceという雑誌に論文が載るそうです。

ビデオは、こちらで
http://www.swri.org/press/2009/mtdem.htm

上記のビデオでは、70mほど飛ばしているようですが、火星では、200m程度飛ばして地下5kmの深さの水を探すことが出来ると期待されているようです。
ハワイのマウイ島で実績を積んでいるとのこと。
この手の機器に詳しい方が居られたら原理など教えていただけたら嬉しいです。
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残念です・・・予算が・・・

2009-06-27 23:04:17 | Weblog
6月24日のMarsTodayの記事によると、2001年から続いていた the Mars Gravity Biosatellite program が昨今の緊縮財政の煽りでいよいよ予算が付かなくなり、中止となるとのこと。
宇宙工学、宇宙生命科学やプログラム管理の分野で600人以上の学生を教育し、惑星間飛行時の無重力や火星等地球の重力より弱い重力環境での哺乳動物(勿論人間も)への影響などを調査しました。
残念なことですね。限りある予算を有効に使わなくてはいけない時期とは理解しますが、めちゃくちゃな大金持ちも居る訳ですから・・・。

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewsr.html?pid=31612

the Mars Gravity Biosatellite programのサイトは、下記にて
http://www.marsgravity.org/main/

あまりに楽しそうなので、写真を載せます。


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火星浮(HiRISE)は、見ていた!

2009-06-20 23:38:28 | Weblog


6/17のMarsTodayによるとBoulderのColorado大学がGeophysical Research Letters(アメリカ地球物理学連合の刊行物)に火星に古代湖の存在を示す証拠を発見したことを発表したそうです。
発表者は、Di Achille(CU-Boulder Research Associate)、Brian Hynek (CU-Boulder Assistant Professor)とMindi Searls(CU-Boulder Research Associate)他、大気と宇宙物理学研究室の皆さんです。
Mars Reconnaissance に搭載のHiRISEによる影像の解析から分かったとのこと。

詳細は、下記にて
http://www.colorado.edu/news/r/7e9c22ec0cd6dabc007bb14ed2e29f16.html

場所は、Shalbatana Vallisとして知られる大きな谷の中央の位置だそうです。
大きさは、面積が207平方kmで深さが500mだったとのこと。
Googleで見てみると、Shalbatana Vallisは、北緯7.71°経度-42.1°です。アメリカのPathfinderの着陸地点が北緯19.10°経度-33.25°でソ連のMars2Landerが北緯4°経度-47°です。二つの探査機に挟まれる位置ですね。
GoogleMarsで見たんですが、経度がマイナスということは、西経と表現しても良いんでしょうが、私は、あまり詳しくないのでそのままとしておきます。
通常、考えられていた41~37億年前のNoachan時代よりも後の34億年前のHesperian時代に存在していたことが確認されているようです。
温暖なというか液体の水の存在時期が3億年も長かったことの証拠となるようです。
今後の探査の候補になるんでしょうか?

Mars Reconnaissanceは、火星の上空250~320kmの高度を回っていて、約300km上空から0.3mの物を見分けることが出来ます。

詳しくは、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%BC   
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かなり塩っぱかった!

2009-06-08 22:22:26 | Weblog
旧聞となりますが、5月27日のNASAの発表によりますと火星の表面で水にミネラルが溶け込むことによって液体の水が存在し得たことが推論されています。5月21日発行の Nature magazine に「Stability Against Freezing of Aqueous Solutions on Early Mars.」という題で載っています。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/topics/moonmars/features/mars_freeze_052709.html

どうもCO2や水蒸気など地球温暖化ガスだけでは、初期の火星の大気を氷点以上に上げることは出来ないということです。
更にメタンが必要とのこと。メタンがあるという事は、微生物の活動から発生したことが示唆されます。
温暖化ガスの存在と珪素、鉄、マグネシウム、カルシウム、塩化物、ナトリウム、カリウム、およびアルミニウムなどのミネラルが高濃度に水に溶け込むことで火星上で液体の水が存在できた模様です。
地形的には、液体の水が流れた証拠がかなりあるので、液体物性的にも証明された感じですね。
とにかく、初期の火星の海は、かなり塩辛かったようです。
そして、微生物の存在も・・・。

下記は、横浜の日産スタジアムのアプローチの道路の柱にアレンジされた花です。日産スタジアムを背景に綺麗ですね。



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「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集について

2009-05-06 01:27:41 | Weblog
既にご存知のことと思いますが、4月28日に内閣官房宇宙開発戦略本部事務局から「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集がされています。
当事務局でも読み込んでいるところです。
意見募集期限は、平成21年5月18日(月)(必着)とのことです。
詳細は、下記にて
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html



下の写真は、横浜で見かけた桐の花です。珍しいので見てください。
宇宙基本計画(案)とは、関係有りませんが・・・。



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Yuri's Night 2009 Japan参加しました

2009-04-12 23:48:36 | Weblog


上の花は、記事とは関係ありません。ブラジルの花のようです。今は、日本にいないジーコを懐かしんで・・・。
武田先端知ビルは大変分かりにくかったです。地図を見ても東大の敷地内の感じでしたが・・・。
本郷三丁目で降りてつけ面を食べてからゆっくり歩いて三四郎池と安田講堂を見てたどり着くつもりが、当てにしていたつけ面屋さんがしまっていたため、刀削麺を食べました。これもありですナンチャッテ。化学教室と三四郎池、安田講堂をゆっくり回ってからが結構大変でとうとう大学内の人に聞いてやっとたどり着きました。
参加人数は確認してませんが、300人位かそれ以上だった感じですね。
学生さん主体の事務局だそうですが、その割には良くやっておられました。
秋山演亮氏が一生懸命、サポートされていたのが微笑ましかったです。
以下に講演内容を簡単に速報いたしますが、その場でのメモのみですので勘違い等有るかと思いますが、悪気はございませんのでご容赦いただきたくお願いいたします。

一番目の的川さんのお話は、ドイツのフォンブラウンとソ連のコロリョフ二人の足跡を通してロケットの開発の歴史を分かりやすく話してくれました。
それにしても、二人とも時の政府に逮捕されているんですね。
フォンブラウンはハッキリ月や火星を目指していたようですが、否応なく戦争に巻き込まれてV2ロケットの開発に携わったわけですね。V2ロケットの死者は、13,000人もいたようですがロンドンでは、あまり死んでいないのが不思議と仰ってましたが、原因はお知りではないようでした。
二重スパイのジグザグことエディー・チャップマンのことは、ご存じないのでしょうか。

http://book.asahi.com/review/TKY200903240136.html

しかしながら、的川さんのお話は大変面白かったです。
この頃のロケット開発の歴史をもっと知りたくなりました。現在のロケット技術の基礎は、フォンブラウンのV2ロケットなんですね。コロリョフは、自分で開発したかったようですが、政府の方針でV2ロケットを基にソ連のロケットを開発したとのことです。コロリョフは、ソ連政府の宇宙開発への無理解にも関らず着実に開発を進めていたのとシベリヤに送られても祖国を怨むことなくソ連の宇宙開発のことを考え続けていたという話でした。良さげな人ですね、彼に興味を持ちました。いくらでも勉強するネタはありますね。

2番目の松浦さんのお話は、①1957-1972年 スプートニクからアポロとすごい進歩をしたが、1972-2008年 スペースシャトル、ISSと進歩が遅い。
②1972年以前は、戦争的宇宙開発(要は、冷戦での敵対的競争による進歩)で1972年以後は、公共事業的宇宙開発(産業の維持育成主体で、産業が維持できれば計画における目的が達成できなくても良い)に色分けできる。
公共事業的宇宙開発によってスペースシャトルのチャレンジャー事故が起こった可能性を示唆。(つまり、固体ロケットブースターの一体型で進んでいた開発がサイアール社に仕事を出すために4分割方式が採用され、その繋ぎ目から炎が漏れたのが原因となった。)現在、開発中のアレスⅠにもその萌芽が見られる。等々、公共事業型宇宙開発は、実効性から遠ざかり成果に乏しくなる傾向が強いと指摘されてました。結構、納得の面がありました。ただ、この傾向を是正させて特に日本の宇宙開発を良い物にするための「妙案は無い」とのことでした。当面は、宇宙基本計画へのパブリックコメントを多くの人が寄せることで官僚に多人数がこの件に関心を持っていることを知らせ、いい加減なことをしないように圧力を感じさせることが必要だとのことでした。

http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2009/04/43-718c.html

まだ、私も読んでませんが、読んで意見を提出したいと思ってます。

三番目の寺薗さんは、月探査の目的(どう出来たか?グレートインパクトまでの話が長く、私は寝てましたが・・・。)を話されてました。
すみません、個人的に興味ない話でした。

パネルディスカッションですが、秋山さんのお陰もあり結構盛り上がりました。
秋山さんから御題として「これから15-20年、日本として何をやるべきか?」を各パネリストに問いかけました。

寺薗さん「科学的な興味から出てきた探査計画、小さな計画で良いから数多く実施する。」
松浦さん「根本から考えることが必要ではないかと思っている。ボストークの設計を例に引き、彼らはどのような事態でも必ず人間が生還できるシステムを作った。しかしながら、日本は、自分の責任でゼロから考えることを放棄している。日本の技術でやって死者が出たら駄目でアメリカのシャトルで死んでも仕方ないという感じ。自前の技術を育てないと駄目ではないか?」
的川さん「私が15-20年先のことを言っても仕方ない。必ず、自分が考えている方向へ行くと信じている。それよりも、最近は多くの若い人が関心を持ってきているので任せていけると思う。自分としては、オオスミの打上が28歳のときで次は、月だと思った。その次は、地球の引力圏からの脱出。その次は、人間を送る番だと思った。でも、日本人宇宙飛行士がISS等宇宙空間に出ているが、ロケット屋としては、自分で打上げないと楽しくない。日本の自前の技術で打上げたい。日本の頭を使って工夫すれば出来ると思う。何をやろうか、夢とか科学とかをみんなで話し合って進めたいと思う。日本の有人宇宙飛行の何が問題かと考えると、気持ちが一つになっていなかったのとやりたい人が具体的現実的案を作れなかったことと思う。」(発言内容は、完全では有りませんことお許しください。しかし、的川さんの人柄をよく理解できた気持ちがします。でも、私も60歳過ぎてますので老人にも夢が持てると言って欲しかったのですが・・・。)

あと、秋山さんが会場の参加者に話を振って
①宇宙探査を有人・無人どちらでやるべきか聞きました。
無人でやるべきとの意見
・宇宙空間で2足歩行ロボットが動いたら楽しいと思う。
・日本の作る有人ロケットは、安全ではないと思う。政治的理由で作った過去がある。
・無人で出来るだけ極めて、有人でなければ出来ないことを少しずつ実施したらよい。

有人でやるべきとの意見(私も発言しようかと思いましたが、自粛しました。)
・危険は、新幹線建設でも他の土木工事でも付き物で危険は、理由にならない。
・有人でやる場合は、自前のロケットを持つ必要がある。

②民間で出来るか実際にやっている方に聞きました。
・(?どなたか聞き漏らしました。)
 やればやるほど民間で出来るのかとの思いが強くなっている。官のサポートなしでは難しい。官民での相乗効果を期待したい。
・緒川社長(PDエアロスペース㈱)
 民間で出来ると思っている。しかしながら、法整備等官のサポートが必要である。とにかく、お金が足りない。ソーシャルベンチャーという形でお金を集めることを考えている。

最後にパネリストから
的川さん
宇宙関連をやりたいと思っている人が増えている。
宇宙基本法が密室の中で進められており、作り方プロセスに疑問を持っている。有人・無人については、アメリカの事例でスペースシャトルが使用され始めたときに、極論を言う人の意見が通り使い捨てロケットの製造ラインが廃止されたことがある。そして、アメリカのマスコミが日本は着実に1年に1機確実に打上げて科学的成果を上げているのを見習うべきだと言ったことがある。無人で極力やり、有人のほうが良い場合と組み合わせてやるやり方が良いと思う。

松浦さん
パブコメ投稿お願いします。官僚は、意見が多いと勝手なことは出来ない。

寺薗さん
科学面でも日本発の状況を作って行きたい。

懇親会は、時間の都合で残念ながら欠席しましたが、結構楽しく有意義な時間でした。でも、この議論の中で火星への入植なんて夢のまた夢です。道まだ遠きですね。でも、的川さんが仰っていた通り、興味を持つ人が増えている感じは、とても良い感じですね。
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Yuri's Night JAPAN 「地球は青かった!」

2009-04-04 23:54:09 | Weblog
4月12日に「Yuri's Night 2009 Japan」が開催されるということをスペースサイトさんでみて少し考えてましたが、参加することにしました。時間的に夜の懇親会は残念ながら参加できませんが、日本の宇宙開発の息吹を肌で感じてきます。
詳細は、下記サイトで

http://yurisnight.jp/2009/

スペースサイトさんは、九州で11日に盛り上がるようです。参加したいのですが・・・。

http://spacesite.biz/YN_2009.htm

Yuri's Night JAPAN 日記によると、本部からYN09の公式賛歌が選定されたとの発表があったそうです。
タイトルは「Fueling Dreams that We Are Not Alone」。
下記サイトで聞けます。

http://yurisnight.net/media/

1961年4月12日、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたんですね。約1時間50分の飛行時間だったそうです。
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高濃度の酸化鉄堆積

2009-03-21 01:16:53 | Weblog


ESAの3/19の発表によるとMARS EXPRESSが、火星の赤道上のクレーターAram Chaosで通常の4倍の濃度の酸化鉄の堆積を発見したとのことです。
the Journal of Geophysical Research に 「Mineralogical composition, structure, morphology, and geological history of Aram Chaos crater fill on Mars derived from OMEGA Mars Express data」という題で載っているようです。
詳しくは、下記

http://www.esa.int/SPECIALS/Mars_Express/SEM8MQJTYRF_1.html

MARS EXPRESS搭載のOMEGAでの発見です。OMEGAは、可視と赤外の鉱物学的地図作成分光器です。Aram Chaosは、直径280kmのクレーターです。酸化鉄が蓄積された原因は、良く分かっていないそうでこれからいろいろな仮説を検討するとのこと。
原因は、火山灰か雨か雪または氷河堆積物等いろいろありますね。
Google Marsのアップデートもあったことですし、火星をもっとよく見ましょうか。


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JAXA宇宙探査イベント「宇宙探査の始動」

2009-03-15 02:36:32 | Weblog
若田さん頑張ってください!



3月14日(土)JAXA宇宙探査イベント「宇宙探査の始動」に参加しました。パシフィコ横浜の5階小ホールでほぼ満席の盛況でした。(約400人)終始和やかムードで関心の高さが伝わってくる雰囲気でした。

プログラム等詳細は、下記で

http://www.jspec.jaxa.jp/2009yokohama/program.html

第一部は、「音楽と探査影像の世紀」と題して「はやぶさ」への思いを甲斐恵美子さん(ジャズピアニスト)のジャズで、「かぐや」の月の世界を土居裕子さん(歌手)ということで影像と音楽を堪能しました。

「はやぶさ」のビデオは、下記サイトで

「祈り」のビデオ(約33分)
http://spaceinfo.jaxa.jp/inori/index.html

第二部は、実際の探査の報告と宇宙探査の今後についての講演。
川口ディレクタが挨拶されましたが、宇宙開発は、文化であるということと継続が大切ということで共感しました。

室山NHK解説委員は、なぜ人類は宇宙を目指すかということを人類誕生からなぜ地球上くまなく繁栄したかということから説き起こして、人口増加の圧力のみでは説明できない知的好奇心が基となるとまとめていました。
そして、地球が豊かであれば、安心して宇宙を目指すことが出来る。また、宇宙探査については、哲学的なところをしっかり考える必要があると仰ってました。
さすがに要領よく話を構成されて大変面白かったですね。

大竹助教は、「かぐや」に搭載されている分光カメラの担当ということで、実際に今着々と得られている多くのデータを処理されている生の感覚が伝わってきて研究の面白さを実感しました。機会があればお手伝いしたいと思いました。

吉川准教授は、「はやぶさ」の話からどうして小天体を目指すのかということを下記の5点にまとめてました。
①太陽系及び生命の起源と進化を探る
②スペースガード
③宇宙資源開発
④有人ミッションへつなげる
⑤技術の進歩

また、「はやぶさ2」と「はやぶさMk2」のプロジェクトを是非実現したいと言ってました。文化の創造と次世代の育成に欠かせないとの事です。どうも予算が十分に回っていないようですね。

その後、「意見交換セッション」となりました。
冒頭に、土井宇宙飛行士が、下記のプレゼンをしました。
①日本版有人ロケットを作ろう(宇宙国家を目指す。航空宇宙技術と海洋造船技術の融合)
②日本版有人宇宙探査をしよう。(宇宙探査と海洋探査の融合)
有人探査で人間の生存圏を広げる。その為に日本は、海と宇宙で技術を活かせる。

全く、嬉しくなりましたね。自前の技術が有って初めて国際協力が出来るんですよね。独自に出来る技術を持っている上で協力して効率よく進めると言うことでお互い対等な関係が出来るんですよ。特にロケットは、基幹技術ですから~。有人探査も日本はロボット技術が優れているから要らないとか言っていると好奇心と冒険心のない民族ということで誹りを受けるし、絶対日本人も火星へ行って欲しいです。
土井さんの意見は、大変心強く思いました。造船や潜水艦技術との融合ということは意外でしたが、納得性があります。

その後は、司会の山根氏が各パネラーから話しを聞き盛り上げていました。
吉川准教授だったかと思いますが、ロボットでやれることは、未踏の地への探査。人間でなくては出来ないことは、未開の地の探査・開拓。と言われていたのも納得ですね。

今回の会は、JAXA主催であるのでJAXAの人中心で良いと思いますが、財界人や政治家も入れる必要が出てくると感じました。日本は、宇宙開発の旗印がハッキリしていないとの意見も出ましたので、今後もっと議論を高めて盛り上げて行きたいですね。

以下、独り言・・・
でも、月へ行くのが2030年というそれもまだ構想ということで、更に本日の話では月からすぐに火星に行かずに小天体に寄っても良いなんてことだと火星に行くのは今世紀中にはということかいな・・・。
それも月に行くだけで1兆円位掛かるとのこと。日本人が火星へ行くのは難しいな~。

月でそんなにお金使ってる余裕無いでしょう!やはりマーズダイレクトを目指しましょう。アメリカでも中国でもインドでもヨーロッパでも良いので何とか人類による火星への入植を目指して欲しいですね。
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氷河が融けて流れた?

2009-03-09 00:58:59 | Weblog


3月6日のMarstodayのニュースです。3月号の「Geology」という雑誌にBrown大学のSamuel Schon(院生)が「Gullies on Mars Show Tantalizing Signs of Recent Water Activity」という題で 火星の南部中緯度に小峡谷の扇状地形を見つけ、約125万年前に氷河が溶けて流れために、その地形が形成されたということを発表します。
その場所は、プロメテイ平原(Promethei Terra:南の中緯度のクレーターのある高地の領域)にあるクレーターの内部に位置しています。その小峡谷の東、そして、西のチャンネルは、それぞれ1km未満の距離をそのアルコーブから扇状堆積まで流れてます。それも4回の流出、堆積の跡を見分けて一番古いものが約125万年前と推定できたとの事です。HiRISEの画像を詳しく解析した結果です。他の可能性(①地下水が湧き出た②乾いた瓦礫の土砂崩れの跡)は、ありえないことを証明しているようです。
詳細は、下記

http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=27685

また、現在、極地域にしか地表上に露出した厚い氷の堆積は見られないことと同様にその当時は、地軸がかなり傾いていたためこの中緯度の地域に厚い氷の層があったことが分かるとの事。約50万年前に現在の地軸の傾きになって以来、中緯度の氷の層は、融けたか昇華して消えたと推測されている。

結構、最近まで水が流れていたことが分かったということですね。
08年3月3日Technobahnのニュースは、逆にアリゾナ大学が「Geology」に「Recent bright gully deposits on Mars: wet or dry flow?」という題で、流水跡と見られていた地形が土砂崩れで出来たものだという発表を載せてますね。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200803031900

しかし、かなり詳しく火星の表面については、分かるようになっているんですね。
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