共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

小田原城あじさい花菖蒲まつり

2022年06月07日 17時17分25秒 | 
午前中は晴れていた小田原市ですが、昼過ぎくらいから雲行きが怪しくなってきました。そして子どもたちが下校する頃には雨が降ってくるようになり、傘を持ったご父兄が迎えに来ていました。

今日は5校時で早目に終わったので、子どもたちを送り出して教室の掃除を済ませてから、私もいつもより早目に退勤しました。それで、ふと思い立って小田原城址公園に足を運んでみることにしました。

現在、小田原城址公園では『あじさい花菖蒲まつり』が開催されています。これは、かつての小田原城東堀に置かれた花菖蒲の鉢と、関東大震災で石垣が崩れたのり面に植えられた紫陽花とを楽しめるもので、旧鉄門(くろがねもん)跡辺りからは



色とりどりの花菖蒲と紫陽花と共に天守閣を臨むことができます。

目線を移すと



常盤木橋と常盤木門を臨む構図に、紫陽花と花菖蒲を眺めることができます。旧石垣ののり面には



紫や赤や青の紫陽花が満開になっています。大半はボリューム満点のタマアジサイですが、私は上の写真のようなガクアジサイや





こうした簡素なヤマアジサイの方に心惹かれます。

その後、常盤木橋の下をくぐって反対側に行くと



こちらにも色とりどりの花菖蒲が今を盛りと咲いていました。



これらの花菖蒲は、全て市内の愛好家の方たちによって栽培されたものです。堀の中ほどに架けられた八ツ橋の上からよく見ると濃い紫や淡い紫、黄菖蒲やニ色使い、更には真っ白なものまで多種多様な花菖蒲たちが居並んでいます。

近くで見てみると





花弁に雨の雫がきらめいて、実に美しいものです。そぼ降る雨の中で眺めていると、花菖蒲にしても紫陽花にしてもこんなに雨の似合う花なのかということを、改めて気付かされます。

梅雨入りというと兎角鬱陶しいイメージが先行しがちですが、そんな中でも、こうした雨の似合う花を愛でる楽しみというものもあるものです。この時期はいろいろなところで紫陽花や花菖蒲、菖蒲や杜若、ジャーマンアイリスなどの花が楽しめますから、それを楽しみにしてみるのもいいかも知れません。


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