前々回のブログ「あの手この手のアプローチ」からの続きです。
今や溺愛中といってもいい「PL100」(モニターオーディオ)をあれやこれやと弄り回すうちにようやくたどり着いたのがこの画像のような方式。
両方の”いいとこ取り”として「スピーカースタンド」を使いながらサブウーファーの「AXIOM80」をすぐ後ろに置いて鳴らすというもので、その結果はといえばすこぶる「GOOD SOUND」でこれでようやく騒動が一段落した感じ。
両方のユニットともに簡単に移動できるように歯車が付いた台の上に載せているので(けっして好ましいことではないが)、サブウーファーを次から次に、たとえば「ウェストミンスター」や「D123」(JBL)に取り代えて楽しめそう。
気になる相互のユニット間の位相の差も気にしなくてよさそうでクロスオーヴァーが200ヘルツ前後だから「波長1.7m」の範囲内に十分収まっている。
そして、あれこれ弄り回すうちに新しい発見があった。
ご覧の通り、「PL-100」の背後のSP端子はバイワイヤリング接続なのでこれまで低音域のSP端子にバナナプラグを挿し込んでいたのだが、試しに高音域端子にバナナプラグを挿し込んだところ一段と「ハイ寄り」の魅力的な音になったのには驚いた。
何度も驚くばかりで恐縮だが(笑)、この「PL100」は物凄くデリケートなスピーカーなのである。
なにしろ、どこかをちょっと弄っただけで敏感に反応してくるんだからたまらない。その辺は「AXIOM80」と実によく似ている。
というわけで駆動するアンプの選択にもほんとうに迷ってしまった。
何しろ「スピーカーとアンプは」持ちつ持たれつの関係なんだからどのアンプを使うかで天と地ほど音が変わる。
しかもこの「PL100」は残念なことに「インピーダンス4Ω」「能率88db」という低負荷、低能率の持ち主である。
これは明らかにTRアンプによる駆動を想定しているのが読み取れる。
ちなみに「AXIOM80」の場合は「インピーダンス15Ω」、能率は(おそらく)95dbぐらいでアンプ側にとって実に優しいといえる。
そこで、真空管に関する泰山北斗「北国の真空管博士」にアドバイスを求めた。
「真空管アンプでインピーダンス4Ωのスピーカーを鳴らす場合、出力トランスに4Ω端子が出ていたら(半田付けで)繋ぎ変える必要がありますか?」
すると「三極管(出力管)はスピーカーのインピーダンスに鈍感なところがあります。わざわざ(アンプの裏蓋を開けて)8Ω端子から繋ぎ変える必要はないでしょう、その一方5極管などは比較的影響を受けやすいので要注意です」
というわけで、従来通りSPコードは「8Ω」端子に繋ぐことにした。
ただし、今回の場合低出力の真空管アンプ、たとえば「71系アンプ」などの4台は始めから落後状態だから悲しくなる。
そして、残りの「6098=6AR6」、「WE300B」、「PX25」、「2A3」のシングルアンプ4台、そして「EL34」プッシュプルアンプの計5台が土俵に上る資格を有している。
そこでつい先日のこと「PL100」にマッチしたベストアンプを選定するためにオーディオ仲間のYさんに応援を求めた。
さあ、どのアンプが一番相性がいいんだろうか。
低負荷、低能率のSPを対象とした特殊な環境となると、実際に接続して聴いてみないとまったく闇の中である。
一番優位な立場にあるのは最大出力「30W」を誇る「EL34」プッシュプルだが「5極管」だし、はたしてそう簡単に問屋が卸すものだろうか・・。
一般的に物事は「Plan → Do → See」つまり、「計画(予想)、実行、検証」のサイクルで進んでいくものだが、我が家の場合は「Plan」の状態のときが一番ワクワクして楽しいですね~(笑)。
以下、続く。
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