7月16日にMars2020がいよいよ本格的に2020年夏の打ち上げを目指して開発が進むことが発表されました。
http://www.nasa.gov/press-release/nasas-next-mars-rover-progresses-toward-2020-launch
2021年2月には、火星に到着予定です。
Mars2020は、単独のロボット探査の総仕上げとなります。
次は、「サンプルリターン」
そして、「有人探査」へと続きます。(有人探査は、人類とロボットの共同活動となることでしょう!)
上図がMars2020です。Curiosityのバージョンアップ版となります。
*主要部分にCuriosityの技術を利用して、生命探査にさらに迫るための最新技術を詰め込む予定です。
打上げからスカイクレーン方式での着陸まで、ほぼCuriosityの技術を利用するようです。
2013年7月11日の当ブログ「Curiosityに8歳年下の弟が!」 も参照してください。
Mars2020の目的は、Curiosityとほぼ同じですが、カメラや分析機器などがグレードアップされていますし、Curiosityでは、結構心配かけている車輪も丈夫になっているようです。
また、マイクを搭載しています。
文字通り突撃インタビューアーとなって、火星の本音を取材してくれることが期待されます。
*火星の風の音やMars2020の移動音、サンプル採取時のドリル音など聞きた~いで~す。
そして、火星の大気(二酸化炭素)から酸素を作る実験装置が搭載されます。
*将来の有人探査では、「現地調達」がキーワードとなってますが、その中でも水や酸素の確保は、最重要事項ですね。
総重量は、1,050kg
主要7機器は、以下の通りです。
MASTCAM-Z:
ズーム能力とパノラマ立体撮像能力を持つ高度なカメラシステム。また、火星表面の鉱物を決定し、ローバーの操作を支援します。
温度、風速と方向、圧力、相対湿度、粉塵の大きさ及び形状の測定値を提供する環境センサ。
(Curiosityは着陸の時に風向計の一部が破損してしまいました。今度は、そういうことがないよう頼みますよ!)
火星の表面材料の微細なスケール元素組成を決定するために、高解像度の撮像装置を含むX線蛍光分光計。
PIXLは、これまでの分析機器以上に化学元素のより詳細な検出および分析を可能にします。
地下の地質構造をセンチメートルスケールの分解能で調査する地中レーダー。
細かいスケール画像を提供し、微細なスケールの鉱物を決定し、有機化合物を検出するための紫外線(UV)レーザーを使用する分析計。SHERLOCは、他の機器との補完的な測定を提供する最初のUVラマン分光計となります。
イメージング、化学組成分析、および鉱物を提供することができる器具。また、遠くから岩や表土中の有機化合物の存在を検出することができるであろう。
(CuriosityのChemCamの進化版ですね)
どこへ着陸するか?
期待が膨らみますね!