火星への道

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火星に植物工場を作る!

2019-02-08 11:01:14 | 植物工場

 (C)SEArch +による画像提供
https://www.nasa.gov/feature/langley/big-idea-challenge-2019-finalists-to-develop-planetary-greenhouse-concepts

NASAと国立航空宇宙研究所(NIA)は、「The 2019 BIG Idea Challenge: Marsboreal Greenhouse Design Challenge」で5つの大学チームを選びました。課題は、食料生産を主な目的として、生息地サイズの火星温室の設計、設置、および持続可能な運営のための革新的なアイデアを提供することです。効率的で安全な温室設計は、火星の任務だけでなく、長期の月の任務にも役立つ可能性があります。

下図は、火星の氷の家とそれを補完可能な温室を示す初期の火星前哨地の芸術家による完成予想図。
(C)Cloud AOによる画像提供
次のチームとプロジェクトが2019年のBIGアイデアチャレンジの最終選考者です。
  • ダートマス大学の
    技術、食事、レクリエーションのための展開可能な密閉型火星環境(DEMETER) 
  • マサチューセッツ工科大学
    バイオスフィア人工生命建築用超高層建築(BEAVER 
  • カリフォルニア大学デービス
    火星農業および植物科学(MAPS) 
  • コロラド州ボールダー、ハーバード大学、コーネル大学とハワイ大学マノア校の大学は
    火星人を餌:Marsboreal Bioregenerative食品庭の設計します 
  • ミシガン州、ペンシルベニア州立大学、パデュー大学、ウィスコンシンプラットヴィルのミシガン州立大学および大学の大学
    アイスホームの建築のための温室効果アタッチメント(GAIA) 

この挑戦で、NASAは火星のアイスハウスのユニークなデザインを補完する火星の温室デザインの新しい概念を求めています。火星の氷の家は初期の火星の前哨基地に必要な広い柔軟な作業スペースを提供する費用対効果の高い生息地の概念です。

今後数カ月間、上記5つの選ばれたチームは彼らの提案した概念の開発を継続して、テクニカルペーパーを提出し、そして彼らのデザインのプロトタイプを作成します。
その後、各チームは、2019年4月にバージニア州ハンプトンにあるNASAのLangley Research Centerで開催さる2019 BIG Idea Forumで、彼らの概念を発表する予定です。
 

各チームは6,000ドルの助成金を受け取り、NASAはフォーラムに参加する学生に最大5つの夏のインターンシップも提供します。

2019 BIGアイデアチャレンジの詳細については、下記にて
http://bigidea.nianet.org

*この「The 2019 BIG Idea Challenge: Marsboreal Greenhouse Design Challenge」は、アメリカの大学に関係がないと応募できないようです。
でも、こんな試みをやってたんですね!!どのようなプロトタイプ(試作モデル)が出てくるか!楽しみです。

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sharp山の成り立ちが・・・重力は語る!

2019-02-08 00:41:14 | MSL

(C)NASA / JPL-Caltech

https://mars.nasa.gov/news/8406/mars-buggy-curiosity-measures-a-mountains-gravity/

1972年にアポロ17号の宇宙飛行士は、バギーを月面で走らせ、特別な計器で重力を測定しました。
火星に宇宙飛行士は今のところ居ませんが、地球の賢い研究者たちのグループが彼らが操作している火星のCuriosityを月面のバギーと同じように重力測定に使えることに気づいていました。
Curiosityに重力計は搭載されていませんでしたが、加速度計とジャイロスコープを搭載しています。
それは、スマートフォンに搭載されているものと同じように働きます。スマートフォンを動かすと、これらのセンサーがその位置と向きを判断できます。Curiosityのセンサーも同じことを遥かに正確に行うことができます。
各ドライブの火星表面をナビゲートするのに重要な役割を果たします。
今回、科学雑誌Scienceで発表された論文「A surface gravity traverse on Mars indicates low bedrock density at Gale crater」には、Sol60(2012年10月6日)からSol1743(2017年7月2日)の約5年にわたるデータが使われています。
http://science.sciencemag.org/content/363/6426/535.full?ijkey=xakdRhWj7CWEE&keytype=ref&siteid=sci

その結論は、Sharp山がGaleクレーターの中でどのように成長したかについての一つの仮説について否定的なものでした。
その一つの仮説とは、Gale
クレーターがかつて堆積物で満たされていたということです。どれだけ埋め尽くされていたかは議論の余地がありますが、その考えによると、今のSharp山は、その堆積物が何百万年もの時間をかけて風などによる侵食によってできたというものです。
そこで今回の重力測定の結果が立ちふさがったわけですね。
Scienceで発表された論文によると、それらの岩石層の密度が予想よりはるかに低く、多孔質であり、Galeクレーターがかつて数kmの堆積物で埋まっていたという仮説に反証していることがわかりました。
Galeクレーターが堆積物で縁までいっぱいになっていた場合は、その堆積物の重量によってその下にある粒状の堆積物の多くの層を押し下げるか、または圧縮しているはずです。しかし、今回の論文の結論は、Sharp山の下層が半マイルから1マイル(1から2キロメートル)の堆積物の重力を受けた程度にしか圧縮されていないことを示唆しています - クレーターが完全に埋められた場合よりはるかに低い数字です。(仮説では、5km以上の堆積物と考えられていました。)
今回、Curiosityが測定したGaleクレーターの堆積岩の密度は、1立方メートル当たり1680±180キログラムでした。

下図は、Sol1743でのCuriosityの位置です。

(C)NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona 

Sharp山の傾斜は、下図のとおりです。

(C)NASA/JPL-Caltech

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