火星への道

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火星が真っ平らだと~

2011-06-26 00:44:04 | Weblog
火星通信#386がアップされました。
前回#385は紹介をしませんでした。
冒頭は、フィリピンのセブ島に居られる阿久津氏の朝方の空に火星が帰ってきた写真が掲げられています。
水星、金星、木星も一緒です。

お帰り火星!

2月6日の合から長かったですね。
観測に携わる皆さんは、猛暑に負けず水分補給に気をつけて頑張ってほしいものです。
内容は、下記の通りです。詳しくは、サイトでご覧ください。
今回も暑い議論がされています。

巻頭エッセイ: メッリシュが革命的であったことを誰も否定できないこと(南 政 次)

・09/10 CMOノート(14):2010年のオリュムピア+カスマ・ボレアレ (南 政 次・村上 昌己)

・Ten Years Ago (191): CMO#245 (2001年六月10日号) (村上 昌己)

・Ten Years Ago (192): CMO#246 (2001年六月25日号) (村上 昌己)

LtE(和文)
編集後記 (火星課長:村上 昌己)

巻頭エッセイは、事務局のレベルでは十分理解できないところもありましたが、火星観測の歴史の一面を知る良い文章だと思います。
どうも、実際の探査機マリーナー6号、7号のデータを見るまで(1969年以前)は、火星は真っ平らだと思われてきたとのことです。
運河説の影響で火星表面隅々まで水が行渡っている→平らでなければ、乏しい水で火星全体を潤せない→山やクレーターなど無いはず・・・
昔の望遠鏡の性能が悪いわけではなく、人々の先入観が山やクレーターを見逃すように働いていたようです。
1915年にJohn MELLISH氏がそういう風潮の最中に火星にクレーターを発見したと発表したとのことです。
やはり、自分の信念は貫くべきですね。後世になって南さんの様な方が認めてくれるわけですから・・・

2番目の09/10 CMOノートは、前回の観測結果のおさらいと今年の後半からの観測の為の準備について話されています。
地球時間で9月16日頃が火星の春分に当たりますので、この頃から北極冠の縮退が始まると思われますが、今回の接近の特徴は、北極冠がすっぽり見えるようになるということです。
北極冠が縮退するとオリンピア平原が完全に分離して見えるのとChasma Borealeも見えやすくなるとのことです。
小接近ですが、期待が高まります。
コメント
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