最近、パソコンとテレビの見過ぎのせいで目を酷使したようで、左目に違和感を伴うので、久しぶりに病院の門をくぐった。昨年10月の人間ドック受診以来のことである。
検診の結果、大事には至らないようで「疲れ目でしょう」ということで目薬をくれたが、これが実に良く効く目薬ですぐに症状が軽くなった。
ものはついでで、内科に立ち寄って血液検査をしたところ、こちらの方が大変だった。コレステロールの数値が基準値をはるかにオーバーしている。
昨年の7月以来、週6日は1時間以上の運動をしてきたので検診の数値には自信があったのだが、お医者さん曰く「運動習慣とコレステロ-ルの数値はあまり関係ありません」の一言でギャフン。
思い当たるのはどうやら運動習慣の過信のせいで、食べすぎ、飲みすぎ、肉の偏食をやりすぎたこと。
早速、数値を下げる薬をもらうと同時に食生活を見直すことにして、動物性タンパク質から植物性タンパク質への転換をはかることにした。食べる楽しみが減るが健康には代えられない。長生きして音楽をもっと楽しみたいのが偽らざる心境。つまり、音楽>食欲。
遺伝子の研究成果などの記事を見ると、コレステロールは長寿の鍵を握っているようで、コレステロールの悪影響を無害にする遺伝子があるだけで長生きできるとあった。(前回の健康コーナーに記載)
医学にはまったくの素人だが結局、「血管は年齢とともに老化していく」といわれるように、血管対策がキーワードのようで、良い生活習慣の目的は血管の弾力性をいかに保つかにあり、これが長寿の鍵を握っているといえそう。
そういえば、2ヶ月前の’07.3.6付け「エコノミスト」誌でタイミングよく「コレステロールは怖くない」との記事があった。内容は次のとおり。
血管の老化の敵役として筆頭に上がるのがコレステロールだが数奇な過去をたどっている。
コレステロール=心臓病の原因となる動脈硬化の元凶
↓
コレステロールも善玉(HDL)と悪玉(LDL)の2種類がある
↓
悪玉(LDL)もそれ自体が悪いものではなく酸化すると問題が起こる
↓
活性酸素が血液中に増えるとLDLにくっついて酸化LDLをつくり、これが悪事を働く。マクロファージの処理が限界を超えて死がいが血管壁にくっついて動脈硬化を招く
↓
そこで活性酸素を抑えるために、毎日赤ワイン(ポリフェノール)を1~2杯、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンなどの抗酸化物摂取が有効。それと適切な運動習慣も。
なお、コレステロールは細胞にとって重要な役割を果たしており、低ければいいというものでもなく、(例えば低すぎるとガンになりやすいとの説あり。)あくまでも適正値が重要とのこと。
じぶんの場合、これから生活習慣の優先順位の1番を適正な食生活におき、2番を運動習慣にすることにしたが、それにしても自分のような”薄志弱行の徒”は、少なくとも3ヶ月に1度は病院に行って検査をせねばと肝に銘じた。
また、「健康診断でコレステロール値が高めの人が読む本」(2007年2月25日刊、幻冬舎)によると、おすすめの食品として
大豆:コレステロールを下げる成分を豊富に含んでいる
海藻類:表面のヌルヌル成分はコレステロール値を下げる水溶性の植物繊維
こんにゃく:食物繊維のグルコマンナンがコレステロールの合成を抑える
オリーブ油:LDLの低下にもっとも効果的なオレイン酸を豊富に含む
とあった。
さらに、運動習慣のタイミングと頻度にも言及している。
①開始のタイミング
食事をとって1~2時間後に中性脂肪が高くなるのでそれぐらいから開始。因みに朝食前の早朝の運動は厳禁。心臓に負担がかかりすぎて危険とのこと。
②運動時間
余分な脂肪を燃焼させるためには30分以上続ける。
③頻度
運動は毎日続けるのが理想的。1回30分以上の軽めの運動を日課にすること。最低でも週に4日は取り組むこと。
”健康は一日にして成らず、日々実行あるのみ!”