番組表にだまされる
2014年9月9日
錦織選手が日本人として初めて、テニス4大大会の決勝に挑みました。テニスは多少の経験がありますので、わたしは、8強、4強、決勝と予想をくつがえして進撃を続ける様子を、テレビ・ニュースを食い入るように見ておりました。そして決勝の朝です。
民放テレビにすっかり裏切られました。怒ったのはわたしばかりでなく、テニスファン、さらに日本人の快挙を期待した多くの国民でしょう。番組表をみて、「手回しよく直前に放映権を取得し、熱戦を伝えてくれる」と思ったのが、早合点でした。まるでだまし討ちですよ、これは。
朝,起きて新聞の番組表を真っ先に見ました。民放がほぼどこも、熱戦を中継してくれるような表現なので、うれしくなりました。読み比べてみてよさそうだと思ったのが日本テレビでした。「決勝リアルタイムで速報」、「杉山愛が詳細生中継」とありました。リアルタイムで速報、詳細生中継とあれば、現場のコートの様子の生中継だと、思うのが普通でしょう。
午前8時に日本テレビにチャンネルを合わせました。確かに杉山愛さんがテレビ受像機を見つめ、何かつぶやいていました。早くこっちにも見せてくれよ。さっぱりプレーの映像が出てきません。変だなあ。いらいらしながら、待ちきれずテレビ朝日に切り換えました。番組表に「列島早朝から大フィーバー生中継」とありましたから、「これでもいいか、生中継だもんな」と思いました。こちらもさっぱり、肝心の試合の実況が映りません。
TBSはどうかな。「テニス王者のいあと一勝、超速報」とあります。こちらも同じことでした。フジテレビは「最新結果をNY中継」とありました。また、だまされるのはいやでしたから、チャンネルを回さず、テレビのスイッチをプッツンと切りました。
生中継、録画中継、ニュース用の短い放映など、放映権にはいろいろな種類があることを思い出しました。民放は生中継の放映権を直前になって取得したのではなかったのですね。だから解説生中継だとか、大フィーバー生中継、超速報とか、視聴者を欺く表現をあみだしたのでしょう。ウソではありません。だまされたほうが、うかつだったのです。
民放さんよ、いつもこんなことをやっているのかい。そんなことを続けていると、視聴者からみはなされるよ。放送倫理を見つめなおしてほしいな。
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