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花物語 野菜の花の美しさよ

2014年08月04日 | ガーデニング

 誰のために着飾るのか

  2014年8月4日

 

 暑さしのぎの息抜きに、花物語の続編をお届けしましょう。自分で手がけた野菜類の数はそんなに多くありません。それでも、なんでこんなに野菜の花は美しいの、と思ったことが何度もあります。人間が品種改良したであろう花そのものより、ずっと美しいのです。

 

 美しい野菜の花のベストスリーは、まずツタンカーメンのエンドウ豆の花です。ご覧ください。

 

 

 エンドウ豆くらいの大きさながら、赤紫色の花にピンク色の日傘をかざしているようですね。以前、「ツタンカーメンのエンドウ豆をご存知ですか」(7月7日)でも紹介しました。エジプトのファラオが好んだであろう豆だけあって、高貴な色の組み合わせですね。デザイナーがデザインしたような絶妙の組み合わせです。特に赤紫色の美しさが絶品です。おおげさにいえば、地上のものとは思えない、天上の植物ですね。何度見ても、見飽きません。

 

 これが1位とすれば、2位はオクラです。

 

 

 いかついオクラの実から連想できない美しさです。羽衣をまとった天女が地上に舞い降りてきた感じですね。オクラはしっかりと根をはり、茎の部分もがっしりしているので、花壇に植えて、花だけでも楽しんでいいような十分な資格を備えています。

 

 第3位は、そうですね、ズッキーニにしましょうか。まっ黄色の花が鮮やかです。

 

 

 

 大きな葉の陰に開く花は存在感があり、野菜の花としては、場違いなほどの派手さです。なんでこんなに目立たなくてはならないのと、つい聞きたくなりますね。

 

 一転、清楚な花は、ジャガイモでしょうか。

 

 

 ブルーがかった紫の花の中心に黄色の突起があり、ごろごろしたジャガイモの本体からは、これも連想できない美ですね。以前、大量に栽培したジャガイモを全部,掘りあげたつもりでした。土の中に取残したイモがけなげにも花を咲かせ、温泉饅頭ほどのイモがなりました。

 

 

 ミニトマトの花も、こぶりながらも風情があります。種が風で飛ばされたのか、庭のとんでもない場所にひょっこり生えてきました。それも、庭のあちこちです。その数が今年は数本になりました。この土地に向いているのかもしれません。

 

 

 最後は、食用菊です。菊というだけあり、花専門の菊並みの美しさです。きれいすぎて、食欲がわいてこない人もいることでしょう。

 

 これだけ美しく着飾れば、ハチやチョウが寄ってきれくれて、受粉し、実がなり、種を残し、子孫を残せるということでしょうか。

 

 

 

 



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