24日(日)の9時ごろに「アキシオム80」を容れるために改造したSPボックスがようやく1週間ぶりに出来上がってきた。
さあ、それからがたいへん。ボックスの中に厚いフェルトの生地で出来た吸音材を「小さな釘と糊」で貼り付けていく。2種類作った裏蓋にもバッチリ貼り付けて3時間ほどで完了。
ちなみに2種類の裏蓋とは全面カバー用とアキシオム80だけのカバー用の2つ。
午後は慎重さが要求されるSPユニットの取り付けとSPコードのハンダ付け。ユニットのプラス・マイナス端子を間違えないようにゆっくり慎重に進める。全部で8本のSPユニットの作業にかかった時間ががおよそ2時間。
そこで出来上がったのが次のとおり。
フ~、滅多にない重労働だった。裏蓋のネジを全部締め上げてやっと音出しできるようになったのが午後の4時ごろ。およそ半日がかり。
丁度オーディオ仲間のAさんがお見えになったので一緒に試聴してみた。まず全面裏蓋のカバーから開始。
SPベースはビールケースが一番相性がいいのだが、アキシオム80の位置が高くなりすぎるので仕方なくほかので代用。
緊張の一瞬だが「あれっ、ちょっとおかしいですね」
「低音はよく出てますが平面的な音になっていて奥行き感がありませんね。いかにも窮屈な印象でもっと伸び伸びと鳴って欲しいところです」
もちろん最初からうまく鳴るとは思っていなかったがそれにしても期待してた音との落差がかなり大きい。ガックリ。
「こうしてみるとウェストミンスターのボックスに容れてたときのアキシオム80の音は素晴らしかったんですね、中域から低域にかけての量感が抜群でした」と厳しい評価のAさん。
とほほ。今さら元のシステムに戻すわけにはいかないし~。
今回の改造の趣旨は
☆ 低域ユニットと中高域ユニットを縦の同軸上に設置することで音象定位の向上を図る
☆ SPボックスの裏蓋を取り付けることで低域の背後からの回り込みを抑えて量感と分解能を向上させる
ことだったが、改めて「オーディオは理屈どおりにいかない」ことを痛感。やっぱり、オーディオは難し~い。
とはいえ、これまで似たようなことを散々経験してきたのでこのまま泣き寝入りするわけにはいかない。
人生、七転び八起き!
ウェストミンスターの音と比較すると音の立ち上がりや繊細さとかの資質は明らかに上回っていて、たしかな手ごたえを感じる。
さあ、これからが本当の正念場。
そして、ある対策でこの「箸(はし)にも棒にもかからない」音が激変する!
以下、続く。
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