今日は小田原の放課後子ども教室を終えてから、その足で一気に東京・高円寺まで移動しました。
このような形をしたもので、丸い部分を下唇に当てて画像右側にあるバネ状になっている部分を指で弾いて振動させ、その振動で発生した音を口腔の中に共鳴させて音を聞かせるという原始的な楽器です。或る程度以上の世代の方に分かるように言うと、TVアニメの『ど根性ガエル』のオープニングで「ピョコン、ペタン、ピッタンコ♪」と歌っている後ろでビョンビョン鳴っていた音が口琴の音です。
ウズベキスタンやタジキスタンといった中央アジア圏に存在する民族弦楽器です。名称の『ドゥ』が数字の2、『タール』は弦を表しています。専用のものもあるそうですが、今回の奏者が使われているのは筑前琵琶にも用いられる絹糸の弦だということでした。
棒状の棹には何箇所か糸を巻き付けて作られたフレットがあり、ギターのようなピックを使わず直接右手の爪で弦を弾いて演奏します。胴体には
遠くから見たら分からないくらいの小さなトーンホール(音の出る穴)が開けられているのですが、演奏法の力強さもあってか十分に聞こえるものでした。
昨年の『正倉院宝物』展で観た螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)を彷彿とさせます。通常の琵琶は
ドゥタールのソロもあり、また
現地の歌の弾き語りもあったりと、なかなか本格的なものでした。また
最近手にしたばかりというタジキスタンの弦楽器タンブールの初お披露目もされ、
それを使っての演奏も披露されました。タンブールは弦が7本あり、ドゥタールと違って木製のピックを使って演奏されます。
高円寺駅から歩いて3分程のところにある雑貨店《円盤》で、今夜『日本口琴協会』なる団体の定例会が開催されていました。そこに、年末に日暮里の《夕焼け酒場》の忘年会にいらしていて偶然知り合ったウズベキスタンの弦楽器『ドゥタール』の日本人奏者である駒崎万集さんが参加されるというインフォメーションがあったので、これは興味深いことと参加しに来たのです。
口琴とは英語でJew's harpと呼ばれているもので、
このような形をしたもので、丸い部分を下唇に当てて画像右側にあるバネ状になっている部分を指で弾いて振動させ、その振動で発生した音を口腔の中に共鳴させて音を聞かせるという原始的な楽器です。或る程度以上の世代の方に分かるように言うと、TVアニメの『ど根性ガエル』のオープニングで「ピョコン、ペタン、ピッタンコ♪」と歌っている後ろでビョンビョン鳴っていた音が口琴の音です。
この楽器の歴史は古く、また使用地域もヨーロッパから日本まで広域に渡っています。そして、ウズベキスタンの一部や隣のタジキスタンの特定地域でも口琴が親しまれているとのことで、今回のライブが開催されるはこびとなったのだそうです。
ドゥタールは
ウズベキスタンやタジキスタンといった中央アジア圏に存在する民族弦楽器です。名称の『ドゥ』が数字の2、『タール』は弦を表しています。専用のものもあるそうですが、今回の奏者が使われているのは筑前琵琶にも用いられる絹糸の弦だということでした。
棒状の棹には何箇所か糸を巻き付けて作られたフレットがあり、ギターのようなピックを使わず直接右手の爪で弦を弾いて演奏します。胴体には
遠くから見たら分からないくらいの小さなトーンホール(音の出る穴)が開けられているのですが、演奏法の力強さもあってか十分に聞こえるものでした。
この楽器を見ていると
昨年の『正倉院宝物』展で観た螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)を彷彿とさせます。通常の琵琶は
このようにネックの先の糸倉が90度に曲がっていて、三日月形のトーンホールもそれなりに大きさがあります(写真は雅楽に用いられる楽琵琶)。一方五絃琵琶はネックがストレートで、トーンホールも驚くほど小さいのです。(五絃琵琶画像右側の花模様が3個と4個並んでいる間にあるシミのように見えるもの)。こうしたことからも、日本の伝統楽器との関係性が垣間見えます。
今回のライブではウズベキスタンやタジキスタンの紹介と、参考資料として駒崎さんが現地で記録された音楽祭の動画などが紹介されました。
今回のライブではウズベキスタンやタジキスタンの紹介と、参考資料として駒崎さんが現地で記録された音楽祭の動画などが紹介されました。
演奏も、口琴とのセッションは勿論
ドゥタールのソロもあり、また
現地の歌の弾き語りもあったりと、なかなか本格的なものでした。また
最近手にしたばかりというタジキスタンの弦楽器タンブールの初お披露目もされ、
それを使っての演奏も披露されました。タンブールは弦が7本あり、ドゥタールと違って木製のピックを使って演奏されます。
因みに今回駒崎さんがお召になっているのはタジキスタンの民族衣装ということでしたが、
白地に赤のコントラストが美しい、如何にも中央アジア的な御衣装でした。
白地に赤のコントラストが美しい、如何にも中央アジア的な御衣装でした。
東京音楽大学ピアノ科を卒業された駒崎さんがドゥタールと出会われたのは、ピアノの指導をするために青年海外協力隊でウズベキスタンを訪れた時ということでした。そこから現地で修行を重ね、プロ奏者として活躍されるまでになられたのだそうです。今後も彼女は現地に赴いて、更なる技術の習得に勤しまれるとのことでしたので、プロ奏者としての今後の活躍が期待されます。
雪が降るかも…と言われていた寒い中でしたが、非常に有意義なひと時となりました。会場内では新たな出会いもあり、今後の音楽ライフがますます充実しそうで楽しみです。
雪が降るかも…と言われていた寒い中でしたが、非常に有意義なひと時となりました。会場内では新たな出会いもあり、今後の音楽ライフがますます充実しそうで楽しみです。