前回からの続きです。
連休の最終日に行った「検証実験」の二つ目がこれ。
5か月ほど前に仲間から譲り受けた「EL34プッシュプル」アンプだが、ずっと「ウェストミンスター」(改)の低音域専用に使っている。
周知のとおり、真空管アンプには「シングル方式」と「プッシュプル方式」とがある。
知ったかぶりして深入りするのは「生兵法は怪我の元」なのだが(笑)、通説として、さらには自分の経験からも前者の良さは質感に優れた緻密な表現力にあるもののパワー感は望むべくもない、その一方「プッシュプル方式」は質感はイマイチだが「パワー感」に見るべきものがあるので、それぞれの長所をうまく引き出すように心がけている。
取説によるとこのアンプは「EL34」に加えて「KT88」も簡単なバイアス調整(メーター付きのネジ式)で使えるとのことなので、KT88をブログで公募したところメル友のKさん(横浜)からご厚意で(KT88の4本を)譲っていただいたのは先日のブログで記載したとおり。
これが「KT88」を装着した姿で、見るからに頼もしそうな面構え(笑)。
仲間の手を借りてバイアス調整しながら挿し代えたわけだが、今回は「EL34とKT88の音の違いは?」というのがテーマである。
仲間によると「KT88の方がグレードが一段とアップしてます。スピーカーに対するグリップ力というのか制動力が随分違いますよ。」と、一方的に「KT88」の方に軍配が上がった。
中、小型スピーカーの場合にはさほどでもないが、大型スピーカーともなると、アンプがスピーカーを制御している感覚はとても大切になる。非力なシングルアンプだと、とてもこうはいかない。
ただし「EL34」も悪くはないのだが、あくまでも「KT88」に比べればイマイチという話。
この「KT88」は新品同様だったとみえて、毎日使えば使うほどエージングが進み、音がこなれてきて風格が増している印象を受ける。
Kさん、改めてお礼申し上げます。
このアンプで駆動するウェストミンスター(改)の低音は、日頃辛口の仲間が「見事な低音ですね!」と感嘆されるほどで、ぜひ皆様に聴かせてあげたいくらいです~(笑)。
この内容に共感された方は励ましのクリックを →