12月15日のMarsTodayによりますとCatherine Weitz(Planetary Science Instituteの研究主幹)さんが火星の地形に関して、水の影響が認められる新しい証拠を報告しました。
15日にアメリカ地球物理学連合コンファレンスの午前中の会議での発表だそうです。
場所は、Marineris峡谷の西のNoctis Labyrinthus領域にあるトラフ(trough)です。
緯度は、南緯6°54′、西経102°15′辺りですね。
Tharsis 三火山の近くでもあります。
MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載の次の3つのカメラを使用しての解析です。
HiRISE(the High Resolution Imaging Science Experiment camera)
CTX(the Context Camera)
CRISM(the Compact Reconnaissance Imaging Spectrometer)
露出しているLTDs(light-toned deposits:明るい色調の堆積物)を観測して、小さな窪地の中に各種タイプの粘土、ケイ酸、および硫酸塩があることを発見したとのこと。
明らかに水の影響を受けたことが分かるとのことです。
ただし、その水が湖のような形で有ったのか、川のように流れていたかは分からないようです。
火山活動によって雪や氷そして地下水が液体で存在していたと考えられます。
更に、この堆積物が火山灰や風などで集められた後に水がやって来て変成した可能性もあるということです。
詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=29847
http://www.psi.edu/coverpic/layereddeposits.html