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硬膜下血腫で緊急手術(5)

2014年01月15日 | 社会

 安全圏に脱出か

                      2014年1月15日

 

 硬膜下血腫で頭部の緊急手術をした体験記をブログに年末(12月25日、27日)、年始(1月1日、4日)にかけて4回、掲載しました。術後25日経ち、出血が止まっていることが確認され、どうやら安全圏に脱出できたようです。ほぼ普段どおりの生活にすでに戻っており、後遺症もまったくなく、現代医療の技術の高さと、担当医の先生の手際のいい手術ぶりに感謝しております。

 

 今日1月15日、手術を受けた立川の災害医療センターに行き、術後の定期診断を受けました。CTの画像を見て、担当医は「出血は止まっており、もう大丈夫でしょう。次は3週間目に、定期診断においでください」とおっしゃいました。画像を一緒にみながら、説明を受けました。「脳の中心線が真ん中にもどり、ゆがみがなくなっています。手術をした右側とは反対の左側にも、打撲によると思われる小さめの痕跡がはじめは観察されました。それも消えています」。

 

 足取りも軽く帰宅し、今、このブログを執筆しています。先生から再発の兆候をチェックする上での注意事項を聞きました。「自覚症状は、頭が重い、手足の動作がどこかおかしい、箸を落とす、つまずくことが多くなったなど。家人が話しぶり、鈍重な動作にはっとするようなことがおありでしたら、すぐ来院してください」とのことでした。

 

 地元のかかりつけの循環器内科の医院と相談し、一週間前から、血液をサラサラにするバイ・アスピリン(出血が固まりにくくなる薬)の服用をやめております。「その効果も出ているのでしょう」と、担当医はいいます。ただし、不整脈が発生した場合に備えて飲んでいる抗血栓薬ワーファリンは、心筋梗塞、脳梗塞がおきたら大変なことになりますから、これはやめていません。

 

 見出しの横の写真は、全快祝いのチョコレート・ケーキではありません。毛糸の帽子です。頭皮切開したあとに、大きな絆創膏が貼ってあり、みっともないのを隠す帽子です。それと、いまでも、不注意から棚やタンスなどに頭を時々ぶつけることがあるので、それへの備えです。ラクダと羊のあいの子のようなアルパカの毛で編んであります。軽くて暖か、室内用にも使えますので、しばらく愛用するつもりです。

 

 地元のかかりつけの医師は「あなたは血が濃すぎる。水分をもっととってください」とおっしゃいます。二度目の手術(1月2日)の退院後から、3回の食後のお茶とは別に、午前1回、午後2回、大きめのマグカップでココア、紅茶、番茶を計3杯、飲むようにしています。ココアはポリフェノールが多く、抗酸化作用があり、動脈硬化や脳梗塞を防ぐのにもいいようです。アルコールはこれを機会にやめようかとも考えました。医師が「そこまでストイックになることはありませんよ」というので、少量に限り、ぼちぼちと思っています。もっともしばらくは自宅中心の生活で自重をつづけます。

 

 ブログを読んで、たくさんの方々からお見舞いや、「こういうケースもあった」というメールをいただきました。すでにいくつかブログで紹介しています。その後、きたメールを追加しますので、高齢者の方は参考にしてください。

 

 「あなたをよく似たケースがありました。ゴルフ教室の友人(女性)が3年前、家族と夕食にでかけ、帰宅したとき、玄関で転び、頭を打ちました。気分が悪くなったので、入院して検査を受けました。単なる打撲ですよ、といわれ退院しました。いつまで経っても頭痛が続くので、おかしいと思い別の病院にいきましたら、硬膜下血腫と診断され、緊急手術を受けました」。こういうメールでした。

 

 ご夫人が頭をキッチンのフードにしたたかぶつけ、心配になって病院で検査を受けたところ、「問題ありません」といわれ、帰宅しました。安心していたら、1ヶ月ほどして、路上で意識を失い、昏倒したケースはすでにお話しましたね。

 

 高齢者、ファーファリン服用者、アルコール好きのどれかに該当するひとの硬膜下血腫は、発症にいたる経緯が実によく似ているところがあります。はじめは「ちょっと打撲」と病院でもいわれ、安心していると病状の悪化が進むという点ですね。お役にたてたでしょうか。

 

 



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