前々回からの続きです。
リチャードアレンの「ニューゴルデン8」との直接対決に最後に登場したのが「AXIOM80」(復刻版)。
「トライアキシオム」のときの好結果に味をしめて「AXIOM80」が入っている箱のバッフルにも同じことをしたわけだが、美的センスを疑われそうなのでカバーを被せてみたのがこの画像。
いくら「音さえ良ければ見かけはどうでもいい」とはいってもちょっと気になる~(笑)。
さあ、久しぶりに「AXIOM80」(復刻版)の登場だが、駆動するアンプにどれを選ぼうか。
「71A系」だともう少しパワーが欲しくなるし、「WE300B」や「PP5/400」だと、ちょっとかったるいというか大袈裟だしねえ。
「帯に短し、たすきに長し」とはこのことだが、我が家で丁度中間帯に位置しているのが「6AR6シングル」と「2A3シングル」になる。
というわけで久しぶりに「6AR6シングル」の登場。
軍事用レーダー用に開発された「WE350B」の流れをくむ「5極管6AR6(6098)」真空管だが、3結接続にするとあの名管「PX4」と周波数特性がピッタリになるというので購入したのだが期待に違わなかった。
当初と比べてボリュームを「クラロスタット」へ変更し、前段管を「6SL7」から変換アダプターを使ってより「μ=ミュー=増幅率」の高い「12AX7」(BRIMAR製)にしている。
好き好きだろうが、これによって一層きめ細やかになってさらに好みの音に近づいた感じ。
ただし「AXIOM80」を容れているこの箱だと低音がもっと欲しくなるのでサブウーファーとしてウェストミンスターの登場となり専用アンプはいつものとおり「EL34プッシュプル」。
じっくりと耳を澄ましながら「ゴールデン8」との違いを探ったが、彼我の違いが如実に出てきて、やっぱりねえと思わず「ため息」をついた。
音の「清澄感」がまったく違うのである。
秋の澄み切ったような青空の素晴らしさを称えて「北京秋天」という言葉があるが、まさにどこまでも透き通ったような音。これはオペラ「魔笛」の透明感に通じるところがありますねえ。
これまで好きな音の要素として「色気」とか「品位」を優先してきたが、こうして並べて比較してみると「清澄感」が最優先のような気がしてきた。
この辺はもはや「AXIOM80」の独壇場。
ほとほと感心しながら没入状態が数日続いていますぞ(笑)。
実は、近日中に県外から数年ぶりにオーディオ仲間がお見えになる予定で、限られた時間の中で聴いていただくスピーカーの候補に悩んでいる。
イギリス系のSPの愛好家でクラシック・オンリーの方だから「AXIOM80」のオリジナル版と復刻版、そして「トライアキシオム」はまず外せないところだが、「PL100」「ゴールデン8」の処遇をどうしようかなあ~。
実はめったに出番が無いが凄く気になるシステムがひとつあって・・。
例によって「以下、続く」(笑)。
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