火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

'The Kimberley' Waypoint に到着

2014-04-04 14:50:28 | MSL

What'sNewによりますとCuriosityは、'The Kimberley' Waypoint に到着したとのことです。

'The Kimberley' (正式には "KMS-9")は、軌道船からの画像によって分離可能な多様性のある岩があることが確認されているため、ミッションのための主要な調査ポイントとして選ばれています。
そして、それらの岩は、この場所に解読可能なそれぞれの地質学的関係を持って近くに一緒に露出されています。
下図は、MROのHiRISEの画像で、Sol589(4月3日JST)に撮影されたものです。
横縞の構造がはっきり見えていますね。調査結果が楽しみです。
Curiosityは、火星着陸以来6,100m移動したことになります。 

 

CuriosityがYellowknife Bayの調査に2013年の前半を費やして以来、"the Kimberley," での調査は最大の規模で計画されています。
Yellowknife Bayにおいて、Curiosityは、火星の岩石からドリルを使用した最初のサンプルを採取分析しました。
その結果、生命に必要な化学成分やエネルギーを提供する古代の湖底環境の証拠を見つけました。
"the Kimberley,"とその後の調査地点のSharp山の斜面の露頭で、生命の存在に適した過去の状態や環境の変化を調査するためにCuriosityの科学機器を使用する計画です。
この地域の岩岩をCuriosityは、科学機器を使って「観測」「サンプルのドリル」「搭載科学機器での分析」を数週間に亘って行う予定です。

下図は、着陸から"the Kimberley," までの経路です。

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Sol570-583(追加でSol584-586)

2014-04-04 00:24:44 | MSL

Curiosityの最新情報Sol570から583をEmillyさんがアップしてましたので紹介します。
*Sol570=3月14日、Sol583=3月28日
現在、Curiosityは"Kimberley"でいろいろ作業中です。そのうちに正式な発表が有ると思います。
Sol574から583の間、Curiosityは"Kimberley"に止まっています。
Sol576から578の間、"Kimberley"のドリルの準備をしていたロボットアームで問題があったようですが、現在、ローバーには何も問題がないとのことです。
ただし、時間を浪費してしまった訳ですが、その間を利用して科学者が露頭をじっくり観察することが出来ました。
そこでいくつかのロボットアームでの活動をして、この週末、再び道を進む必要があるとのことです。(Sol587(4月1日)に横に19.33m移動しています。)
下図は、Sol580にMastCamで4mの距離から撮影した"Kimberley"の露頭です。

最近2週間のCuriosityの活動に関する詳細な報告は、USGS websiteKen Herkenhoffさんのレポートを見てください。
Sol571-573Sol574Sol575Sol576Sol577Sol578-580Sol581Sol582Sol583Sol584Sol585-586

下図は、Sol571に左のMastCamで撮影されたサンプルトレイです。
Sol70の画像と比べると火星生活の埃が溜まっているのがわかりますね。

  

下図は、Sol70(2012年10月16日)に左のMastCamで撮影されたものです。

Sol571には、大変美しいパノラマ写真を撮りました。
Emillyさんは、下図の絵葉書バージョンが好きだとのことです。 

下図は、Sol576にRMI()で撮影されたKimberley 露頭の断面写真です。
RMIの6枚の画像で構成されており、MastCamのデーターからカラー化したものです。
横の縞模様が良くわかりますし、埋め込まれた小石等の質感もはっきりわかりますね。 

 

先週のWhat'sNewで話題になった砂岩に関する調査がいよいよ始まっている様です。「砂岩層に迫る、少し足が痛いけど・・・」 
Emillyさんも期待しています。
砂岩は、直径0.63mmから2mmの粒子の砂で構成されているのになぜそれぞれに性質の違いがあるのでしょうか?
そのためには、SAMとChemMinでの分析が必要なので、いよいよドリルを行うことになりそうです。
Sol575にCuriosityと Pasadenaの時間が同期していないことが判明し、Sol578にはコマンドエラーでアームに問題が生じたりして時間をロスしていますが、何とか仕事を進めているようです。
Sol585-586には、夜間のremote science(APXSとCheMin)が行われているでしょう。

しかしながら、このままですとYellowknife Bayを出発してからShrap山への入口となる"Murray Buttes"までの中間地点"Kimberley"に到着するだけで300Solを費やしてしまうことになります。
当面の目標地点であるSharp山の下部にある岩に到着する前に2015年を迎えることになりそうだとEmillyさんは嘆いてますね。
当初の活動予定は、1火星年(687日:98週)を予定していたので、今年の7月12日でお仕舞いとなるのですが・・・
ただし、Curiosityは原子力電池を使用しているので14年間稼動可能とも言われています。

気長に待つとしましょう!
興味をそそるパノラマを見てください。
下図は、Sol581のドライブ後の撮影です。 

下図は、Sol582に撮影したものです。


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