今日は昼前から冷たい雨の降る、生憎のお天気となりました。気温も予報されたほどは上がらりませんでしたが、それでも長袖を着ているとちょっと暑いと感じる瞬間もありました。
さて、今日は前の赴任先の小学校で知り合った子が出演する小田原ジュニア弦楽合奏団の定期演奏会を聴くために小田原に出かけました。事前に
チケットもいただいていたので、あとは出かけるだけの状態でした。
少しばかり早く小田原に到着したので、先ずは一昨日も撮影した小田原城址公園南堀の《御感の藤》へ向かってみることにしました。小雨の降る中行ってみると
思った通り花数が増えていました。
藤棚の中に入ってみると
雨に濡れた藤の花房が紫色をより深くしていました。それにしても、
こんなにも多くの花房が頭上を覆い尽くしている光景は圧巻です。
それから
小田原城址公園の正門である
銅門(あかがねもん)にも行ってみました。すると
銅門の楼閣部が無料公開されていたので、上がってみることにしました。
階段を上がって中に入ると
巨大な梁が何本も架けられているのが見られます。ふと目線を落とすと、広間のような中に
誰かが座っていたのでビックリしました。
巨大な梁が何本も架けられているのが見られます。ふと目線を落とすと、広間のような中に
誰かが座っていたのでビックリしました。
『何だ!?』と思って恐る恐る近づいてみると、
北条氏政をはじめとした面々による『小田原評定』の場面を再現したマネキンでした(汗)。分かってみればどうということはありませんが、はじめに見た時には受付の人の前で危うく声を出して驚きそうになりました(大汗)。
北条氏政をはじめとした面々による『小田原評定』の場面を再現したマネキンでした(汗)。分かってみればどうということはありませんが、はじめに見た時には受付の人の前で危うく声を出して驚きそうになりました(大汗)。
そんな銅門から外を見ると
これから向かう小田原三の丸ホールが見えます。そろそろ時間も迫ってきたので銅門を降りて
昨年9月にオープンした真新しいホールに向かいました。
小田原三の丸ホールは、かつて小田原警察署があったところに新たに建てられたホールで、大ホール前のホワイエからは
銅門と天守閣が絶妙な角度で見えます。ホールの中に入ると
舞台上は温かみのある木調のデザインが、客席は
壁一面に細かな煉瓦調のブロックが貼られたシックなデザインとなっています。
今回のプログラムは
◎2台のヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op.3-8(ヴィヴァルディ)
◎ディヴェルティメントニ長調 K.138(モーツァルト)
◎みんなで弾こう!カノン(パッヘルベル)
◎弦楽セレナーデ ハ長調(チャイコフスキー)
という、なかなか充実したものでした。中でもカノンは観客席にいる子どもたちが参加することもあってフラッシュをたかなければ撮影OKだったので、
私も便乗して撮影させていただきました。
いずれも大曲揃いでしたが、子どもたちは一生懸命演奏してくれていました。特に、このコンサートで卒団する高校生がソリストを務めたヴィヴァルディとメインプログラムのチャイコフスキーは素晴らしく、会場からは万雷の拍手が贈られていました。
プログラムには、この小田原ジュニア弦楽合奏団を創設されたヴァイオリニストの白井英治先生の訃報が書かれていました。これまで小田原の芸術文化向上に多大な功績を遺された先生の訃報にふれて、改めて先生の存在の大きさを感じました。
きっと白井先生は、今日のコンサートも天国から御覧になっておられたに違いありません。これからも彼らの精神的支柱として、彼らを見守っていただきたいと願わずにはいられませんでした。