中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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「平均年齢74歳のさいたまゴールド・シアター」

2013年06月16日 | コンサルティング

 先月末にパリで初の海外公演を終えた「さいたまゴールド・シアター」。パリでは字幕付きで上演され、200人余りの観客からカーテンコールを促す手拍子が起きたそうです。パリ公演の成功を収めて、ここ最近はテレビや新聞で軒並み話題になっている劇団ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。私の知り合いがこの劇団員であるため、本日観劇することができました。

 演目は、過激な老婆たちが法廷を占拠して男性検事らを裁判にかける「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」で、武器を持ち、爆弾を放ち、爆殺ありの激しい情念に満ちた闘争劇。最高年齢87歳の男女が動と静を織りなした舞台でした。

 劇団員は、2006年に演出家の蜷川幸男さんが「55歳以上、経験不問」の条件で募集し、1,200名の中から選ばれた41人の方たちです。

劇団員のキャリアは元教員、自衛隊員、会社経営者など実に多彩とのことですが、舞台の上で各々の経験を背負い芝居に臨むその姿は、存在感と個性と時を重ねてこられた自信にあふれていました。

 私には、平均年齢74歳の老(若?)男女が、役を通じてそれぞれの人生という舞台の主人公を演じ、台詞を通じてそれぞれの人生を語られているように感じられました。

  舞台上のそんなお一人一人を見ていて改めて思ったのは、人には積み重ねてきたキャリアがあり、それは良いとか、そうではないというものではなく、それぞれが歩んだ轍であり、輝きをもっているものだということ。

キャリアの定義自体は理屈では理解していたつもりでも、実は大事なところがわかっていなかったのかもしれないと、今日の舞台の上の皆さんを見てそう思いました。

  役者の皆さんのこれからの舞台を楽しみにしつつ、私も自分のキャリアを自分で実らせていかないと!と考えたひと時でした。

(人材育成社)