毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
D.ジーター
いささか旧聞になるが、先週発売の「週刊文春」に N.Y.ヤンキース・11代目キャプテン、デレク・ジーター選手についての記事が載っていた。それは、李啓充というメジャーリーグコラムニストが書いた「大リーグファン養成コラム」というものだが、以下にその記事を要約してみる。
まず彼は、「ルースを起源とする(ヤンキースの)スーパースターの系譜は、ルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、ミッキーマントルと続いたところで途絶え」たが、その系譜を「再生させた」のがジーターであるとする。そして、ジーターの持ち味を「大試合になるほど活躍する勝負強さと、数字には表しようのない『スーパープレイ』でチームの勝利に貢献するところにある」と評価する。その中でも「ファンの間で『ザ・ダイブ』と語り継がれているプレーは」、04年7月2日の「対レッドソックス戦延長12回2死2・3塁のピンチで、ポテンヒットになろうかというフライを好捕した後勢い余ってスタンドに飛び込んだプレー」だと紹介する。
私はこの試合をライブで見ていたが、あのプレイには鳥肌が立った。3塁後方のフライを全速力で追い、キャッチした瞬間にスタンドに頭から突っ込んでいった。観客席に顔面をしたたか打ちつけた彼の顔はTVで見ていても見る見る腫れ上がり、右目の下とあごからは鮮血が滲み出ていた。観客もしばし沈黙するほど衝撃的なプレーだったが、自力で歩いてベンチに下がった彼の姿にすべての観客が感動したことだろう。その試合のビデオをカメラで写して載せてみたが、そのすごさが伝わるだろうか。この結果、顔面を7針縫う裂傷を負ったのだが、さらに私たちを驚かせたのは翌日のデーゲームに負傷をものともせず先発出場したことだ。テープを張っただけで、平気な顔をしてプレイしていたのには、彼の闘志の強さがひしひしと伝わってきて、彼こそ真のキャプテンだと思わず唸ったのを覚えている。
ジーターが尊敬されるのは、野球選手としてだけではなく、その素晴らしい人柄のせいだと李氏は続ける。彼をそうした人間に育て上げたのは両親の功績だとし、『ジーター家の契約書』について言及する。「父親のチャールズ(心理学博士)は黒人、母親のドローシーは白人とあって、小さいときのジーターは白人からも黒人からもいじめられたという」。子供たちが異人種カップルの子だからと後ろ指をさされることがないよう、両親は『しつけ』にとりわけ力を入れ、毎年守るべきことのリストを『契約書』として作り、ジーターに署名させた。その『契約書』には、「門限を守ることはもとより、薬・アルコールに手を出さない、女性をないがしろにしない、などの項目も含まれていたという」。マライヤ・キャリーなどと浮き名を流し、『ニューヨークの貴公子』と呼ばれるほどプレイボーイとして有名な彼だが、この契約書を今でも遵守し、女性に対して礼儀正しい男だからこそ多くの女性から愛されるのだろう。
そうしたジーターの律儀さを物語る例として興味深いエピソードが紹介されている。「新人王に輝いた96年から10年つきあっているジョー・トーリを、いまだに『ミスター・トーリ』と呼び続けているのは好例だ。尊敬している監督をファーストネームで呼ぶような失礼なまねはできないというのがジーターの言い分だが、トーリによると、最近は、『ミスター・T』と縮めて言うこともあり、少しは『進歩』したのだそうである」。いい話ではないか。私はますますジーターが好きになってしまった。
そこで、昨年一年間スカパーで流されたMLBのCMに出演したジーターの言葉を載せてみる。かっこいいんだなこれが。
「メジャーリーガーになる運命だったのさ
野球が俺の人生だからね
ヤンキースの『顔』として全力でプレーしているよ
大観衆が注目するホームゲームは熱くなるね
でも敵地での試合も燃えるよ
ブーイングが大きいほどね
野球をするからには勝つ・・・それだけのことさ
I Live for This. 」
キャプテン、今年こそワールドチャンピオンになろうね。松井も頑張るからさ。
まず彼は、「ルースを起源とする(ヤンキースの)スーパースターの系譜は、ルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、ミッキーマントルと続いたところで途絶え」たが、その系譜を「再生させた」のがジーターであるとする。そして、ジーターの持ち味を「大試合になるほど活躍する勝負強さと、数字には表しようのない『スーパープレイ』でチームの勝利に貢献するところにある」と評価する。その中でも「ファンの間で『ザ・ダイブ』と語り継がれているプレーは」、04年7月2日の「対レッドソックス戦延長12回2死2・3塁のピンチで、ポテンヒットになろうかというフライを好捕した後勢い余ってスタンドに飛び込んだプレー」だと紹介する。
私はこの試合をライブで見ていたが、あのプレイには鳥肌が立った。3塁後方のフライを全速力で追い、キャッチした瞬間にスタンドに頭から突っ込んでいった。観客席に顔面をしたたか打ちつけた彼の顔はTVで見ていても見る見る腫れ上がり、右目の下とあごからは鮮血が滲み出ていた。観客もしばし沈黙するほど衝撃的なプレーだったが、自力で歩いてベンチに下がった彼の姿にすべての観客が感動したことだろう。その試合のビデオをカメラで写して載せてみたが、そのすごさが伝わるだろうか。この結果、顔面を7針縫う裂傷を負ったのだが、さらに私たちを驚かせたのは翌日のデーゲームに負傷をものともせず先発出場したことだ。テープを張っただけで、平気な顔をしてプレイしていたのには、彼の闘志の強さがひしひしと伝わってきて、彼こそ真のキャプテンだと思わず唸ったのを覚えている。
ジーターが尊敬されるのは、野球選手としてだけではなく、その素晴らしい人柄のせいだと李氏は続ける。彼をそうした人間に育て上げたのは両親の功績だとし、『ジーター家の契約書』について言及する。「父親のチャールズ(心理学博士)は黒人、母親のドローシーは白人とあって、小さいときのジーターは白人からも黒人からもいじめられたという」。子供たちが異人種カップルの子だからと後ろ指をさされることがないよう、両親は『しつけ』にとりわけ力を入れ、毎年守るべきことのリストを『契約書』として作り、ジーターに署名させた。その『契約書』には、「門限を守ることはもとより、薬・アルコールに手を出さない、女性をないがしろにしない、などの項目も含まれていたという」。マライヤ・キャリーなどと浮き名を流し、『ニューヨークの貴公子』と呼ばれるほどプレイボーイとして有名な彼だが、この契約書を今でも遵守し、女性に対して礼儀正しい男だからこそ多くの女性から愛されるのだろう。
そうしたジーターの律儀さを物語る例として興味深いエピソードが紹介されている。「新人王に輝いた96年から10年つきあっているジョー・トーリを、いまだに『ミスター・トーリ』と呼び続けているのは好例だ。尊敬している監督をファーストネームで呼ぶような失礼なまねはできないというのがジーターの言い分だが、トーリによると、最近は、『ミスター・T』と縮めて言うこともあり、少しは『進歩』したのだそうである」。いい話ではないか。私はますますジーターが好きになってしまった。
そこで、昨年一年間スカパーで流されたMLBのCMに出演したジーターの言葉を載せてみる。かっこいいんだなこれが。
「メジャーリーガーになる運命だったのさ
野球が俺の人生だからね
ヤンキースの『顔』として全力でプレーしているよ
大観衆が注目するホームゲームは熱くなるね
でも敵地での試合も燃えるよ
ブーイングが大きいほどね
野球をするからには勝つ・・・それだけのことさ
I Live for This. 」
キャプテン、今年こそワールドチャンピオンになろうね。松井も頑張るからさ。
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