前々回の「シュトゥルム・・」からの続きです。
久しぶりに新装なったリチャードアレン(以下「リチャード」)のSPユニット(口径20cm)の登場。
我が家にはスピーカーが7系統あって「より取り見取り」だが、日頃から出来るだけ選択肢を広げておくことは全般的な質的向上に繋がるので悪くはあるまい。
本妻が定まらないのが「玉に瑕」だが(笑)。
このSPでは内部に厚い紙製の「卵トレイ」を張り付けるとともに、箱が小さめなのでついでに「吸音材」(羽毛)も取っ払って新たな出直しとなった。
こういう独自の手直しを施してから音出しをする時のハラハラ・ワクワク感は何ものにも代えがたいですね。
日常の中で手軽に「スリルとサスペンス」が味わえるのでオーディオは「ボケ防止」に大いに役に立ちそう(笑)。
で、ポイントとなるアンプ選びだが口径20cmのユニットだから「鶏肉を割くのに牛刀を以ってする」のはセンスが悪いので避けたいところ。
つまり、出力がせいぜい1~2ワットクラスの「小出力アンプ」の出番だ。
で、最初は「71Aシングル1号機」(SRPP回路)で鳴らしてみたところ、惜しいことに元気が良すぎて「あっけらかん」というか、何もかも青天白日のもとにさらす趣があって、クラシックに必要な「ある種の翳りと落ち着き」がちょっと物足りない。
次に登場させたのが同じ「71Aシングル」でも回路が違っていて、ややパワー感がおとなしめの「2号機」を使ってみた。
前段管(画像左端)は名管「AC/HL」(英国マツダ)である。
ついでに、DACの方もアンプの非力を補う意味で音量が比較的豊かな「エルガー プラス」(dCS:英国)に代えてみた。
このDACは夏の時期に使うと天板がメチャ熱くなるので内部のコンデンサーなどの保護の観点から7月から9月までは使わないようにしているが、このところ室温が25度以下に落ち着いてきたのでようやく出番となった。
上に載せているのは放熱用の「ヒートシンク」(5個)。
発売されてからもう20年以上は経つのでデジタル機器としては「旧石器時代の遺物」だが発売当時の定価が「250万円」だけあって、いまだに我が家の3台のDACの中では情報量と質感において他の追随を許さない。
そして、ワクワクしながら耳を澄ました途端に「いやあ、これは・・」と、思わず絶句した。
以下、続く。
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