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「ゆるキャラ」の現実?

2013年06月06日 | コンサルティング

 最近、いわゆる「ゆるキャラ」が大流行しています。現在、全国で何と1886 体!だそうです。熊本県の「くまもん」などは全国区の知名度ですが、最近では海外にも進出しているそうですね。

私も、あの何ともほんわかとした、キャラクター達に「ゆる~い」気持ちにさせてもらう時があります。さてこの「ゆるキャラ」、登場したのは2004年だそうです。

ちなみに、「ゆるキャラ」という言葉は、あのみうらじゅんさんが名づけ親で、みうらさんによれば、「ゆるキャラ」の三か条は、

 1.郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。

 2.立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。

 3.愛すべき、「ゆるさ」を持ち合わせていること。

 さらに、原則として「着ぐるみ化されていること。」いう定義もあるようです。

  私はこの5月から旧東海道をはるか京都を目指して歩き始めましたが、旧品川宿を歩いている途中で、思いがけず着ぐるみの制作会社に出くわしました。

写真は、そのお店を撮影したものですが、どうですか。「ゆる~い」ムードが漂っていませんか?(笑)。このお店、以前からあるのは知っていたのですが、実はその業界では結構有名なお店だったようです。全国で1,886体もの「ゆるキャラ」がいらっしゃる(?)ので、着ぐるみの制作会社の皆さんもさぞや大忙しなのではないでしょうか。

  さてさて、「ゆるキャラ」とは「ゆるいキャラクター」の略語なわけです。しかし、現実のゆるキャラたちの生活は「ゆる~い」どころか、内情は結構ハードなようです。

「ご当地キャラ総選挙」あり、地域おこしあり、また、人気が出だら出たで、声がかかるため、過密スケジュールに。

 例えば、先日の朝日新聞の記事によると、東京スカイツリーの足下の「おしなり商店街」のキャラクター「おしなりくん」は現在、日々奮闘中とのこと。その理由は、スカイツリー開業一周年を控え、「ゆるキャラ」の人気投票で惨敗したからだそうです。「全国行脚に力を入れ過ぎ、地元をおろそかにした。」と猛省して、現在は地元商店街の活動に本腰を入れているとのことです。「ゆるキャラ」たちも厳しい競争を続けているのですね。

「ビジネスパーソンのみならず、『ゆるキャラ』の世界もなかなか大変なのね!」、と思わず労いの言葉をかけたくなりました。 

 しかし、これは他人ごとではありません。競争と言う意味では、私たち研修講師も同じこと。なにぶん参入障壁の低い業界なので、「今日から私は研修講師」と言ってしまえば、それで一応研修講師ということになるので、毎年沢山の新人講師がデビューしているのです。

 こうした状況の中では、自分の講師としての「強み」を明確にし、他者との差別化をはかることが何と言っても大事なのです。それを維持していくためには、やはり継続的な研鑚しかないですから、日々学習が必要です。

 残念ながら?私の強みは「ゆるさ」ではないようですが、「ゆるキャラ」からわが身を振り返ったひと時でした。

 ところで、私、芳垣は、時々「ヨッシー」という愛称で呼ばれます。いかにも「ゆるキャラ」にいそうな名前だと思っていたところ、やっぱりいました!

 敦賀市のゆるキャラが「よっしー」という名だそうです。「よっしー」は敦賀城主の大谷吉継をモチーフにしたキャラクターだそうですが、同じ名前を持つ者同士、他人とは思えません。まだ全国的に有名ではありませんが、いつか「くもまん」のように全国区で活躍する「ゆるキャラ」になって欲しいと願う今日この頃です。

「よっしー」頑張れ!

(人材育成社)


DIC川村記念美術館のマーク・ロスコ

2013年06月06日 | コンサルティング

「サウンド・オブ・サイレンス」といえば、サイモンとガーファンクルの名曲です。曲の名前を日本語にすると「沈黙の音」。その歌詞はとても難解です。

絵画で「サウンド・オブ・サイレンス」を「聴く」ならば迷わずDIC川村記念美術館に行くべきです。そこには「ロスコ・ルーム」があるからです。

マーク・ロスコ(1903年 - 1970年)はアメリカの抽象表現主義の画家です。作品の多くは、大きなキャンバスに大きな四角形が厚く塗られている絵画です。この画像はわが家の玄関に掛けてあるポスターですが、ロスコのポスターはカフェの壁に飾られていることも多く、見た人は「ああ、あれね。」とすぐにわかると思います。ポスターからは「素朴できれいな色のかたまり」としか伝わってこないかもしれません。

しかし、本物のロスコの作品の存在感は半端ではありません。 DIC川村記念美術館の「ロスコ・ルーム」に5分も佇んでいると「サウンド・オブ・サイレンス」を確かに感じます。抽象絵画は難解だという人がいますが、ロスコの作品は理解する必要がありません。沈黙の音色に浸るだけで至福の時間を過ごすことができます。

人材育成の仕事に限りませんが、ビジネスとは日々リアリズムの絵を描く仕事のようです。定量的で具体的な成果が求められるからです。リアリズムと抽象表現主義、私にとってはどちらも心のバランスを保つために必要な要素です。

さて、本当は毎日でも通いたいくらいのDIC川村記念美術館ですが、難点は・・・遠いのです。でも、1日かけて行く価値はあります。

http://kawamura-museum.dic.co.jp/index.html

(人材育成社)