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人間性バトン

 先日ボネさんから、「人間性バトン」というものを回していただいた。次の質問に答え、知り合いにどんどん回せという遊びらしい。
 
 <質問>
  ①回してくれた方の印象は?
  ②周りから見られてる自分の印象を5つ。
  ③好きな人間性を5つ。
  ④では、反対に嫌いなタイプは?
  ⑤自分がこうなりたいという願望はある?
  ⑥自分のことを慕ってくれる人に叫んでください。
  ⑦そんな大好きな人、15人にバトンタッチ。
 
 私は、この問いに対して自分の心に浮かんだことを直感的に答えてみたが、今思い出してみると、特に④に対して中途半端な答えをしたように思うので、今ここで考え直してみようと思う。④は③に対応した質問であり、③で好きな人間性を5つ問われているのであるから、④でも嫌いな人間性を5つ上げるのが質問の主旨だと思うので、5つ考えてみた。
 (1)傲慢な人・・これは単に態度が高飛車な人を指しているのではない。自分に妙な自信を持ち、自分のなすこと話すことに決して間違いがあるとは認めず、たとえ矛盾に気付いたとしても、最後まで言い張るような人のことを指す。そうした人は自分の主張を押し通そうとするため、周りに軋轢を引き起こす。その渦に巻き込まれた者は肉体的精神的にかなり疲弊してしまう。しかし、当の本人は全く平気な顔をしているだけに手に負えない。
 (2)吝嗇な人・・金銭的にケチな人を指すのではない。倹約と吝嗇の違いは金銭に対する執着度が異なると思うが、ここで言う吝嗇とは精神的な事象を指すものであり、自らが得たものを既得権として守ることに汲々とし、精神的な広がり、余裕を持たない人のことを言う。そうした人は自分を守るためにえてして攻撃的になり、一方的に他人を攻撃した後で自らの殻に閉じこもり、相手が何を言おうが徹底的に無視し、取り付く島もない。
 (3)想像力のない人・・相手の立場に立って考えることができない人。自分がこんなことをされたら嫌だなと思ったなら、相手にそんなことをすることはできないはずだ。それなのにそれができてしまう人には想像力が欠けている。または、相手が自分のことを考えて行動してくれることに胡坐をかいて、それに甘えて感謝の気持ちを持たない人。こういうことをしたら当然こういう結果になるぞと、考えることができない人。要するに、他人に思いやりがない人のことである。
 (4)無責任な人・・自分の言動に責任を持たない人。言いっぱなし、やりっぱなしは簡単でいい。言いたいことを言って、やりたいことをやっていれば楽に決まっている。しかし、自分のとった行動の結果には、それがよいものであれ、悪いものであれ、必ず責任を持たなければならない。それなのに頬かむりをきめこんで、平気でいるのはあまりに無感覚すぎるし、無責任すぎる。最近のTVニュースに登場する人々にはこんな人が多い。
 (5)自己完結しちゃっている人・・「自己完結・・それだけで1つのまとまった世界を作っていて内部に何ら矛盾も欠けたところもないこと」と辞書に説明があるが、要するに自分には何も間違いがない、完璧だと、まるで反省しようとしない人。誰が何を言おうが、聞く耳持たず、己の正当性を信じ込んで周りを睥睨し、恥ずることがない人。さらに言えば、(1)から(4)まで持っていても、お構いなしに堂々としている人。
 
 ここまで書いてきて、自分自身の心の奥を凝視したようで、何だか気が沈んできた。正直言って、私には全て思い当たることばかりだ。『傲慢で、心に広がりを欠き、時には自己中心の考えしかできず、全くいい加減なことばかりする、しかも何ら反省しない』うわあっ!いつも妻から言われてることばかりじゃないか!自分の嫌な性質を5つ挙げろと言われたわけでもないのに・・・
 そうか、この反対に生きていくようにすればいいのか、『謙虚で、心にゆとりとおおらかさを持ち、相手の立場に立ってものを考え、責任ある言動をし、人の意見を聞き入れ、反省すべきことはちゃんとする』
 
 私はこんな人間になりたい・・・


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