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目の保養

 昨日、名古屋のデパートへ出かけた。双子の姪と甥にクリスマスプレゼントを買うのが主な目的だった。水曜日に映画を見に行ったばかりだったから、私にしてはこんなに外出するのは珍しい。
 11時近くに着いたら、妻が早速化粧品売り場に向かった。男の私が、化粧品売り場でうろうろするのもさすがに変なので、「ちょっと散歩してくる」と告げて、しばらく一人で幾つかの店舗をのぞいてみた。しかし、さすがにブランド好きの名古屋人が集結するデパートだけあって、有名ブランドが網羅されている。普段は縁のないこうしたブランドを冷やかすのもなかなか乙なものかな、と有名どころを少し写真に収めてみた。


いきなり HERMES。ブランドではぶっちぎりの高級感と存在感を持つ王者 HERMES。写真のスウェードのコート、スカート、ブーツ、これでいったいいくらするんだろう。小心者の私では、とても店の中に入っていく勇気すら出なかった。携帯で写真を撮るのも、不審者と思われはしないかとびくびくしていた。それにしても、ブランドの殿堂たる、名古屋のデパートだ。ケリーバッグをさりげなくお持ちになったマダムを5、6人は見かけた。50万円抱えてお歩きになっているのか、とため息をついてしまった。ふーっ・・・


言わずと知れた Louis Vuitton である。写真を撮る手が震えたのか、少々ピンボケになっている。この種類は「マルチカラー」と言うのだそうだが、私としてはこうしたハデハデしいものよりも、「エピ」や「ヴェルニ」の落ち着いた感じのほうが好きだ。とは言っても、売り上げが世界でも有数の名古屋地区だけあって、品揃えは豊富だ。各デパートに Vuitton のブティックがある他に、Vuitton の大きな直営ショップも名古屋栄の中心にある。名古屋の高校生の多くが一つくらい持っているし、私立の女子中学生でもさりげなく持っている子もいる。本当に名古屋の人間は、Vuitton が大好きだ。

  

二階にあがると、イタリアブランドが並んでいた。左から、GUCCI、DOLCE & GABBANA、FENDI。私たちが若い頃は、Dior と並んでGUCCI が一番の人気ブランドだった。FENDI は格下かなというイメージがあったし、ドルガバなんて知らなかった。一時 GUCCI も流行らなくなっていたような気がするが、イタリアブランドがブームになって以来、超人気ブランドになった。亡くなった母に、私が新婚旅行のお土産に買ってきた GUCCI のトートバッグを今は妻が使っている。


同じ2階に CHANEL があった。妻が子供を産んでかなり太っていたときに、痩せてほっそりしたら、シャネルスーツを買ってやると約束した。近年大分体型の戻ってきた妻から、今のところ請求が来ていないのは有難いことだ。写真のスーツでいったいおいくらなのだろう。このデパートに来る度に、CHANEL のブティックの前だけは通らないようにしている。(とても買えないよ、無理!)

 などとブラブラしてみたのだが、少し退屈になり始めた頃に、化粧品を買い終えた妻と合流できた。すぐに双子へのプレゼントを買い、食事をしようと上の階に向かう途中で、和服売り場を通った。そこに飾られている振袖の数々は、いくら高級なプレタポルテの洋服でも、決して並ぶことのできないような優雅さと気品をたたえていた。

 


美しい・・・
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