1月18日に心臓のカテーテル手術を受けてから丁度3週間目の2月9日〔水)は予定された定期検査。
血液、レントゲン、心電図、心臓エコーとひと通りの検査結果をもとに医師が「順調に回復してます。後遺症はありません」とのご託宣。
自覚症状も同様なのでとりあえずホット一息。あの手術直後のひどい息切れと比べるとよくぞここまで回復したかと思う。
心臓カテーテルは比較的ポピュラーな手術で入院も3日間程度で済むが一歩間違うとやはり危険な面もある。
細かい話になるが、心臓の血管にステントを入れるときに、人によっては動脈硬化症状によりプラーク(ニキビみたいなもの)が飛び散り、それが脳血管なんかに流れて行くと詰まって脳梗塞になるという。
それが心臓血管に留まれば当然末梢血管の一部が詰まることになる。
罹りつけの医師によると、プラークが飛び散りそうなときは大体分かるのでステントの両端にパラシュートを付けてプラークが飛び散らないようにするそうだが、自分の場合は若い医師だったけれども、果たしてどうだったのだろうか。
脂汗が流れるようなあの手術中の息苦しさはどうも思い当たる節がある。
最新鋭の医療機器の評判につられてわざわざクルマで1時間もかかる病院を択んだのだが、むしろ別府市内の経験豊富な医師を指名して受診するべきだったとチョッピリ後悔。
順調に回復したので今となっては「肩の凝らない話」になるのだが。
それから血液検査の結果を見てみると、総コレステロールの値が148、LDL〔悪玉)コレステロールが68といずれも大幅に低下して基準値以下になっていた。
ちなみに基準値は前者が150~219、後者が70~139。
コレステロ-ルは低ければいいというものではなくて、あまりに低いとガンにかかりやすくなるらしい。
独断だがコレステロールの薬を当分服用しないことにした。
さて、先日、近所をリハビリ・ウォーキングをしていたら知り合いの同年輩の奥さんとバッタリ会い「大変だったですね、その後どうですか」と声を掛けられた。
現在、自治会の会計をしていて定期の会合に欠席したりしたので心臓手術のことが広く知れ渡ったらしい。
「おかげさまで、ようやく回復しつつあります。」
「実は私も心臓がおかしくてねえ。ギュッと締め付けるような痛みがあって10分ぐらいすると良くなるのよね。これまでに4回ほどそういう症状があったけど。父も心筋梗塞で亡くなったのよ。」
「エ~ッ、心臓に自覚症状が出たときはもう相当悪化している可能性があるよ。大至急、病院に行って絶対検査を受けたほうがいいよ。入院も3日間程度で済むから」
「何だか、心臓がドキドキしてきた。しかし、どうせこんな命だから生きてても仕方がないけどねえ~。」
こういうあっさりした人生の諦観を聞かされると「お互い様」と思いつつ、ついホロッときてしまう。
この方は若いときにご主人を病気で失い、男の子3人を女性の細腕ひとつで立派に育て上げられた方。
「可愛いお孫さんがいるのに長生きしてあげないと~。それに手遅れで後遺症が残ったりするとかえって子供さんたちに迷惑をかけることになるよ。」
「そうよねえ。早速、病院に行ってみよう。」
最後にお金の話。
今回の一連の騒動で、医療費の自己負担額は16万円程度だったが、市の国保担当課によると9~10万円をオーバーした金額は戻してくれるという。
ただし、同月内、同一医療機関が原則で通院費と入院費の合算でOKという。
医療費は全てカミさんが出してくれたが、この「戻り」の分は内緒にしておくことに。
丁度最近購入したプリアンプ代が賄えて、お釣りが来る勘定。
「しめしめ、転んでもタダでは起きないぞ!」