今朝(10日)の起床時の室内温度は22℃・・、ようやく本格的な秋の到来といった感じです。
「芸術の秋」なので「音楽&オーディオ」や「読書」に一層磨きがかかってやたらに忙しくなり、そして楽しくなります(笑)。
「死ぬのは痛くてつらいのか」「人間の肉を切るときは匂いがするのか」「医師でも受けたくない検査は何か」「血管が破裂することはあるのか」「もしものときは自分や家族の延命措置は選択するのか」「医者は袖の下をもらっているのか」「心臓に毛が生えた人は本当にいるのか」……etc.
怖くも、知りたいことが詰まった医学の教養書。読めば読むほど探求心が止まらなくなる大ボリュームの1冊。
世界最高峰のシカゴ大学心臓外科で働く「本物の外科医」が手術、医療の裏側をすべて公開する。」
という触れ込みの新刊書でした。質疑応答形式のスタイルなので比較的読みやすかった。211頁にこういうテーマがあった。
「頭が悪くても医者になれるのか」に対して著者の答えはこうだ。
「なれる。医者になるために必要なものは賢い頭でもお金でもカッコいい顔でもなく医師免許だけである。
日本で医師免許を取るためには、毎年2月に行われる医師国家試験に合格する必要がある。1日あたり約200問の問題を約7時間かけて解いていき、それを2日間も行う地獄の試験だ。合格率は約90%。また、医師国家試験を受けるためには医学部に入学する必要があるので、医学部の受験も必要である。
さらには、医学部に入ってからも毎年進級のための試験がある。医師になるためにはこのようにたくさんの試験に合格することが必要なのだ。つまり、試験に合格する能力に長けている人が、医者になりやすい人だといえるだろう。逆に言えば、頭が悪くてもこの能力に長けていれば医者になれるということだ。
そもそも頭がいい悪いとは何か? それをなんで評価するのか、というのも非常に曖昧(あいまい)である。試験に受かる人を頭がいいとしたら、医者はみんな頭がいいことになるが、そんなこともない。
頭の良し悪しは単純に試験だけでは測れないものだと思う。読者の皆さんもくれぐれも頭の悪い医者には気を付けて欲しい。」
ハイ、その通りだと思います。現在、まさに進行形なので非常に困っています(笑)。
次いで、この本はいかがかな~。
本書の146頁に「ラピダス」社長の「小池 淳義」氏のインタビュー記事があった。
「小池社長は人間の豊かさを想像したうえでものづくりをすべきだ、と何度も発言していらっしゃいます。AIによって人間はどう豊かになるのでしょうか」この問いかけに対して、小池氏は次のように答えている。
「テクノロジーによって人間は便利さを手に入れました。これは間違いないでしょう。ただ、いつも疑問に思っているのは、便利にはなったが幸せになっただろうか、ということなんです。
人類が何千年も議論してきたことですよね。哲学的な問いかもしれません。人間の幸せとは何だろうか、AIという道具を手に入れたときに考えなければならないのも同じなんだと思います。AIがどう人間を幸せにするかを突き詰めて考えなくちゃいけない。
世の中の多くの経営者が従業員を豊かにすることが目的だと言う。半導体関連の企業であれば、半導体産業の発展がゴールだと口にする。でも、それは経営者の最終的なゴールではないと思うんです。我々がつくるモノが人々を幸せにするのか、経営者であればそれをより深くより真剣に考えなくちゃいけない。
私は幸せっていうのは、 今日は本当に素晴らしいことをやり遂げた と感じ、さらに 明日もっと素晴らしいことができるかもしれない と思えることだと思っています。
サグラダ・ファミリアの設計者であるアントニ・ガウディは毎日、世界中から集まった職人をまえに 明日はもっと良いものをつくろう と言ったそうです。それが幸せであり、機械には表現できない領域だと思うんです」
以上のような問答だったが、この「幸せ」をブログ主に置き換えてみると次の通り「充足感と希望」に尽きる~。
「今日はほんとうに 素晴らしい音で素晴らしい音楽を楽しめた、 明日は もっと素晴らしい音で素晴らしい音楽を楽しめるかもしれない」・・(笑)。
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