「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「ミサイル事変」がもたらしたエンクロージャーの改造

2022年10月08日 | オーディオ談義

先日早朝の「警戒アラート」(テレビ)には「いったい何事か!」と本当にびっくりした。

北朝鮮の「バカタレ」がミサイルなんか撃つもんだから~、人騒がせにも程がある!

警戒対象地域は北海道と青森ということだったので、さっそく北国の真空管博士に連絡してみた。

「ミサイルが落ちなくて良かったですねえ」「いやあ、携帯に警戒アラートが入ったので驚きましたよ。上空といえどもミサイルが飛んで来るのはとても気持ちが悪いものですよ」「そりゃそうでしょうね、国連に諮って他国の上空飛行禁止措置なんかできないものですかね」

と、話が一段落したところで「最近耳よりのニュースは何かありませんか」とお訊ねしたところ、

「そうですねえ、NATOの軍事用真空管をかなり大量に仕入れましたよ。海外のオークションで最初は4本落札したのですが、たいへんな掘り出し物でした。

多極管なのに3極管接続にするととても音がいいんです。製造はあのムラード(英国)ですからツクリも問題ないです。

出品者はスペイン在住でしたが、もっとストックがありませんかと交渉したところ上手く商談成立しました。こういう隠れた名球を発掘して陽の目を当たらせるのはとても楽しいですよ」


この球は「2A3」を小柄にしたようなST管だそうで、スピード感が抜群とのこと。アンプ化が実現できたら一度試聴してみたいものだ。

それはさておき、ここからが本題になるが博士から次のようなアドバイスがあった。

「あなたのブログを読んでいるんですが、現在のトライアクショムの箱はちょっと背圧の逃げ道が狭いように思います。もっと広げてあげた方がいいんじゃないですか。そうすると箱のボンつきも随分収まることでしょう」

「そうですか、少し狭すぎますかね・・・」

ほかならぬ博士のご提言なので実験する価値は大いにある。



ご覧のとおり、というか画像ではなかなか分かりにくいがバッフルの下部に「1cm×50cm」の隙間を開けている。背圧(逆相の音)を逃がすためである。この部分をもっと広げてみてはというご提言。

以下、知ったかぶりして書いてはみたが間違ってたらごめんなさいね(笑)。

コーン型ユニットからは二種類の音が出ている。まずリスナーに向けて出てくる音が「正相」であり、逆に裏側から出る音は「逆相」である。

この両方の音が混じり合うとお互いに音波が打ち消し合って(極端に言えば)音が出なくなる。そこで両方の音を仕切るための箱が必要となるわけだが、この逆相の音を逃がすために箱には様々な仕組みが講じられている。

前側、後ろ側、下側、上側、はては側面に穴を開けたりして逃がすが、その逃がし方によって音は千変万化する、で今回の場合は前述どおり前側から逃がしている。

で、その面積といえば「1cm×50cm=50平方センチ」になるが、これを円形に換算すると「円の面積はπR(半径)の二乗」だから、口径8cm程度の円を開けていることになる。

どうせチャレンジするならせめて「3cm×50cm=150平方センチ」ぐらい開けてみようかな、これまた円形に換算すると口径14cmぐらいの計算になるが・・。


こういう作業の手間を面倒くさがるようではオーディオ愛好家の資格はないよなあと自分に渋々ながら言い聞かせた(笑)。

そこで、ひと呼吸おいて日課のウォーキングをしながらベストの方法を考えることにした。歩きながら考えると名案が浮かんでくることが多いんですよねえ。

ほら、ベートーヴェンがハイリゲンシュタットの森を散策しながら名曲の着想を得たのとよく似ているでしょうが(笑)。

「そうだ、予備のバッフルが1ペアあったはずなのでそれを鋸でカットして取り付けてみよう、手順はああしてこうして・・・」という結論に落ち着いた。

考えがまとまったのでウォーキングを早々に切り上げてすぐに帰参し作業に取り掛かった。

以下、続く。



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