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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日のシメ

2014年05月02日 22時45分58秒 | 日記
久しぶりに上野で美術展を堪能しました。

すっかり日も暮れて無性にお腹が空いたので、そのままアメ横まで向かいました。上野に来たらここでしょう!ということで、アメ横ガード下にある『昇龍』という中華料理店に入りました。

カウンターのみの『鰻の寝床』の店内に入って、先ずは名物の餃子と、今回は麻婆丼をオーダーしました。ここの麻婆丼は昨今のもののように極端に辛くなく、食べやすくて大好きです。

そして餃子は一皿に4個しかのっていませんが、何しろデカいΣ(゜ロ゜ノ)ノ!隣に置いた箸と比べて頂くと分かるかも知れませんが、1個で普通の餃子2個分の大きさがあります。ただ、ニンニクを使っていないので見た目以上にあっさりしていて、意外とペロリと食べられます。

今日は自分なりに『これでもか!』というくらいに上野を堪能しました。たまの休日、これくらいの贅沢はしてもいい…ですよね?
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美術館三昧 Part3

2014年05月02日 22時32分12秒 | 日記
続いて、同じく東京国立博物館の平成館へ。

こちらでは《特別展・栄西と建仁寺》が開催されています。鎌倉時代に当時の中国王朝の宋に渡って、帰国後に禅宗の臨済宗を開いた栄西と、晩年栄西が京の都に開き、京都五山の一つに数えられている建仁寺にまつわる名宝を集めた展覧会です。

因みに、日本史の授業で鎌倉新興仏教が登場する際に栄西を『えいさい』と習いますが、建仁寺では寺伝に倣って『ようさい』と呼ぶのだそうで、この展覧会でも様々な展示品の解説に『ようさい』と書かれていました。

この展覧会の目玉は何と言っても、ポスターになっている国宝《風神雷神図屏風》です。この屏風には落款がないため正確な作者は不明ですが、その卓越した闊達な作風から江戸時代中期に活躍した画師・俵屋宗達のものに間違いないとされています。今回、実に5年振りの公開となりました。

この絵を模倣して、後に尾形光琳や酒井抱一が同じ《風神雷神図屏風》を制作していますが、やはりオリジナルは違います。金地のみで表現された空に、最小限の雲に乗って躍り出た風神と雷神の躍動感が風になびく髪の毛やはためく天衣によって表現され、圧倒的な迫力をもって見る者に迫ります。

特に雷神は背負っている雷鼓の一部が画面からはみ出してしまっているのですが、それが反って中空で暴れまくる雷神のスピード感を演出しているのです。光琳や抱一の模写作品では、これが画面の中に入ってきてしまっているのが決定的に違います。一見の価値大です。

他にも、海北友松の描いた大画面襖絵の《雲龍図》や伊藤若冲の鶏の掛け軸等、大変見応えのある展覧会でした。5月18日までですので、宗達を間近に体感してみては如何でしょうか。
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美術館三昧 Part2

2014年05月02日 21時50分30秒 | 日記
今度は東京国立博物館に移動しました。ここで先ず行ったのが、本館で開催されている《キトラ古墳壁画展》です。

これは奈良県明日香村にあるキトラ古墳の、かつて棺が収められていた石室内の漆喰壁に描かれた青龍・朱雀・白虎・玄武の『四神』と擬人化した十二支像の子・丑・寅像の壁画、そして天井に描かれた『星宿図』を、調査と修復と保存のために剥離して展示しているものです。特にこの古墳については、高松塚など他の古墳では盗掘者によって破壊されてしまっている南壁に描かれた神獣・朱雀が初めて完全な形で発見され、当時大きなニュースにもなりましたので、覚えておいでの方もあるかと思います。

私が会場に着いた時には、会場に入るまで40分待ち、入ってからも入場制限で壁画本体に辿り着くのに30分待ちという状況でしたが、腹を括って列ぶことにしました。本館前にある大きなケヤキの木陰で初夏の涼風に吹かれていたら、思いの外スムーズに入ることができました。

入り口付近には原寸大の陶板複製が置かれていました。これなら鼻息がかかるくらい近寄っても大丈夫ですので、精緻に描かれた壁画の発見時の様子を間近に見ることができます。他にも壁画剥離の様子の動画や、その時に使用した道具等が展示されていました。

そしていよいよ本物の壁画が待つコーナーへ。作品保護のためにかなり暗い照明でしたが、それでも保存状態の良い白虎の毛筋の一本一本まで丁寧に描かれている様子が見てとれました。

そして、本物を見て初めて気づいたのですが、何と朱雀が二重瞼だったのです!まるで手塚治虫の『火の鳥』のように夢見るような眼差しが印象的でした。こういう細かいことは、やはり本物を見ないと分からないと思います。

思わぬ発見に胸を躍らせて出てみたら、16時近くで入館までに70分待ち!さっきよりもひどくなっていました(・・;)。
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金堂体感!!

2014年05月02日 20時34分32秒 | 日記
芸大美術館の向かい側にある《陳列館》という建物に向かって法隆寺壁画に矢印が出ていたので、何だろう?と思いつつ、入場無料なのにつられて入ってみました(オイ…)。

驚きました。何と、係員に促されて入った2階の展示室内に、金堂壁画の原寸大写真が、しかも全面展示されていたのですΣ(゜ロ゜ノ)ノ!しかも嬉しいことに、コピーということで写真撮影もOKw(゜o゜)w!!

勿論ウハウハで撮りまくりました。何しろ…こう言っては何ですが、お寺に行っても金堂内が薄暗くて壁画は殆ど見えませんし、まして扉の裏側になってしまう場所の壁画は絶対に見ることができません。そこへいくと、ここなら陽光差し込む明るい室内で、全方位原寸大で見放題なわけです。これを見ない手はありません。

《法隆寺展》会期中の6月22日までの展示ということですので、是非御覧になって、壮大な仏の世界が広がる法隆寺金堂内部を体感してみて下さい!
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美術館三昧 Part1

2014年05月02日 20時11分02秒 | 日記
今日は上野に出てきました。これから美術館三昧です。

先ずは東京芸術大学附属美術館で開催されている《法隆寺展》に来ました。この展覧会は東日本大震災復興祈念の意味も込めて開かれています。今展の目玉は、ポスター写真にもなっている《毘沙門天立像》と《吉祥天立像》の国宝仏2体です。

平安時代に作られたこの2体は、通常は法隆寺西院伽藍境内にある金堂の内陣で本尊の釈迦三尊像の両脇に安置されています。きわめて保存状態が良く彩色もかなり綺麗に残っているのですが、普段薄暗い金堂内で拝観する際にはなかなか分かりません。しかし今展覧会では、近頃では普通になった360度全方位展示によって、遠く離れた場所から拝する金堂内では分からない彩色の細部に至るまで、間近に拝することが出来ます。

あと個人的に感心したことがあります。この二尊の展示スペースの上に、金堂内陣の天蓋の写真をプリントした布が四角く張り巡らされていて、まるで二尊が金堂内陣におわすような疑似空間を作り上げているのです。この心憎い演出には一本取られました。

この他にも、昭和24年に火事で失われた金堂壁画の原寸大修復画等も展示されていて、かなり見応えのある展覧会でした。国立博物館の劇混み振りからすると、こちらはそこから目と鼻の先にあるにもかかわらず結構空いていますのでお勧めします。
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