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ふかひれ

 昨日は、名古屋まで3つの目的をもって出かけた。
 1つ目は、問題集を買うこと。センター試験もあと1ヵ月後に迫り、もうそろそろ実戦形式の予想問題をやり始めなければいけない時期なので、私の住む市内には売っていない、「センター試験予想問題パック」を求めに行った。


左から、駿台・Z会・河合塾・旺文社の4種類である。毎年受験生にはこの4つをやるように指導しているが、さすがにここまで押し迫ってくると、誰も文句を言わずにせっせと問題に挑んでくれる。予想問題などと銘打ったところで、当たる確率は低いだろうが、本番と同レベルの問題をまとめて解いておくことは、必ず役立つはずだ。息子には少し前に渡しておいたが、どれだけやっただろう、気になる。
 2つ目は、松坂屋美術館で開かれている「スヌーピーの世界展」を見に行くこと。これは私が新聞の広告欄で見つけて、妻を誘ってみた。昔からスヌーピー好きの妻も楽しみにしていたようだが、いざ入り口まで行って、ちょっと様子が違うことに気づいた。


私たちは、スヌーピーの作者、シュルツを中心にして、スヌーピーの歴史とか原画の展示とか、そういった展覧会だろうと想像していた。しかし、入り口近くに貼ってあった大きなポスターには、「大谷芳照が訳したスヌーピーの世界展」、さらには「多くのスヌーピーファンに愛された大谷芳照アート展」と書かれていた。「えっ?どういうこと?」と私たちはしばし考えた。入り口からチラッと見ることのできた壁に貼ってある絵も、確かにスヌーピーは描かれているが、そこに墨と思しき筆致で言葉や絵が加えられている。「う~~ん。どうも大谷って人がスヌーピーを使って何かを描いてるんだな・・」。大谷芳照という人物をまったく知らない私には、これが精一杯の解釈だった。「要するに、スヌーピーと大谷っていう人がコラボレーションしてるってことなの?」などと、妻がなかなかうまいことを言ったが、そんな感じなのではないだろうか。結局、入場料が惜しくなって、観覧するのはやめてしまった。
 少しばかり意気消沈した私たちは、昼食を食べることにした。実はこれが3つ目の、私としては一番の目的であった。と言うのは、食べるものを決めていたからだ。それは「ふかひれラーメン」。以前妻が食べるのを眺めていて、いつか機会があったら自分でも注文しようと思っていた、いわば念願を果たそうと思ったのだ。松坂屋10階にある「中華料理 龍門」のメニューにあるもので、ちょっとばかり贅沢な昼食を楽しんだ。

  

まずは、左から妻の注文した「海鮮焼きそば」、「カニ入りフウヨウハイ」「えび餃子」。そしてこれが、私の注文した「ふかひれラーメン」!

 

ふかひれが姿煮状態で1枚丸ごと入っている。ふかひれ自体はほとんど味がしないが、スープを吸い込んでとろとろになるまで煮込んである。箸でつまもうとすると崩れてしまう。ふかひれを丸ごと食べたことはなかったので、なかなかの感動ものだったが、私が食べていると、「コラーゲンがたっぷり」とおどけた妻の言葉が面白かった。
 忙しい年の瀬、しばし忘我のひとときであった。
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