中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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アナログの強みはノイズ(雑音)にあり

2013年06月29日 | コンサルティング

この画像を見てすぐに真空管アンプ、しかもマッキントッシュだと分かった人はかなりオーディオに詳しい人です。

今日は立川の蕎麦屋で夕食をいただいたのですが、店内にあったオーディオ機器がこれです。もっともプレイヤーはデジタルでしたが、アナログ出力をマッキントッシュのアンプに繋いで使っていました。

明かりを落とした店内に60年代のスタンダードなジャズを小さめの音で流していて、なかなか良い雰囲気でした。お蕎麦も料理も大変美味しかったです。値段はちょっと高めではありましたが。

オーディオマニアはよく「真空管は音が柔らかい」と言います。たしかにそんな感じがします。私(平野)は昭和40年代の秋葉原を知る最後の真空管世代ですから、やや身びいきもあるのかもしれません。

また「アナログの音が良いのは細かいノイズ(雑音)がカットされていないからだ」という人がいます。私の耳はそこまで良くないので正直わかりません。

ただ、音だけではなく視覚情報にもノイズはあります。

たとえば、Amazonで本を買うのがデジタルショッピングだとすれば、書店で買うのはアナログショッピングに当たるでしょう。書店でほしい本を買う時に全然関係のない本の背表紙がたくさん目に入ります。それは一種のノイズです。しかし、そのノイズが気になって全く未知の分野の本を手にとってみると意外に面白い、なんてこともよくあります。

先日もビジネス書を買いに行った本屋で、元素図鑑が気になって買ってしまいました(高い方の奴じゃなくて新書の方ですが)。こうした道草もたぶん心の栄養になるのではないかと勝手に考えています。

さて、企業研修は全くのアナログ、ノイズだらけの仕事です。研修の現場で「使える」ノイズをいかに上手く拾い上げることができるのか、そこが講師の腕の見せ所でもあります。

だからノイズも悪くない、そう思いませんか。

(人材育成社)