CuriosityのWhat'sNewで火星の接近が取り上げられました。いよいよあと11日で最接近となります。
Science Castのビデオは、こちらです。
現在は、1分間で約300km近づいています。
衝が4月8日です。
*「衝」=火星-地球-太陽が一直線に並ぶ現象です。因みに地球-太陽-火星の順番で一直線に並ぶことを「合」といいます。
最接近は、4月14日で地球と火星の距離が約9,200万kmとなります。
*2003年の大接近時には、5,576万kmまで近づきましたので、今回は小接近となりますね。
下図は、国立天文台の「今日の星空」からの引用です。横浜からの星空となっています。
4月14日は、満月の傍に火星がありますので見つけやすいです。
火星は、1等星の約10倍明るく輝いています。現在でも東南東から南東の方向に輝いていますので、探してみてください。
また、最接近時の14日と15日には、アメリカなどでは皆既月食が見られるようで、あたかも赤い火星の色に月が染まったように見えるとのことです。
国立天文台によりますと今回日本では、月食を見ることが出来ないとのことです。
下記の通り、月食が終わった頃に月の出となるためで、残念ですね。
場所によっては、半影食を見ることが出来ますので、詳しくは、こちらにて確認してください。
半影食の始め | 13時52.0分 |
部分食の始め | 14時58.0分 |
皆既食の始め | 16時06.4分 |
食の最大 | 16時45.7分 |
皆既食の終わり | 17時25.0分 |
部分食の終わり | 18時33.4分 |
半影食の終わり |
19時39.2分 |
4月14日の最接近の前後は、火星観測の良い機会ですので肉眼でも、または仕舞い込まれている望遠鏡などで火星を見てみませんか。
数ケ月は楽しめますので何かの折に眺めて火星へ行けたらなにをしたいか考えるのも良いのではないでしょうか?
下図は、オーストラリアのアマチュア天文家Anthony Wesleyさんが3月6日に撮影したものです。
*16inch(40.64cm)の望遠鏡
2月に火星の北半球での夏が始まっていて、北極冠の変化の様子やダストストーム、火山に掛かる雲そしてヘラス盆地に発生する氷の霧を見ることが出来るかも知れませんよ!