4月16日のナショナルジオグラフィック ニュースに「火星の生命、30年前に発見?」という記事が載りました。
このネタ元は、「International Journal of Aeronautical and Space Sciences」誌のオンライン版に掲載された「Complexity Analysis of the Viking Labeled Release Experiments 」というレポートです。
バイキング着陸探査機による火星の土壌分析では、あたかも生命の存在を示すような反応があったが、結局、表面の過酸化物や炭酸塩化合物の影響であったということが通説となっていました。
しかし、バイキングに搭載されていた生命を検知する為の標識放出装置(Labeled Release:LR)による分析結果を再評価したところ、バイキングは生命を見つけていた可能性があるとのことです。
ナショナルジオグラフィック ニュースによりますと以下の通りです。
「今回の研究では、データを生物の痕跡と非生物の痕跡とに分類する数学的手法を用いて、バイキングが収集したLR実験のデータを解析した。その結果、ミラー氏のチームは、LR実験は火星の土壌から微生物の痕跡を確かに発見していたとの結論に達した。」
その解析手法は、 「クラスター解析」と呼ばれるものです。
また、ミラー氏は、先行研究でバイキングのLR実験の結果から、火星の概日リズムの兆候を発見していたとのことです。
「概日リズム」とは、あらゆる生命に内在する体内時計のことで、地球上の生命は、1日の長さと同じ24時間周期のリズムを持っています。
火星の生命は、24.7時間周期のリズムを持っているはずです。
ミラー氏は、LR実験における放射線の計測数値が、火星の1日の長さと同じ周期で変動していることを発見しました。
過去のデーターから色々分かるものですね~
ますます、Curiosityの活躍が期待されます。
生命そのものを見つけられないまでも、メタンの検出が期待されています。
そのメタンに概日リズムが認められれば、火星生命の決定的な証拠となりますね。
それにしても、生命そのものを見つけたいものです。絶対、どこかに潜んで繁栄していることでしょう。
WANTED!