火星への道

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日本も頑張りましょう!

2011-05-13 22:24:59 | NASA
5月5日のMarsTodayによりますと2010年6月に募集されたNASAのDiscovery Programの最新のミッションが、28個から3つのミッションに絞られたとのことです。
3ミッションの開発チームには、それぞれ3百万ドルの予算が与えられます。
各開発チームは、その予算を使ってミッションコンセプトの具体化や初期デザインの研究・分析を行います。
そして、2012年に詳細な審査をしてミッションを1つに絞る計画です。
最後に残ったミッションには、4億2500万ドルの予算が与えられます。その予算には、打上げロケットの費用は含まれていません。
ロケットの調達は、開発チームの役割ではないようです。
そして2016年には、最新のミッションが打上げられるとのことです。

3ミッションは、下記の通りです。

①Geophysical Monitoring Station (GEMS):火星内部の構造と組成の探査から地球型惑星の形成や進化の理解を深めることを目的とする。
      Bruce Banerdtさん(NASA's Jet Propulsion Laboratory)がプロジェクトを統括。

②Titan Mare Explorer (TiME) :タイタンに着陸し、メタン-エタンの海に浮かぶことで地球外の海の環境を探査することを目的とする。
      Ellen Stofanさん(Proxemy Research Inc)が主任研究者、Johns Hopkinsさん(University's Applied Physics Laboratory)がプロジェクトを統括。

③Comet Hopper :彗星に何回も着陸することで、彗星の進化や太陽からの影響を研究することを目的とする。
      Jessica Sunshineさん(the University of Maryland)が主任研究員、NASAのGoddard Space Flight Centerがプロジェクトを統括。

Discovery Programのサイトには、下記の写真が載ってますね。この写真だけー。
これじゃ~タイタンに決まっているようですねー。
私は、火星の内部構造に興味がありますのでGEMSにして欲しいのですが・・・
日本のMELOS計画で火星内部探査が含まれていますので、NASAは別なことをしてもらっても良いですね。



まあ、どこに決まっても面白いでしょうね。

上記のミッションとは別に、NEO(地球近傍天体)の研究のために下記の3技術開発提案が選ばれています。

①Primitive Material Explorer (PriME)
  彗星の化学組成そして地球に多くの揮発性物質をもたらしているNEOsの役割を解明する為の質量分析計の開発。
  Anita Cochranさん(the University of Texas)が主任研究者。

②Whipple: Reaching into the Outer Solar System
  木星以遠の太陽系を理解する為の技術として掩蔽技術の検証と開発。
   Charles Alcockさん(the Smithsonian Astrophysical Observatory)が主任研究者。
  
③NEOCam
  NEOの起源や進化を調べる為や地球への衝突リスクを計算する為に使用する望遠鏡の開発。
  Amy Mainzerさん(JPL)が主任研究者。

日本と違ってアメリカという国は、指導者がハッキリと道筋を示し、相応の投資もしてくれると言うことですね。
日本は、全てが曖昧でなんとなく波風を避けているといい目に遭えますよ~見たいな感じでしょうか?
自分は、日本人なんで日本的な感じにも惹かれるし、居心地良さそうですが・・・
今年の1月25日のオバマさんの一般教書演説をみて、危機に及んでこういうリーダーシップが欲しいとも思います。
藤末健三さん(民主党参議院議員)の記事を引用させていただきます。
・「宇宙競争時代」の研究開発投資を!
・今後10年で科学技術、工学系と数学の教師を10万人増員する。
日本も負けてられないですね。

コメント (1)
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