日本の共同研究グループがコンピューターのシミュレーションによって、火星大気中の塵旋風(ダストデビル)を大量に再現し、どのくらいの大きさのダストデビルがどのくらいの頻度で存在するかが分かるようになりました。
スーパーコンピューター「京」による超高解像度シミュレーションを実施した結果得られたものです。
*共同研究グループ:理化学研究所、北海道大学、神戸大学、松江工業高等専門学校、九州大学、京都大学
詳しくは、こちら
http://www.riken.jp/pr/press/2016/20160720_2/
*今までも観測によって、発生頻度や大きさがある程度分かっていましたが、観測できるダストデビルの数が少ないため、十分な情報を得ることは困難でした。
今後、さらにシミュレーションを重ねて、ダストデビルが発生する季節や場所による違いを明らかにすることにより、火星天気予報の実現や、無人探査機のみならず有人探査機における火星への着陸・地上活動に貢献することが期待できます。
*凄いぞ!日本。
現在は、火星を周回しているNASAのMRO(マーズ・リコネサンス・オービター)搭載のMARCI(Mars Color Imager)によって火星表面の画像が収集されており、それによって日々の天気予報や季節変動などが提供されています。
*詳しくは、こちら1とこちら2
こちら1: http://www.msss.com/msss_images/2016/07/20/
こちら2: http://moonstation.jp/ja/mars/exploration/MRO/inst.html
下図は、2012年8月5日にCuriosityが火星大気に突入直前の地表面の様子です。
Galeクレーターは、お天気でしたね。