「危険を避けるのではなく安全を避けなければならない。実を言うと、演技には失敗も成功もない。失敗だって成立する。問題は、どんなことにこだわり、どれだけ自分を投げ出せたか、ということなのだ。」
フ~ム・・、なかなか かっこいい 言葉ですね、前々回のブログで紹介した俳優「山崎 努」さんの哲学~。南スコットランド在住の「ウマさん」からも共感のメールをいただき、さっそく著書「柔らかい犀の角」を手配された由~。
誰もが危険を回避し、できるだけ無駄を排除した合理的で安全な道を模索する中で、静かな池面にポチャンと一石を投じたような波紋が広がっていく・・。
なにしろ一度きりしかない人生なんだから誤った選択をして「挽回不可能の失敗」はしたくないし、それかといって冒険なしの安全運転に終始した人生というのもちょっと淋しい気がしますわいなあ~。
で、人間を大きく「大胆派」と「慎重派」に分けるとすると、ほんとうは前者がいいんだけど仕方なく後者に比重を置かざるを得なかった人たちのほうが圧倒的に多いんじゃないかな・・、実はブログ主がまったくそのとおりでその悔恨への反動というのか、せめてもの「うっぷん晴らし」になっているのが「オーディオじゃないかな」という気がしている(笑)。
いつも大胆に「やりたい放題」・・、6系統のスピーカーを次から次に弄り回し、一時的にしろ音質に満足したかと思えば、それを土台にしてさらに「高み」を目指していく・・、ときどき痛い目を見るくせにまったく懲りる気配を見せない(笑)。
今回もそうだった・・、その対象となったのがこのスピーカー。
我が家の基本形は、「フルレンジのユニットを中心にして、高音域と低音域をわずかに付け足す」というやり方・・、ただし「眉を顰める方」がいてもちっとも不思議ではないと思っている(笑)。
で、今回の新たな試みといえば「ツイーター」に「075」(JBL)を追加したことだが、ネットワークにひと工夫~。
おっと・・、「ネットワーク」といっても我が家ではそれほど御大層な代物ではなく「スピーカー」コードのプラス線に「コイル」や「コンデンサー」を挿入するというごく簡単なもの。
今回はコンデンサー(ウェスタン製:1μF)を挿入して理論上「2万ヘルツ」でローカットした。
で、ツィーターのネットワークに「マイカ・コンデンンサー」を付け加えると音の「鮮度」が向上する・・、これって定石ですよね!
で、今回新たな発見があって、画像のようにスピーカーに近い方に「マイカ」を使った方がより鮮度が向上した。逆はダメ・・、そんなこと、とっくの昔に知ってるよという人にはゴメン(笑)。
で、惚れ惚れするような音に変身したので、「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って、「TRIAXIOM」にも同じことをやってみた。
これは素晴らしい、と臆面もなく自画自賛~(笑)。
高音域の鮮度にやや欠けていた(もちろん、それがいいという人もいるが・・)「TRIAXIOM 」が水を得た魚のように躍動した。
忘れっぽいので、後日のために接続経路を記録に残しておこう。
<TRIAXIOM>
DAC「フェーズメーション:192KHz」 → プリアンプ「E80CC」 → パワーアンプ「PP5/400シングル」
<サブウーファー>(AXIOM150マークⅡ:100ヘルツ以下)
DAC「D2R」 → プリアンプ「安井式」(改) → パワーアンプ「5AR4シングル」(三極管接続)
<ツィーター>(「075ツィーター」:2万ヘルツ以上)
DACとプリアンプは同上で、パワーアンプは「71Aシングル」
という陣容。
で、補足しておくと、プリアンプからの出力を2系統にすると、音に力が無くなるので肝心の「TRIAXIOM」だけは「1系統」に絞って使ったのがキモ~。
というわけだが、いくら「うっぷん晴らし」とはいえこの猛暑の中で汗水垂らしながら、ああでもない、こうでもないと右往左往・・、「ご苦労さん」と自分で自分を誉めたくなりましたぞ(笑)。